菫青石
テンプレート:Redirect テンプレート:Infobox 鉱物 菫青石(きんせいせき、cordierite[1])はケイ酸塩鉱物の一種。化学組成は Mg2Al3(AlSi5O18)。結晶系は斜方晶系。
産出地
高温低圧型の広域変成岩や接触変成岩、特に泥岩を起源とするホルンフェルスに見られるほか、花崗岩にも含まれることがある。
性質・特徴
モース硬度は7。多色性が非常に強く、観察する角度によって色が群青色から淡い枯草色に変わる。このことからダイクロアイト(dichroite[2])の別名もある。 テンプレート:節stub
桜石
菫青石の六角柱状結晶が分解すると、その形を残したまま白雲母や緑泥石に変化する(仮晶)。そして岩石が風化すると結晶が分離し、その断面が花びらのように見えることから桜石(cerasite[3])とよばれる。
京都府亀岡市薭田野町の「薭田野の菫青石仮晶」は国の天然記念物に指定されている(1922年指定)。
アイオライト
宝石としてはアイオライト(iolite[4]、菫青色)とよばれる。色は名のとおり青みを帯びた菫色で、サファイアに似ていることからウォーターサファイア(water sapphire)ともよばれる。
主にスリランカ、ミャンマー、インド、マダガスカルなどで採掘される。インドのものがおそらく一番サイズが大きく、価格も安いと思われる。これは単に産出量が多いからであろう。スリランカのものは薄い青色であったり、無色であったりして、希少石の扱いをうける。ただし価格は大して高くはない。スリランカではかえって、濃い青色のものが希少である。
特殊効果としてはキャッツアイとスターがある。前者はスリランカとインド、後者はインドが有名である。
石言葉は「初めての愛・徳望・誠実・心の安定・癒し・不安の解消」など。8月10日の誕生日石かつ、サファイア、ラピスラズリと共に9月の誕生石。
サイド・ストーリー
英名のコーディアライト(コーディエライト[5]、cordierite)は、フランスの地質学者ルイ・コルディエ(1777 - 1861)の名に由来している。