超神伝説うろつき童子

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アダルトアニメ

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アダルトゲーム

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テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible lists超神伝説うろつき童子』(ちょうしんでんせつうろつきどうじ)は、前田俊夫による成人向け漫画、及びそれを原作として制作された各種作品群。本項では、アダルトアニメ版を中心に解説する。

漫画版

概要(漫画版)

漫画エロトピア』(ワニマガジン社)に連載された。単行本はワニマガジンコミックスにて発売。全6巻。前田俊夫の漫画というよりは劇画に近いタッチで描かれる、「獣人界」「人間界」「魔界」といった3つの世界(作中では、3つまとめて「三界」と呼称される)による凄絶な世界観や物語、そして獣人や魔人による人間の女性への凌辱を中心とした過激なセックス描写が話題を呼び、後のアダルトアニメ版の原点となった。

あらすじ

獣人・天邪鬼は、3000年に一度だけ人間として蘇るという超神を探し、人間に化けて私立盟神学園へ転校してきた。一方、弱気な男子学生・南雲辰夫は、憧れの女子学生・伊藤明美が異形の化け物によって凌辱されている場に遭遇。まもなく、明美は天邪鬼のお陰で助かったものの、犠牲者は他の女性達にも及んでいく。しかし、これは後に全世界を巻き込む恐怖の、ほんの始まりでしかなかった。

主な登場人物(漫画版)

天邪鬼(あまのじゃく)
全シリーズ作品を通して登場する、狂言回し役の獣人。伝説の超神を探し、人間に変化して天野 一(あまの はじめ)を名乗り、人間界へやってきた。半ばオールバックで逆立った髪型と左右の頬に3本ずつある髭のような跡が特徴。関西弁で話す。漫画版では目的のためなら人間の子供の命すら粗末にするタイプであるが、アダルトアニメ版ではそういう面は抑えられている。超神、海の魔王に次ぐ世界で三本の指に入る実力者。
南雲 辰夫(なぐも たつお)
主人公。超神候補の1人で、ちょっと弱気かつムッツリスケベな男子学生。明美に片思いしていたところ、彼女の勘違いから付き合うこととなる。交通事故で絶命するも搬送先の病院で蘇生して看護婦を犯し殺したり、魔人の力を手に入れた仁木に殺されかけるも覚醒して逆に惨殺したりと、物語の序盤から覚醒の兆候を見せ始める。その一方で明美とは急速に惹かれ合っており、クライマックスで結ばれる際には凄まじい快感を与えるセックスの果てに彼女を身篭らせた直後、完全覚醒を遂げて巨大な破壊神と化す。
伊藤 明美(いとう あけみ)
メインヒロイン。学園のアイドルで、新体操に打ち込むツインテールの女子学生。教師に化けていた魔人に凌辱されているところを天邪鬼に助けられるが、明美は途中から気絶していたため、南雲に助けられたと思い込んで惚れてしまい、彼の恋人となる。南雲とは急速に惹かれ合うも、彼を巡って起こる日々の事件に邪魔されたり仁木に誘拐されて南雲を殺すための餌にされるなど、なかなか一線を超えられない。しかし後者の後、南雲と結ばれる際には完全覚醒を始めた彼によって凄まじい快感を与えられながら共に絶頂へ上り詰め、南雲以上に物語の鍵となる彼の子を身篭る。
恵(めぐみ)
天邪鬼の妹。天邪鬼と共に伝説の超神を探し、人間に変化して天野 恵(あまの めぐみ)と名乗り、人間界へやってきた。南雲に対しては本来の目的を前に「摘み食い」しようと目論んだり、性的な欲求不満を解消するためにわざと下等な魔物に身を任せたりするなど、良くも悪くも明け透けなキャラクター。アダルトアニメ版初期三部作では明美を遥かに上回る人気を得たことから、完結後には恵をメインヒロインに据えたスピンオフ作品『魔胎伝』が制作された。
尾崎 頼一(おざき よりいち)
天邪鬼が超神候補として目を着けた、イケメンの男子学生。女子生徒には非常に人気がある。ふとしたことから舐めた南雲の血によって驚異的な力を発揮し、取り巻きの少女3人をそれまで以上に心身とも虜にするが、まもなく身体は力に耐え切れず自壊してしまう。
仁木 勇一(にき ゆういち)
南雲以上に気弱な学生。女不良達に虐められる日々の中、明美に思いを寄せていたところ、魔人に利用されて魔界の陰茎と禍禍しい力を得る。女不良達への復讐を遂げた後に明美を誘拐し、駆け付けた南雲を瀕死に追い込むが、彼を救おうとする明美にオナニーを強制した挙句にレイプしようとして思い留まったところ、覚醒した南雲に惨殺される。

アダルトアニメ版

初期三部作・スピンオフシリーズ

テンプレート:出典の明記 タイトル名は原作と同じ。以後ブームとなる触手アダルトアニメの先駆け的作品。初期三部作は漫画版をほぼ忠実にアニメ化しているが、完結後に制作された『魔胎伝』以降は、初期三部作の途中から分岐させてアニメ独自にその後の世界を描いた、スピンオフシリーズである。

企画と監修には、SFアニメ宇宙戦艦ヤマト』シリーズを築いた西崎義展山本暎一が参加。キャラクターデザインをはじめとする作画スタッフには、ロボットアニメ機動戦士Ζガンダム』や『機動戦士ガンダムΖΖ』を支えた面々が多数参加している。声優陣は天邪鬼役の西村智博やミュンヒハウゼン2世役のデーモン小暮を除いてほぼ非公表だが、企画者の代表的な作品や当時のTVアニメ作品などでよく聞かれる面々が主であり、作画スタッフと共に話題となった。

VHS版発売当時はアダルトアニメに関しての規制が曖昧だったこともあり、21世紀現在では不可能とされる性器の詳細な描写が存在する。また、特に初期三部作は一般作品と比べても遜色のないほどのクオリティを誇る。全編を通して描かれるグロテスクなシーンは元より、『超神誕生編』では魔人による明美凌辱、驚異的な力を得た尾崎と彼の取り巻きの少女3人による4P、覚醒しかけた南雲による看護婦強姦、『超神呪殺篇』では魔人の力を手に入れた仁木による女不良達凌辱、下等魔物による恵凌辱、そして『完結地獄篇』では完全覚醒を始めた南雲に凄まじい快感を与えられながら上り詰めていく明美と、アダルトアニメとしての見所も、枚挙に暇が無い。そういった見せ場では平常時以上に力が入る作画(破壊神への覚醒と共に変貌を遂げていく南雲は元より、普通の人間である明美ですら頭身やプロポーションがより大人びたものと化す)も、後年に渡って高評される元となった。

スピンオフシリーズは『未来篇』以降にシナリオの迷走が始まり、制作会社の諸事情も重なって『完結篇1』で打ち切りとなったが、その後年には初期三部作のリメイク版『THE UROTSUKI』(ジ・ウロツキ)が制作された。ただし、ほとんどのスタッフやキャストは一新されている。

主な登場人物(スピンオフシリーズ)

桐生 武明(きりゅう たけあき)
南雲の従兄弟。『魔胎伝』に登場。当初はごく普通の少年だったが、ミュンヒハウゼン2世による航空機事故を経て南雲の血を輸血されたことで非業の道を歩まされ、恵との悲恋を経験することとなる。
武獣(ぶじゅう)
三界の崩壊後に誕生した、獣人でもなく魔人でもなく人間でもない新たな種族「マケモノ」の1人。『未来篇』『放浪篇』に登場。当初は力や欲に身を任せて気ままに生きるだけの荒くれ者だったが、アレクトーやヒミとの出会いによって変わっていく。
アレクトー
シーザーズパレスの醜悪な支配者・シーザーの娘。『未来篇』に登場。父とは違って慈愛に満ちた性格の美女であり、シーザーズパレスから救い出した武獣に寺院で犯されるが、彼を恨まず恋に落ちる。
ヒミ
超神と互角の存在・狂王(きょうおう)となる運命にある少女。『未来篇』『放浪篇』『完結篇』に登場。寺院で武獣とアレクトーが絶頂を迎えた直後、本尊から発見される。
ミュンヒハウゼン2世
狂王の力を得るため、父・ミュンヒハウゼンの代から暗躍し続けているマッドサイエンティスト。『魔胎伝』『未来篇』『放浪篇』に登場。『完結篇』以外の全編を通じ、何度も天邪鬼の前に立ち塞がる。

スタッフ(初期三部作・スピンオフシリーズ)

作品リスト(初期三部作・スピンオフシリーズ)

  • 超神伝説うろつき童子 -超神誕生編 - 1987年1月21日発売
  • 超神伝説うろつき童子2 -超神呪殺篇 - 1988年3月21日発売
  • 超神伝説うろつき童子3 -完結地獄篇 - 1989年4月10日発売
  • 真・超神伝説うろつき童子 魔胎伝(上) - 1990年12月1日発売
  • 真・超神伝説うろつき童子 魔胎伝(下) - 1991年4月10日発売
  • 超神伝説うろつき童子・未来篇 - 1992年10月1日発売
  • 超神伝説うろつき童子・未来篇2 - 1993年1月21日発売
  • 超神伝説うろつき童子・未来篇3 - 1993年5月21日発売
  • 超神伝説うろつき童子・未来篇4 - 1993年8月21日発売
  • 超神伝説うろつき童子・放浪篇 - 1993年12月21日発売
  • 超神伝説うろつき童子・放浪篇2 - 1994年3月21日発売
  • 超神伝説うろつき童子・放浪篇3 - 1995年5月20日発売
  • 超神伝説うろつき童子・完結篇1 - 1996年12月28日発売

THE UROTSUKI

2002年に『THE UROTSUKI』のタイトルで製作された。獣人界で執行間近の死刑囚として扱われる天邪鬼をはじめ、初期三部作の登場人物やシナリオに大幅なアレンジを加えた作品。本作オリジナルの人物や魔物も登場する。

2012年には、『うろつき童子 THE UROTSUKI』のタイトルで上下巻の全2巻で発売された。

スタッフ(THE UROTSUKI)

  • 原作 - 前田俊夫
  • 企画、総合プロデューサー - 山木泰人
  • 監督 - 金剛時弾
  • 脚本 - 川口高朗(第1章)、伊達憲星
  • 演出、CG設計 - 水野宮孔
  • キャラクターデザイン - 金剛時弾、小林靖(第3章)
  • 絵コンテ・作画監督 - 金剛時弾(第1章、第2章)、水野宮孔(第2章、第3章)
  • 美術監督 - 伊藤聖
  • 撮影監督 - 池田裕行
  • 音楽 - 天野正道
  • アニメーション制作 - フェニックス・エンタテインメント
  • 製作 - 斎藤斎、加来洋二、山木泰人

作品リスト(THE UROTSUKI)

  • THE UROTSUKI 第1章 - 2002年5月3日発売
  • THE UROTSUKI 第2章 - 2002年8月9日発売
  • THE UROTSUKI 第3章 - 2002年11月15日発売
  • うろつき童子 THE UROTSUKI 上巻 - 2012年1月20日発売
  • うろつき童子 THE UROTSUKI 下巻 - 2012年1月20日発売

劇場アニメ版

超神伝説うろつき童子 オリジナル劇場公開版
アダルトアニメ版初期三部作の再編集版。1989年3月18日松竹富士系で公開。元のR-18描写は再編集によって抑えられており、R-15となっている。
超神伝説うろつき童子 狂王篇 劇場V2 狂殺魔獣伝
アダルトアニメ版『魔胎伝』『未来篇』『放浪篇』の再編集版。

アダルトゲーム版

1990年4月21日に、フェアリーテールより発売された。

コマンド選択総当たり式のPC-8801mk2SR以降/PC-9801V以降/X68000/MSX2以降向け18禁アドベンチャーゲームであり、シナリオは漫画版を元に若干のオリジナル展開を加えたもの。グラフィックは、漫画版ともアダルトアニメ版とも異なる独自の絵柄で描かれている。

関連項目

外部リンク

全て18歳未満閲覧禁止。

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