超合体魔術ロボ ギンガイザー
テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer 『超合体魔術ロボ ギンガイザー』(ちょうがったいまじゅつロボ ギンガイザー)は、1977年(昭和52年)4月9日から同年10月22日まで朝日放送(ABC)発テレビ朝日系で毎週土曜日19:00 - 19:30に全26話が放送された、日本アニメーション制作・葦プロダクション(現:プロダクション リード)制作協力のロボットアニメ。絶大な力を持つと言われるアンターレス大魔玉をめぐり、ゴローたちがサゾリオン帝国と戦う。
前企画『ブロッカー軍団IVマシーンブラスター』と同じく、日本アニメーションの「預かり」という立場で葦プロダクションが実制作を受け持った。第1話の主人公の初登場シーンでの特徴的な演出や26話でのいささか中途半端とも思えるファイヤークラッシャーの演出について、山本弘が雑誌誌上で紹介している。最終回では、ギンガイザーの新必殺技を目の当たりにしたカインダークたちが彼らの実力を認め地球から去っていった。
2009年3月27日に未放映の2話を含む全28話を収録したDVD-BOXが発売された。
目次
登場キャラクター
超常魔術団
古代の地球に現れたプラズマン族の末裔、ゴードー博士によって結成された防衛チーム。アンターレス大魔玉をサゾリオン帝国より早く手に入れ、地球を守る事が使命である。サーカス付きの移動遊園地に擬装している。第1話では、博士の台詞で「マジカルコマンド」と称された。なおゴロー以外のチームメンバーは、全て博士に引き取られた孤児である。敬礼コードは「ウィッサー!」(「We」+「Yes, sir」の合成)。
- 白銀ゴロー(しろがね ゴロー)
- 声 - 井上和彦
- ギンガイザーチームのリーダーで、銀河号の操縦士&グランファイターのパイロット。ロボットアニメでは珍しい丸刈り頭。ミチと共に銀河号でアンターレス大魔玉を探しつつ、行く先々で二人でマジックショーを行う。二枚目だがどじな所もある。
- 戦闘服の色は白。ベルトのバックルに付けられたマークはスペード。
- 秋津ミチ(あきつ ミキ、通称「ミッチー」)
- 声 - 古賀ひとみ
- チームの紅一点で、銀河号の副操縦士&アローウイングのパイロット。ゴローのアシスタントを務めつつ、一緒に旅をする。ロボットアニメのヒロインでは珍しいショートヘア。私服は赤いシャツ・青のミニスカート・薄白いパンティストッキングとバンプス。第1話での初登場では、ゴローのマジックショーをアシスタントする時のコスチュームである、シルクハットを被ってのレオタード姿で登場した。
- 戦闘服の色はピンク。マークはハート。また戦闘服はミニスカートかつノースリーブとなっている。
- 設定資料での仮名は"秋津ユリ"である。これは『ダーティペア』のユリのモデルとなった、スタジオぬえ社員の一人の本名である。
- 南三太(みなみ さんた)
- 声 - 丸山裕子
- チームのメンバー。マジックUFO&スピンランサーのパイロット。関西弁を使う。小柄で素早い。普段はトラジローと共に、本拠地「マジカルベース」がカモフラージュしている遊園地の整備や遊戯設備(遊具)の操作・インストラクターなどをしているが、博士の目を盗んで二人で出動する事が多い。私服はガクランと下駄。
- 戦闘服の色は青。マークはダイヤ。
- 荒波トラジロー(あらなみ トラジロー)
- 声 - 西村知道
- チームのメンバー。ジャンボコースター&ブルゲイターのパイロット。巨漢で力自慢だが優しい。彼も普段は遊園地の整備士。常に吊りズボンを履いている。
- 戦闘服の色は緑。マークはクラブ。
- ゴードー博士
- 声 - 小林清志
- ギンガイザーメカやマジカルベースを造った科学者。実はプラズマン族の生き残り。そのためサゾリオンのアンターレス探しを予知して、ゴローに超能力魔力を教え、メカを造って備えていた。
- ケイブンシャの「大百科シリーズ」に本作が紹介された時は、「剛堂」と書かれていたが、これは間違いで、「ゴードー」が正しい。エンディングクレジットも「ゴードー博士」となっている。但し第1話でのテロップでは「剛堂博士(上に「ゴードーはかせ」のルビ有)」と書かれている。
サゾリオン帝国
プラズマン族と共に古代の地球に現れ、アンターレス大魔玉を作りながらも、地殻変動によって地底に押し込められた、サゾリオン族の末裔が造り上げた暗黒組織。失われた大魔玉を見つけ、その力で一気に世界を征服しようと企んでいる。最終回でギンガイザー真の強さを見て宇宙へ去った。
最大の戦力は「蘇生獣」というロボット風の怪獣。これは、地球の動物(稀にSLなどの無生物)に、帝国の生命エネルギー「サゾリカオス」を融合させる事で、一気に怪獣に変貌させた物である。
- 帝王カインダーク
- 声 - 森功至
- サゾリオン帝国の若き帝王にして首領。世界征服のため、アンターレス大魔玉を狙っている。常に仮面を被っている。
- EDで「カインダーフ」と誤記されていた時期があった。
- 大僧正ネクローマ
- 声 - 緒方賢一
- 帝王の側近。「サゾリカオス」を発生させ、蘇生獣を造ることが出来る。
- 将軍ガバーラ
- 声 - 徳丸完
- 帝国の大幹部。専用機に乗り、直接前線で指揮を取る。右手がサソリの鋏状なのが特徴。
- 女占師サロメ
- 声 - 有馬瑞子
- 帝国の女幹部。妖しげな能力を秘めている。
その他
- ナレーター
- 声 - 田中崇
登場メカ
- グランファイター
- 魔術団のトレーラー(第1話での博士の台詞によると「巡回用トレーラー」)・銀河号が変形した巨大ロボット。身長50メートル、重量500トン。
- 武器
- マジックカード - 両手首からトランプ(スペードのエース)が飛び出す。
- マジックリング - 両手からリング状のレーザーを発生させ敵の動きを止める。
- マジックミサイル - 腰から発射されるミサイル。
- マジックハンマー - 両手を合掌した状態から開くことで、光と共に実体化する鎖付きのハンマー。
- マジックソード - 両手を合掌した状態から開くことで、光と共に実体化する両刃の剣。
- マジックレーザー - 胸のスペードマークから発射されるスペード型光線。
- マジックアーム - 肘から先の腕を発射する、いわゆるロケットパンチ。
- マジックランサー - 六角垂型のパーツを底面同士で合体させて完成する槍。
- 武器
- ブルゲイター
- 遊園地の乗り物・ジャンボコースターが変形した巨大ロボット。最もパワーが有る。身長30メートル、重量150トン。
- 武器
- トゲボール - 胸の装甲が開き、射出されるトゲ付きの鉄球。
- トゲバット - トゲボールから変形する、バット状の手持ち武器。
- マジックファイヤー - 胸から放射される火炎。
- 武器
- スピンランサー
- 遊園地の乗り物・マジックUFOが変形した巨大ロボット。搭乗者が子供ということもあり、攻撃が全く敵に通用しないコメディリリーフ的役回り。身長30メートル、重量100トン。
- 武器
- マジックスピン - UFO形態となり、回転しながら体当たりする。
- マジックレーザー - 胸のV字から発射されるレーザー(でたらめな軌道で発射される)。
- アタッチメント - 全身に装備される、三太お手製のオプション兵器。反動が強すぎてまともに当たらず、また一斉発射すると自爆、操縦席が高熱に包まれる(または反動で全部外れてしまう)。
- 武器
- アローウィング
- 上記の3体のロボットが変形した際分離した部品が合体してできる戦闘機。
- 武器
- ミサイル - 単なるミサイル。
- ハートカッター - 垂直尾翼から発射されるハート状の弾。
- 武器
- ギンガイザー
- グランファイター、ブルゲイター、スピンランサーの3体のロボットと戦闘機アローウイングがゴローの「ブローアップ・ギンガイザー!」の掛け声で合体した形態。そのまま敵に突撃する「超常スマッシュ」が必殺技。
- グランファイターの上半身と箱型の下半身を持ち、左手に剣・マジックサーベルを握り、右腕に回転ノコギリ・マジックバズソーを装着した姿。3パターンの形態がある。
- 最終回では、「超常スマッシュ」形態で全身が炎に包まれながら突撃する新必殺技「ファイヤークラッシャー」で敵を殲滅した。
- 25話と未放映28話では、各メカの変形シーンが完全な新規作画で描かれた。
- マジカルベース
- ギンガイザーチームの本拠地。遊園地にカモフラージュしており、「コーヒーカップ」のアトラクション場が観音開きしてマジックUFO(スピンランサー)が出撃、ジェットコースターのレールを伝わってジャンボコースター(ブルゲイター)が出撃する。また第1話のみ、中央司令塔の最上部には銀河号(グランファイター&アローウイング)が収納されており、司令室からのシューターで戦闘服姿に変身したゴローとミチが「レッツテレポート!」のコールでコクピットに転送し、飛行しながら(銀河号は短時間なら飛行が可)出撃した。
- なお「レッツテレポート!」のコールは、行った場所でも行われる。
- 蘇生獣
- 大僧正ネクローマの妖術で、絶滅種の生物を怪獣化した生体兵器。
スタッフ
- 制作:本橋浩一
- 総監督:案納正美
- シリーズ構成:八田礼
- キャラクターデザイン:内海勇夫、高橋資祐
- メカニックデザイン:スタジオぬえ(宮武一貴)、デザインオフィスメカマン
- 作画監督:田中保
- 美術監督:新井寅雄
- 編集:相原義彰
- 録音ディレクター:本田保則
- 音楽:横山菁児
- プロデューサー:小野哲生
- 制作協力:葦プロダクション
- 制作:日本アニメーション、朝日放送
主題歌
- オープニングテーマ「超常スマッシュ! ギンガイザー」
- 作詞:保富康午、作曲・編曲:横山菁児、歌:ささきいさお&東京荒川少年少女合唱隊、レーベル:日本コロムビア
- エンディングテーマ「さがしに行かないか」
- 作詞:保富康午、作曲・編曲:横山菁児、歌:ささきいさお&東京荒川少年少女合唱隊、レーベル:日本コロムビア
放送リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 蘇生獣 |
---|---|---|---|---|
1 | 出動だ! ギンガイザー | 山本優 | 八尋旭 | コプラザウルス |
2 | サゾリオン帝国の野望 | 安濃高志 | ウツボーラ | |
3 | 出た! 富士のヌメーラ | 秦泉寺博 | ヌメーラ | |
4 | 蘇った古代シャチ | 関藤一 | 挟間遊 | シャチキング |
5 | 岩石魔獣ヤシャガンタ | 山本優 | 大貫信夫 | ヤシャガンタ |
6 | 双頭の古代象ナウマー | 吉川惣司 | 八尋旭 | ナウマー |
7 | 古代海亀タートンの叫び | 新井光 | 挟間遊 | タートン |
8 | あがれ! ケンカ凧 | 山本優 | 真下耕一 | ダブラマグラ |
9 | 海獣メトリオの牙 | 関藤一 | 安濃高志 | メトリオガイザー |
10 | 呪いの変幻魔獣 | 山本優 | 八尋旭 | ヘンゲーラ |
11 | ガマルス炎熱地獄 | 鷹野大 | ガマルス | |
12 | 恐山の決闘 | 吉川惣司 | 安濃高志 | ドカーネ |
13 | SOS! マンモスタンカー | 新井光 | クラゲーラ | |
14 | 恐怖の古代熊グリズラー | 山本優 | 八尋旭 | グリズラー |
15 | ミイラ怪人古都に出現! | 関藤一 | 鷹野大 | カラステンガー |
16 | 怪鳥ウガーダ必殺ピック! | 山本優 | 安濃高志 | ウガーダ |
17 | 金色の蘇生獣! イーグロン | 合戸陽 | イーグロン | |
18 | 決戦! 蘇生獣の墓場 | 山本優 | 八尋旭 | 再生蘇生獣軍団 |
19 | 磯あらし! 原生貝獣 | 鷹野大 | アンモガイザー | |
20 | あばれ猛牛一番星! | 合戸陽 | 安濃高志 | ギューギラス |
21 | 急襲! ゲモラの谷 | 五武冬史 | 八尋旭 | ゲモラ |
22 | 謎の炎海流! | 山本優 | 安濃高志 | ダゴラス |
23 | 大ザル山の紋次郎! | 関藤一 | 八尋旭 | エテカントローガー |
24 | 恐怖のSL爆弾! | 八田朗 | 西本健一 | スチーマー |
25 | イノシシ谷(秘)作戦!※ | 合戸陽 | 安濃高志 | イノグラガス |
26 | 戦え三太! 母恋し※ | 八田朗 | 西本健一 | パンダロン |
27 | 捨て身のファイヤークラッシャー(前編) | 八尋旭 | ||
28 | 捨て身のファイヤークラッシャー(後編) | グモラガモラ |
※未放映エピソード
6月11日、8月6日、9月24日はいずれもプロ野球中継 大洋-巨人~川崎球場(1900-2054)のため休止
メカデザイン
スタジオぬえのデザインしたロボットは非常に緻密で線が多かったため、決定稿では大幅に線が省略されたデザインに変更された。そのためスタジオぬえ側は番組のクレジットから名前をはずすように強く申し入れたとの逸話が残っている。
この話は「アニメージュ」1981年11月号の別冊付録「スタジオぬえのデザインノート」において担当デザイナーである「ぼく」こと宮武一貴本人により暴露されたものであり、オリジナル設定デザイン画と実際に放送されたものを並べて掲載して申し入れの正当性を訴えた。
また、宮武一貴はこの冊子の中で、ブルゲイターの武器「トゲバット」がお気に入りデザインであることを恥じらいながら告白している。なおインパクトの強いこれらの武器の命名が高千穂遥である事も同時に明らかにされていた。
玩具
玩具はタケミから、「ミニ合体合金シリーズ」、「スタンダードシリーズ」、「デラックス合体合金シリーズ」のビッガー合金3シリーズと、「ビッグロボ グランファイター」が発売された。
ミニ合体合金シリーズの説明書の裏面に、「きみも超常スマッシュBUILD UP作戦にJOINTせよ!」というキャッチコピーで、ギンガイザーに合体させるには「ミニ合体合金スピンランサー」、「デラックス合体合金ブルゲイター」、「超デラックス合体合金グランファイター」の3体が必要であると説明されていたが、「デラックス合体合金ブルゲイター」「超デラックス合体合金グランファイター」は現物が確認されていない。
2008年、レイニング・ルーニーからギンガイザーに合体できる合金玩具が発表。発売は当初の予定(2009年夏頃)を大幅に遅延し、2010年5月になった(通信販売のみ、5%税込み¥36,750)。本商品がギンガイザー形態に合体できる初の玩具ということになる。また、ソフトビニール製のビッグロボ グランファイターも発売された。
パロディ
2014年6月に1話1分の短編ウェブアニメ『超合体銀座ロボ ギンガイザー』がニコニコ動画で公開された[1]。2頭身化したギンガイザーが『銀座』を狙うカインダークとゆるく戦うというもの。
スタッフ
- アニメ・声 - にじたろう
- 企画・製作 - 日本アニメディア・シンクロ・神南
各話リスト
話数 | サブタイトル |
---|---|
その1 | カインダークの野望 |
その2 | ギンガイザー初出動! |
その3 | 必殺!超常スマッシュ! |
その4 | パトさんの香り |
その5 | 最後はカミ頼み? |
脚注
外部リンク
- 超合体魔術ロボ ギンガイザー公式サイト - 日本アニメーション / 日本アニメディア