KBS京都エキサイトナイター
『KBS京都エキサイトナイター』(ケービーエスきょうと エキサイトナイター)は、KBS京都テレビで放送されているプロ野球中継である。
かつてはKBSラジオと名称を揃え、『KBS京都エキサイティングナイター』とともに『KBSパーフェクトナイター』と名乗っていた。
目次
概要
かつては大阪近鉄バファローズや南海ホークスの主催ゲームを自社制作していたが、現在は主にサンテレビが制作する阪神タイガースやオリックス・バファローズ戦のゲームをネット受けし放送している。
放送日時は、火・木・金・日曜日の18時00分から21時25分まで[1](デーゲームは中継しない)。ただし、オリックス戦については19時00分から開始する日が多い。
サンテレビと同様に、水曜日の阪神戦はABCとのリレー中継を行う(20時47分から)[2]。ただし18時台の「トップ中継」は行わないほか、リレー中継も映画番組の『中島貞夫の邦画指定席』やJリーグ・京都サンガF.C.戦の中継が優先される日が多く、この場合はネットしない。
ハイビジョン制作は2008年6月22日以降の日曜日開催分から試験的に開始し、翌2009年からは全曜日に拡大した。
サンテレビと違い、現在は中継終了後の各番組の放送時間の案内を行っていない(過去に行われたのは2006年と2007年のみ)。
放送されるカード
主催球団を基準とした。
現在
- 阪神タイガース
- 主催ゲームのほか、広島東洋カープ・東京ヤクルトスワローズ・中日ドラゴンズ・横浜DeNAベイスターズ主催のビジターゲームも中継する(いずれもサンテレビ制作)。
- かつては西京極球場で開催されるゲームを、KBSが制作しサンテレビに配信する場合もあった。
- オリックス・バファローズ
- 2012年より、サンテレビ制作分を数本程度ネットしている。
- 埼玉西武ライオンズ(テレ玉制作)
- 北海道日本ハムファイターズ(GAORA制作[3])
- 千葉ロッテマリーンズ(チバテレ制作[4])
過去
- 近鉄バファローズ(詳しくは後述)
- 中日ドラゴンズ(東海テレビ・三重テレビ制作)
- 横浜DeNAベイスターズ・東京ヤクルトスワローズ(tvk制作)
- 福岡ソフトバンクホークス
日本シリーズ
2003年以降、テレビ東京が日本シリーズの放映権を獲得しており、近畿地方における系列局のテレビ大阪の放送対象地域が限られている関係で、通常テレビ東京と同時ネットを行わないKBSでもサンテレビと共に同時放送を行った。
- 対象となった試合
- 2003年 - 第7戦(ダイエー対阪神)
- 2005年 - 第2・7戦(ロッテ対阪神)
- 2006年 - 第4戦(日本ハム対中日)
- 2007年 - 第2・5戦(日本ハム対中日)
- 2009年 - 第7戦(日本ハム対巨人)
- 2010年 - 第4戦(ロッテvs中日)
以上の内、2005年の第7戦と2009年はそれぞれロッテ(第4戦)と巨人(第6戦)が日本一を決めたため、試合が行われなかった。
また、2011年もテレビ東京が第2戦・第5戦の放映権を得たが、KBSはネットしなかった。
テーマ曲
- オープニング・エンディングテーマ
- ヨーロッパ万歳(Heil Europe)(作曲:Z.N.ブロン)
近鉄戦中継
KBS京都テレビは、近畿放送時代から西京極球場を準本拠地としていた大阪近鉄バファローズと結びつきがあった。
このため、開局当初から金曜日と日曜日に行われる主催ゲームと南海ホークス(現:福岡ソフトバンクホークス)主催の対近鉄戦の一部を『近鉄エキサイトアワー』のタイトルで、球団を所有する近鉄グループを一社協賛(晩期は複数社の中の筆頭)[5]に迎えて年20試合前後中継した。
自局のみに限らず、サンテレビ・三重テレビ・奈良テレビ・岐阜テレビといった近鉄沿線の独立UHF局やCS放送のスカイ・A、対西武戦についてはテレ玉や群馬テレビに向けても配信していた。これらの局では、テーマソングの『ヨーロッパ万歳』もそのまま流された。また、近鉄沿線の独立局ではスポンサードネットで放送された。
地元の日本生命球場や藤井寺球場での試合を初め、年数回秋田(秋田放送制作協力)やナゴヤ球場で行われた主催試合もスタッフを派遣して自社制作を行なった。
末期にはこのタイトルは使われず、各局の番組名や体裁に準じる形での放送となった。年間数試合は引き続き自社で制作していたが、2004年度は中継を行わず、結局その年限りで近鉄はオリックス・ブルーウェーブと合併しオリックス・バファローズとなった。
球団合併後は一度も自社制作は行われておらず、しばらくは中継すらも行なっていなかったが、前述の通り2012年以降はサンテレビからのネット受けを行なっている。
なお、ビジターゲームのネット時(千葉テレビ制作の対ロッテ戦など)は通常のナイター中継の体裁で中継していた。
解説者・アナウンサー
いずれもKBS自局制作の中継に出演していた。KBSによる自局制作が行われていない現在は出演していない。
解説者
実況・リポーター
脚注
関連項目
- KBS京都エキサイティングナイター - KBSラジオの野球中継
- サンテレビボックス席
- スーパーベースボール
- ↑ 阪神戦は試合終了まで、その他は21時55分まで終了時刻を繰り下げることがある。ただし、1990年代から2001年までは阪神戦も21時55分で打ち切っていた。また、2008年には例外として日曜日の阪神対巨人戦のリレー中継において、4月27日に23時39分、8月31日に23時20分が最大延長時刻に設定された(延長時、以降の番組は繰り下げおよび休止)。
- ↑ 対巨人戦の中継数は本数が限られていたが、2008年からは全国放送の実施日にもリレーナイターを組むことが決まった。
- ↑ 東京ドーム本拠地時代はテレ玉制作。ただし、まれに東京ケーブルネットワーク制作・チバテレ発で放送された試合もある。
- ↑ 千葉マリンスタジアムへの移転初期の頃は、東京ケーブルネットワークの制作協力。川崎球場本拠地時代は、tvk制作の試合が放送されたケースもあった。
- ↑ 近鉄グループによる一社提供の場合、1回表の攻撃終了後、『近鉄特急のうた』(三木鶏郎作詞・作曲、楠トシエ歌)のインストゥルメンタルをBGMにブルーバックに協賛各社のロールテロップが流された。この曲は主に1970年代の近鉄のCMでも使われていたものである。