筑波大学附属坂戸高等学校
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テンプレート:日本の高等学校 筑波大学附属坂戸高等学校(つくばだいがくふぞくさかどこうとうがっこう、Senior High School at Sakado, University of Tsukuba[1])は、埼玉県坂戸市千代田一丁目にある国立高等学校。筑波大学の附属校である。
概要
埼玉県内の唯一の国立高等学校(国立大学法人が設置する大学の附属高等学校)である。1994年に全国で初めて総合学科を開設した(学科名は総合科学科)。略称は筑坂、筑波、国坂など。独自の英語名称として "University of Tsukuba Senior High School at Sakado" とその略称 "UTSS" が用いられる場合がある。男女共学。比較的に女子の割合が高い。登校の際は制服着用。2003年度から3年間文部科学省研究開発学校に指定、2005年度にはIT人材育成プロジェクト研究指定校に指定、2007年度から3年間サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト (SPP) 指定校に指定、2014年度から5年間スーパーグルーバルハイスクール (SGH) 指定校に指定されている。
設置課程
特色
- 2年次に、生物資源・環境科学科目群、工学システム・情報科学科目群、生活・人間科学科目群、人文社会・コミュニケーション科目群のいずれかに所属し、科目群により指定された選択必修科目及び、自由選択科目を履修する。
- 2年次以降の選択必修科目、自由選択科目については約100科目の授業から選択して受講する。これらには普通科目のほか、系列に関する実習科目があり、受験向けの学習と実習科目の学習のバランスを取る履修が可能になっている。
- 3年次に、卒業研究を必修科目として履修する。2月に筑波大学教授を来賓として迎え、代表者による卒業研究発表会を行う。
- 筑波大学との連携を通じたハイレベルな教育実践を目指している。年2回の教育実習の実施や、1年次に筑波大学の見学を行う。さらに、希望すれば東京工業大学による衛星配信授業を受講することができる。
- キャリア教育に重点を置き、1年次に「産業社会と人間」、「産業理解」を必修科目としている。また、国際交流や国際連携教育にも積極的に取り組んでおり、台湾、香港、インドネシア等の高校生を迎えての文化交流や、テレビ会議等を行ってきた。
沿革
- 1946年 - 埼玉県入間郡の1町5村が学校組合を作り、坂戸実務学校・坂戸実修女学校として設立。
- 1948年 - 学制改革により組合立坂戸高等学校となる。
- 1949年 - 東京高等師範学校(現・筑波大学)の代用附属高等学校に指定。
- 1953年 - 国立東京教育大学に移管され、東京教育大学附属坂戸高等学校となる。
- 1975年 - 東京教育大学農学部坂戸農場敷地23,988m²、合宿所158m²が本校に移管される。
- 1978年 - 筑波大学への移行により、筑波大学附属坂戸高等学校と改称。
- 1988年 - 文部省指定 昭和63年度〜平成2年度研究開発学校となる。
- 1995年 - 従来の学科を廃止し、総合学科としての総合科学科を開設する。
- 1995年 - 文部省指定 平成6・7年度高等学校教育改革推進研究協力校となる。
- 1997年 - 文部省指定 平成8・9年度高等学校教育改革推進研究協力校となる。
- 1999年 - 文部省指定 平成10・11年度高等学校教育多様化実践研究協力校となる。
- 2001年 - 文部省指定 平成12・13年度研究開発学校となる。
- 2003年 - エネルギー教育実践校((財)社会経済生産性本部エネルギー環境教育センター)に選定される。
- 2004年 - 文部科学省指定 平成15〜17年度研究開発学校となる。
- 2006年 - 文部科学省指定 平成17〜19年度「IT人材育成プロジェクト」研究指定校となる。
- 2008年 - 文部科学省指定 平成19〜21年度サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト (SPP) 指定校となる。
- 2010年 - 創立65周年記念式典を敢行。
- 2011年 - 国際連合教育科学文化機関よりユネスコ・スクールに認定される。
- 2014年 - 文部科学省指定 平成26~30年度スーパーグローバルハイスクール(SGH)指定校となる。
学校行事
- 4月
- 5月
- 体育祭
- 前期教育実習
- 教生の先生方との進路相談会
- 7月 - 球技大会
- 9月
- 黎明祭(文化祭)
- 後期教育実習
- 教生の先生方との進路相談会
- 11月 - 校内マラソン大会(坂戸市民チャリティマラソン)
- 12月 - 海外校外学習:2年次生を対象にオーストラリアへ4泊5日の修学旅行を行う。
- 2月
- 予餞会
- 総合学科研究大会:3年次生の各科目群代表者の卒業研究の発表を行う。
- 3月 - 卒業式
出身者
最寄駅
その他
- 部活動では、自転車競技部、演劇部、かるた部はインターハイや、全国大会に出場する常連校である。その他、ハンドボール部も活躍している。
- 授業外に、土曜日に実施する補講(アカデメイア)や、センター試験対策講座、小論文対策の講座等の受験対策講座を開講している。
- 入学試験の選抜は、推薦入試による比率が多く、例年、一般入試は高倍率となる。
- 例年、筑波大学に4〜6名が進学している。
- 敷地内に農場、工場を有しており、実習で用いる場合がある。
- 1956年10月15日、参宮線六軒駅(現在は紀勢本線に編入)で発生した列車衝突事故(六軒事故)では、修学旅行中の当校の生徒に多数の犠牲者が出た。
関連校
脚注
- ↑ 筑波大学による公式の英語表記(筑波大学 | 組織名等の英訳 附属学校 参照)。この他に、本校独自の英語名称として "University of Tsukuba Senior High School at Sakado" とその略称 "UTSS" も用いられている。