読み聞かせ
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読み聞かせ(よみきかせ)は、主に乳幼児期から小学校年齢の子供に対して、話者がともに絵本などを見ながら音読する行為である。1896年に巌谷小波が京都の小学校で行った口演童話(こうえんどうわ)がルーツであると言われている。
乳幼児期の情操教育・文字の習得などに効果があるという。年齢が上がっても読書への導入としても有効であり、集中して話を聞く訓練にもなりうるため、小学校で読み聞かせの時間を取っている教諭も少なくない。
概要
- 読み聞かせの効用
- 聞く力を育てる。
- 言葉から想像する力を育てる。
- 本に対する興味を育てる。
- 読み手と聞き手の交流。
- 読み聞かせの場と相手 - 0歳児から中学生まで、本の選択さえあっていれば読み聞かせを喜ぶ。
- 読み聞かせの時間
- 日中 - 朝の会・昼休み・終わりの会。
- 家庭や保育園での就寝前。
- 読み聞かせる場合の注意
- 大げさに読まず、淡々と。読み手の過度の感情移入は聞き手の想像の余地を狭めるため。
- 一語一語はっきりと。子どもに聞きやすく真似しやすいように。
- 本の選択
- 聞き手の興味に合わせて選択する。
- 幼児の場合、同じ本を繰り返し読むようせがまれれば、これに応じる。
関連項目
- 読書
- 図書館(司書・学校図書館・司書教諭)
- 家庭文庫
- 読み聞かせボランティア
- ブックトーク
- 読書へのアニマシオン
- 絵本
- 紙芝居
- ストーリーテリング - 絵本や書籍を指し示すことはぜず、その物語をいったん話者の中へ入れて、ものがたる手法をとる、別の形の読み聞かせ法。素話(すばなし)ともいう。経済やプレゼンテーションなどに使用する同音異義語も存在する。
外部リンク
- 図書館教育資料(学校図書館と図書館教育・読書指導:魁 SAKIGAKE)
- 読み聞かせをしてみよう!よみっこ - 親として・ボランティアとしての読み聞かせについて
- 教室読み聞かせ・ゲーム・心の話 - 教室での読み聞かせについて
- 児童書四者懇談会作成 手引き「お話会・読み聞かせ団体等による著作物の利用について」(2006年5月12日) - PDF 248KB((社)日本書籍出版協会)