フェニックス
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フェニックス(テンプレート:Lang-grc、テンプレート:Lang-el(古: ポイニクス、近現代: フィニクス)、テンプレート:Lang-en(フィーニクス))は、永遠の時を生きるという伝説上の鳥である。
概要
テンプレート:出典の明記 世界各地の伝承では、その涙は、癒しを齎し、血を口にすると不老不死の命を授かると云われている。不死鳥、もしくは見た目または伝承から火の鳥とも言われる。数百年に一度、自ら香木を積み重ねて火をつけた中に飛び込んで焼死し、その灰の中から再び幼鳥となって現れるという。
元はエジプト神話の霊鳥ベンヌであるとも古代のフェニキアの護国の鳥「フェニキアクス」が発祥とも言われる。しかし、上記の伝説はギリシア・ローマの著述家によってしか伝えられていない。
キリスト教徒はこの鳥を再生のシンボルとみなし、教会などの装飾に用いた。
魔神としてのフェニックス
ヨーハン・ヴァイヤーの著した『悪魔の偽王国』や、作者不明のグリモワール『レメゲトン』の第1部「ゴエティア」には、鳥のフェニックスのような姿で現れるというフェニックスという名の悪魔が記載されている。「ゴエティア」では序列37番の大いなる侯爵とされる。アレイスター・クロウリーの出版した『ゴエティア』では Phenex の綴りになっている[1]。
詩作に優れており、話す言葉も自然に詩になるが、人間の姿を取った時は、耳を塞ぎたくなるほど聞き苦しい声で喋るという。
関連項目
- 中世アラビアでは炎の中に生きる伝説の動物サラマンダーと混同され、サラマンダーが鳥であるとされていた。
- 中国の伝説にある鳳凰と該当するものと考えられ、混同されることも多い。鳳凰とフェニックスも参照のこと。が、星座のPhoenixがほうおう座と訳されるがこれは東西で訳語的に対応するものという意味で、誤認に基づいたものではない。
- 何度もよみがえるものを不死鳥に例えることがある。
- 新潟県長岡市の市章は「長」の字と不死鳥を併せたものを図案化した形となっており、市内の多数の公共施設にフェニックスの名称が取り入れられている。これは、慶応4年の戊辰戦争(北越戦争)・昭和20年の第二次世界大戦(長岡空襲)の二度の戦禍から不撓不屈の精神で復興し、地方中核都市として限りなく発展するという願いを込めたものである[2]。また近年では、平成16年の一年間に3度も発生した自然災害(新潟県中越地震・7・13水害・豪雪)からの復興の願いを込めた「復興祈願花火フェニックス」が毎年8月2日・3日に開催される長岡まつりで打ち揚げられているほか、噴火による被害を受けた三宅島や東日本大震災の被災地である宮城県石巻市などでも打ち揚げられている。
- 福井県福井市は市民憲章の名前が「不死鳥のねがい」であったり[3]、コミュニケーションマークが不死鳥をかたどっていたりなど[4]、不死鳥の町福井を自ら謳っている。これは福井市が昭和20年からの3年間で三回壊滅した(福井空襲・福井地震・九頭竜川の堤防の決壊)ことに基づいている[5]。
- 兵庫県・神戸市は阪神・淡路大震災を教訓に、減災計画に「フェニックス」の名を冠している。
出典
テンプレート:ゴエティアの悪魔- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 市の紹介
- ↑ 不死鳥のねがい(福井市市民憲章) 福井市 2013年1月4日閲覧
- ↑ 市章・市の花と木 福井市 2013年1月4日閲覧
- ↑ 不死鳥のねがい(福井市市民憲章)の誕生 福井市 2013年1月4日閲覧