私書箱
私書箱(ししょばこ、英語"post-office box",略称"PO box")は、郵便事業支店・郵便事業の支店を併設していない一部の郵便局(主に、郵便事業の集配センター併設局だが、集配センターの併設がない周辺に企業が多い一部の局などに設置されているケースもある)内に設置された、郵便物を受け取るための専用ロッカー。
概要
日本郵便株式会社の郵便局に申し込んで契約することで使えるようになるが、郵便物の着信数が一定程度あることなどの制限がある。特に、日常的に大量の郵便物が届けられる放送局や通信販売会社、懸賞(クイズ)などのあて先として設けられることが多い。また、個人として契約し利用することもできる。ただし、特別送達や選挙郵便は私書箱送りにはできず、あて先への現地配達となる。
あて先としては、日本郵便株式会社の郵便局に設置されている私書箱の場合は以下のように記載される。 テンプレート:Quotation テンプレート:Quotation テンプレート:Quotation なお、郵政民営化方針の一部見直しに伴って、郵便事業株式会社が郵便局株式会社が吸収合併されるまでは 郵便事業株式会社○○支店私書箱nnn号 であった(一部例外あり)。
実際の住所がわからなくなることから、悪徳商法にも利用されることがある。この場合、条件の緩い私設私書箱も使われる。
原則的に郵便番号の扱いとしては私書箱番号がついているものは上3桁の地域番号に続いて「8691」(大阪支店、大阪東支店などでは私書箱が多いので末尾1桁の番号が私書箱の番号によって変わる。また旧東京国際郵便局「100-3191」のように、旧5桁の番号の下2桁が「91」ではなく別の数字が定められていた場合はその5桁の番号の後に「91」が付け加えられる)、また支店・郵便局気付の場合は3桁の地域番号に続いて「8799」(東京中央局→郵便事業丸の内支店→同銀座支店なら100-8799)を使用(旧5桁局の場合は、5桁の後に「99」を付加。例として、郵便事業泉支店の場合は、981-3199のようになる)することが一般的であるが、放送局、懸賞などの私書箱宛の場合は独自の専用番号をつけることもできる。一部の郵便事業支店の分室(銀座支店JPタワー内分室、名古屋支店名古屋駅前分室など)にも私書箱が設置されているケースがあり、「郵便事業○○支店××分室私書箱△△号」と標記する。
2007年10月1日からの民営化に伴い、これまでは郵便局に設置されていたが、民営化後は主として郵便事業株式会社の管轄となった(集配センター設置局を含む、郵便事業の支店ないしは分室が併設されていない郵便局は従来通りだが、受取人払の承認は統括する支店が担当する(集配センター局も統括する支店が担当する)点が変更された)。
2012年10月の日本郵便株式会社の発足に伴って、従来の郵便事業の拠点も「郵便局」となるため、「郵便事業○○支店私書箱××号」から、「○○(中央)郵便局私書箱××号」の形式となった。なお、東京中央郵便局のような、別の郵便局の分室(ゆうゆう窓口機能)を設置している場合は、分室名の私書箱となった(「銀座郵便局JPタワー内分室私書箱○○号」の形式)。なお、名古屋中央郵便局名古屋駅前分室の再開発に伴い、同分室のゆうゆう窓口が名古屋中央郵便局タワーズ内分室(専用郵便番号は設定されず、入居ビル自体に設定された番号と同番号となった)となったため、私書箱あてには、「〒450-6015 名古屋中央郵便局タワーズ内分室私書箱○○号」と、名古屋中央局本局と厳密に区別される形になった。
参照
関連項目
外部リンク
- 郵便局留・郵便私書箱 - 日本郵便テンプレート:JP-stub