JR貨物19D形コンテナ
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JR貨物19D形コンテナ(JRかもつ19Dがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が、旧型コンテナの老朽取換用として製造した12ftコンテナである。
構造
両側扉二方開きで、外法寸法は高さ2,500mm、幅2,450mm、長さ3,715mm。最小内法寸法は高さ2,252mm、幅2,270mm、長さ3,642mm。側入口は高さ2,187mm、幅3,635mm。床面積は8.3m²、内容積は18.7m³。最大積載量は5t。
19B形との相違点は船積用の簡易隅金具が付いた点である。
また初期のものにはないが、後の量産中に側面に「環境に優しい鉄道貨物輸送」(中期)または「環境に優しい鉄道コンテナ」(後期)とステッカーが貼られるようになった。このステッカーは本形式から始まっている。
妻面リブの形状について
- 初期 - 7本リブ(製造は、東急車輛大阪製作所製と海外メーカーのJINDO)
- 中期 - 東急車輛大阪製作所製が5本リブ、中国CIMC車両製が6本リブ、日本車輛製造製が7本リブ
- 後期移行期から、東急車輛製造和歌山製作所製のみ妻下部形状が引き伸ばされ、底面との空間が少なくなった。また側面の足の形状も、やや傾斜がきつくなっている。
- 後期型になると、中国CIMC車両製は従来どおり6本リブではあるが、妻下部が引き伸ばされた(側面の足形状の傾斜は従来と変わらず)
- 2007年(平成19年)以降の東急車輛製造和歌山製作所製は、妻が4本リブとなり、雰囲気が大きく変わった。
- 2008年(平成20年)に製造された31700番台(CIMC製)は何故か側面のロゴ書体が通常の物と異なった物になっている。(2009年ロットより普通書体に戻った)
- JRF19D291.jpg
0番台 (291)
- JRF19D8679R.jpg
更新タイプ (8679R)
現状
2014年(平成26年)2月1現在、29,505個使用されている。
登場時に主力形式であった18D形に代わり、現在も主力形式として増備が続いている。
なお、廃棄された19D-5001が、整備の上鉄道博物館においてコキ50000に積載状態で展示されている。
新型19D形の登場により19D形でも初期に製造されたコンテナについては廃棄されたり静脈物流専用のW19D形や、死重用途のZD19D形に改造し、初期タイプのコンテナは近日中に全廃になる予定である。
2009年(平成21年)、鉄道コンテナ50周年を記念して黄緑6号に塗られたものが50個製作された。
参考文献
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)