天神 (福岡市)

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ファイル:Fukuoka City - Watanabe-dori Avenue - 01.JPG
渡辺通り四丁目交差点から見た商業施設群

天神(てんじん)は、福岡県福岡市中央区にある繁華街の通称、及び町名である。

概要

テンプレート:独自研究 百貨店やファッションビルなどの商業施設が高度に集積した九州最大の繁華街である。福岡市の中心業務地区でもある。博多駅周辺から福岡市地下鉄で数分の距離にあり、博多との間には全国的にも有名な歓楽街中洲南新地がある。

厳密には住所表記に「天神」が付く天神1 - 5丁目を指すもので、親富孝通り - 天神西通り那の津通り国体道路国道202号)、那珂川・薬院新川で囲まれたエリアを指す。天神地区の中心は、かつては渡辺通り明治通りが交差し岩田屋があった天神交差点付近とされたが、その後西鉄福岡駅が南に移転し、さらに1990年代以降は福岡三越(天神2丁目)の開業(1997年)など天神駅の南部に商業施設が相次いで新設され、また2000年代には岩田屋の移転(2004年)や七隈線天神南駅渡辺通五丁目)の開業(2005年)などがあり、徐々にであるが南下し続けていると言われている。

南天神
2000年代以前までは国体道路以南のいわゆる「南天神」地区は、老舗を除いて伝統的に商業施設が振るわない地区となっていた。国体道路からわずか100m程にある現在の天神ロフトビル(渡辺通四丁目)は、1989年にユーテクプラザ天神という電気店、1994年9月からはジークス天神という名称で営業していたが、いずれも商業的に成功していたとは言えない。ただし現在は天神南駅(渡辺通五丁目)や福岡三越の開業で、同駅徒歩圏(おおよそ500m)内の再開発が進んでおり、2007年に天神ロフトがオープンし前述の通り状況が変わりつつある。もっとも、2004年オープンのBiVi福岡は渡辺通四丁目の、天神南駅(渡辺通五丁目)と渡辺通駅(渡辺通二丁目)のちょうど中間と言う中途半端な立地にあり、このビルも商業的に振るってはいない。
北天神
テンプレート:要出典範囲この立地は、日本を代表するオタク街でもある秋葉原がそうであったように、おたく文化とサブカルチャー向けショップは他のカジュアルな若者文化に対して回避的である事も理由の一つとなりうる。これは「朝日新聞」(西部本社版)の2006年5月27日付の夕刊の一面でも取り上げられた。そうした状況の中、徐々に天神地区の中心は南下してきており、ダイエーショッパーズ・専門店街は2011年7月10日で閉店した。跡地に2012年6月28日、ノース天神が開店した。

天神地区の有名な通りとして、渡辺通り天神西通り親富孝通りきらめき通り明治通り昭和通り国体道路などがある。また、天神には路線バス用のバスターミナルが無い(西鉄天神バスセンターは高速バス・特急バス専用である)。そのため、エリア内に数多くのバス停が広範囲に位置しており、さらにバス停ごとに停車する系統が異なる(外部リンク参照)。

天神2丁目は福岡市の「人に優しく安全で快適なまち福岡をつくる条例」の路上禁煙地区に指定されている。ここで喫煙した者は同条例により2万円以下の過料に処される。

歴史

天神の名は江戸時代に当地へ遷宮された天神様を祀る水鏡天満宮に由来する。現在の明治通りの那珂川から西鉄グランドホテル前の喰違(クランク)までの道沿いが、江戸時代の天神町(てんじんのちょう)であった。

現在、天神と呼ばれる地域は商業地域の印象が強いが、かつては福岡城下町の武家町で、商人町は博多にあった。明治維新により大名屋敷から人がいなくなりスラム化した天神町に警察署や県庁・市役所などの官公庁が設けられ官庁街となる。1936年(昭和11年)に岩田屋が当時の西鉄福岡駅隣に開店。太平洋戦争末期の空襲では罹災するも戦後の復興のなかで徐々に商業の中心はこの地域へ移っていき、1964年6月15日町名町界整理により町丁名が「天神」となり、その際隣接する因幡町や鍛冶町なども含まれて現在の天神地区が確立した。

位置

那珂川河口左岸付近に位置する。

福岡空港の影響

ファイル:Aircraft approaching Fukuoka Airport.jpg
天神のビル上空を飛行する航空機

高度経済成長期以降、日本各地の主要都市の中心部や都心には高層ビルが建ち並んでいる中、福岡市中心部に位置する天神には見上げるほどの超高層ビルは少なく、特に渡辺通りなど天神の中心部には1つもない。この要因の一つとして、福岡空港が天神地区を含む福岡市都心部に近いため、航空法第49条の規定による福岡空港の制限表面(円錐表面)の範囲内に含まれ、構造物(建築物だけではなく、テレビアンテナやアドバルーンも含まれる)の高さに制限がかかるというものがある[1]

天神地区の場合、約70mの高さまでしか建てられず、天神の中心部のビルはほとんどが高さ60メートル程度・10数階建ての高層ビルだけであり、天神エリアの西端に近い今泉二丁目に建つ高さ約74m・22階建ての「グランアルト天神タワー」が辛うじて建築基準法上の通称「超高層建築物」に当たる程度である。なお、天神よりさらに福岡空港に近い中洲地区や博多駅周辺はさらに厳しい高さ60mの制限地域であり、2011年オープンのJR博多シティも高さとしては高層ビルにとどまる。逆に、福岡空港から離れた大濠公園近辺やシーサイドももちエリア(中央区地行浜・早良区百道浜)には複数の超高層ビルが建築され、都市中心部よりその外側により高層のビルが建つという逆転現象が生じている。

主要施設

テンプレート:雑多な内容の箇条書き テンプレート:Vertical images list

商業施設

渡辺通り沿い
昭和通り沿い
明治通り沿い
福博であい通り沿い
きらめき通り沿い
天神西通り沿い
国体道路沿い
警固公園通り沿い
その他の地域

公園

役所・公共施設等

学校(専修学校)

ホテル

  • 西鉄イン福岡(元の博多東急イン)
  • ソラリア西鉄ホテル
  • ホテルアセント福岡
  • 福岡ガーデンパレス
  • ホテルマイステイズ福岡天神
  • アークホテルロイヤル福岡天神

オフィスビル

マスメディア

その他

交通

航路

鉄道

バス

ファイル:Fukuoka-tenjin-busstop.jpg
福岡天神バス停に停車中の「福岡・山口ライナー」

ソラリアターミナルビル内に西鉄天神バスセンター(高速バス・急行バス専用)があるほか、天神地区には西鉄バスの停留所が複数分布している。西鉄バスに関しては西鉄天神バスセンター#天神地区のバス停留所参照。

このほか、昭和通り沿いに昭和自動車(昭和バス)の高速バスいと・しま号「天神」停留所、渡辺通りの西鉄バス天神南停留所と同位置にJR九州バスの高速バス福岡・山口ライナー「福岡天神」停留所が存在する。

脚注

  1. テンプレート:PDFlink - 国土交通省大阪航空局

外部リンク

テンプレート:Commons category

テンプレート:福岡市の地域 テンプレート:Coord