麻布十番温泉
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麻布十番温泉(あざぶじゅうばんおんせん)は、かつて東京都港区麻布十番にあった温泉である。2008年(平成20年)3月をもって廃業した。
概要
麻布十番温泉は麻布十番商店街の西のはずれにあった温泉浴場で、実際には日帰り入浴施設「麻布十番温泉」と、温泉銭湯「越の湯」という二つの施設が同一のビルで営業されていた。両施設は5階建てのビルの1階と3階に分かれており、1階が越の湯、3階が麻布十番温泉であった。越の湯が一般的な銭湯の形態だったのに対して、麻布十番温泉には宴会場などが併設されていた。
温泉の開湯は1949年(昭和24年)であり、地下500メートルまでボーリングを実施して開発された。ふたつの温泉施設が入居していた建物は1967年(昭和42年)に竣工し、廃業時まで同一のままであった。
東京都内にある数少ない温泉のひとつとして知られ、テレビ番組などにもしばしば登場した。過去にはタモリ、ビートたけし、片岡鶴太郎ら多くの芸能人がこの施設で番組の収録を行っている。
開業当初は1日100人以上の客が訪れていた麻布十番温泉であったが、後年にはピーク時の30%ほどに利用者が減少していた。経営者の高齢化及び後継者不在、施設老朽化に加え、新規開業した温泉レジャー施設との競合等から、麻布十番温泉は「越の湯」とともに2008年(平成20年)3月31日を持って廃業[1]、ビルは取り壊され、2010年(平成22年)7月現在、跡地は駐車場として利用されている。
住所
- 東京都港区麻布十番 1-5-22
泉質
関連項目
- 十二社天然温泉 - 同じく東京都心にある温泉として知られた