ふうちょう座
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ふうちょう座(風鳥座、Apus)は南天の星座の1つ。天の南極に近く、日本の大部分の地域からは星座の一部さえも全く見ることができない。
主な天体
恒星
- α星:ふうちょう座で最も明るい恒星。
- θ星:半規則型の脈動変光星で(細分類はSRB)、119日の周期で5.1等から6.7等の間を変光する。この星はスペクトル型がM4IIIpの赤色巨星で、太陽の100倍の実視絶対光度を持つ。距離は650光年。
由来と歴史
「ふうちょう」は極楽鳥(ごくらくちょう)の通称でも知られるニューギニア島の固有種・フウチョウ族のことである。
ペーテル・ケイセルとフレデリック・デ・ハウトマンが残した観測記録を元にペトルス・プランシウスが1597年に作成した地球儀に残したものが最初である。ヨハン・バイエルが1603年に発刊したウラノメトリアでそれを引用したことにより世に知られるようになった。なおウラノメトリアにおいては、本星座はインドのみつばち座(PARADYSVOGEL APIS INDICA)と記されている。これはフウチョウを意味する「Apus」がミツバチを意味する「Apis」と誤植されたものであり、本来は「インドの鳥」だったのではないかとされる[1]。