カンパニョーロ
カンパニョーロ(テンプレート:Lang-it-short )は、テンプレート:仮リンク(テンプレート:Lang-it-short , 1901年8月26日 - 1983年2月1日)が創業したイタリアの自転車部品専業メーカーであり、ロードレーサー用の部品においては日本のシマノ、アメリカのSRAMとともに市場を寡占している大手である。
Campagnolo は英語圏においては campy と呼ばれていることが多い。コンポーネントのブランド名に一部英語名が使われているが、record(レコルド)の単語はイタリア語にも存在している。
歴史
トゥーリョは自転車の競技者であったが、実家であるカンパニョーロ家は作業場を持つ金物屋であった[1]。そこで彼は自分の経験を生かし、自転車の部品の製造を開始する。これがカンパニョーロ社の創業の経緯である。
ドロミテにあるオーネクロス峠(クローチェ・ドーネ峠[1])のレースでの苦い経験から、レバー一つ捻るだけで車輪の着脱が出来るクイックリリース(「クイックレリーズ」の呼称で呼ばれることが多い)、通称「クイック」を発明した。
従来はハブボルトにネジを切り、エンドに蝶ナット(ウイングナット)で留めていたのだが、1924年11月に、23歳のトゥーリョが参戦したレースの上りにおいて、ホイール両側の歯数が異なるギアを入れ替えようにも峠で付着した泥が凍りつき、かじかんだ手ではナットが回らず、車輪を外せなかった経験による[1]。
社章は、クイックレバー付きの、翼が生えた車輪が盾の中に描かれたもの。「クイック」は現在ではスポーツ用自転車(特にロード用)には不可欠の装備となっている。またこの経験をしたオーネクロス峠の名は、のちにパーツセット「クローチェ・ダウネ(ドーネ)」に冠された。
1950年代末から乗用車用やオートバイ用マグネシウム合金ホイールも製造していた。ホイール製造部門はその後テクノマグネシオという子会社に分離し、現在はMIM Wheelsのブランドとして存続。
1989年 - 1992年にはマウンテンバイクのコンポーネントにも参入したが、市場に食い込むことができずに撤退している。
1990年代には日本のシマノがブレーキレバーとシフトレバーを一体化したSTIシステムを投入したが、カンパニョーロ社も「エルゴ・パワー」なるシステムを開発してこれに追随した。
2008年には翌年からラインナップを一新し11速を上位モデルに採用する事を発表し、2008年のツール・ド・フランスでは機材を供給しているチームの一部選手が使用した。 台湾に自社工場を設立。コストダウンを図る。
日本でのカンパニョーロ
テンプレート:Infobox シマノの膝元である日本でも一定のファンが存在する。一方、ヨーロッパでは価格と信頼性からシマノ製品に押され気味である。同水準の性能のシマノ製品と比較すると価格は極めて高く、誰もが気軽に買える製品ではなかったが、現在では円高傾向のため実質値下がりしている(それでも1.5倍程度は高い)。またその円高のため、海外の通販サイトを使えば日本での販売価格の半額近くで購入することも可能になっている。
また、フラグシップモデルであるシマノの「デュラエース」とカンパニョーロの「スーパーレコード」(かつては『レコード』が最上位グレードだったが、11速化により一つ下になった)の日本国内での販売価格(希望小売価格)は、後者が前者のほぼ2倍である。結果、全ての部品を「スーパーレコード」で揃えると、それだけで40万円以上となる。
テンプレート:要出典範囲補修部品に関しては、カンパニョーロジャパン設立によって以前より改善が見られるが、いまだ良好とはいえない。なおNJS規格審査を通過して競輪用トラックレーサーに使用が認められた部品もあり[2]、テンプレート:要出典範囲
- クランク
- テンプレート:要出典範囲インナーギヤの径が小さいコンパクトクランクの採用は2004年とカンパニョーロのほうが先であった。
- 変速機
- ブレーキレバーを操作レバーと兼用するシマノに対して、親指で操作する小さなレバーがあるのが最大の違いである。
- ブレーキ
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パーツセット
カンパニョーロのパーツセット(2009年現在):
- スーパーレコード(Super Record ):前2速、後11速
- レコード(Record ):前2速、後11速
- コーラス(Chorus ):前2速、後11速
- アテナ(Athena ):前2速、後11速
- ケンタウル(Centaur ):前2速、後10速
- ベローチェ(Veloce ):前2速、後10速
- コンプ(Comp ):前3速、後10速
脚注
参考文献
外部リンク
テンプレート:Bicycle-stub- ↑ 1.0 1.1 1.2 Italian Roadracer Museum (1998)、54-55頁
- ↑ テンプレート:Cite journal - 2012年10月現在、自社による登録認定部品は無いが、二次部品として他社の部品に組み込まれ使用されているものがある。