神奈川県立小田原高等学校
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テンプレート:日本の高等学校 神奈川県立小田原高等学校(かながわけんりつ おだわらこうとうがっこう)は、神奈川県小田原市城山にある県立高等学校。略称は「小田高(おだこう)」。
概要
所在地一体は八幡山と呼ばれる場所で、中世には小田原城が存在した場所である。5代目新校舎建設の際、建築予定地から中世の堀跡など城の遺跡が発見されたため、建築が延期になった。一部市民団体などから校地の遺跡公園化を求める声も聞かれたが、現地での新校舎建築が決まった。校地の南側には、シラカシ、クスノキなどからなる照葉樹林が広がり、1971年(昭和46年)3月30日に「神奈川県立小田原高等学校の樹叢(じゅそう)」として神奈川県の天然記念物に指定されている[1]。
県下で旧制中学と旧制高等女学校が統合された唯一の公立高校である
2006年度(平成18年度)から2012年度(平成24年度)までは、入学者選抜の後期選抜では、学力検査で国語、数学、英語において学校独自作成問題が導入されていた[2]。また2007年(平成19年)には、神奈川県教育委員会が県立高校の進学実績向上という目標を明確化するため「学力向上進学重点校」10校を指定し、小田原高校もそのうちの1校に選ばれた。
沿革
- 1822年 - 小田原藩が藩校“集成館”を創設。場所は現在の小田原市立三の丸小学校(小田原市本町・小田原城の南側)校地。
- 1900年 - 集成館を前身に、“神奈川県第二中学校”が神奈川県内二番目の旧制中学校として設置認可。これをもって正式な創立年とする。
- 1901年 - “神奈川県第二中学校”開校。初代校長吉田庫三(吉田松陰の甥、松下村塾卒)。所在地は緑町(現在の小田原駅付近)。現在小田原駅東口に「小田原高等学校発祥之地」の石碑が建っている。4月28日に開校式を実施したことからこの日が開校記念日となる。
- 1901年 - 神奈川県立第二中学校と改称。
- 1913年 - 神奈川県立小田原中学校と改称。
- 1914年 - 小田原駅開設(1920年開業)に伴い、小田原城址であり宮内省の御料地でもあった八幡山(現在地)へ移転。
- 1923年 - 関東大震災により校舎半壊。
- 1927年 - 神奈川県第二中学校開校から3代目となる新校舎落成。
- 1948年 - 神奈川県立小田原高等学校と改称。
- 1964年 - 4代目となる新校舎落成。
- 2004年 - 神奈川県立小田原城内高等学校と統合、単位制高等学校となる。
- 2007年 - 5代目となる新校舎落成。
交通
鉄道
バス
主な関係者
教職員
- 吉田庫三(初代校長、吉田松陰の甥、松下村塾卒)
- 阿部伝(阿部宗孝)(第2代校長、後に東京府立第六中学校(現:東京都立新宿高等学校)初代校長)
- 佐々木信太郎(後に大日本報徳社副社長、二宮尊徳研究で有名)
- ジョン・ムーア・アリソン(外交官、駐日アメリカ大使)
出身者
- 閑院宮春仁王(皇族、陸軍少将)
- 河野一郎(農林大臣、建設大臣、総理大臣の有力候補だったが急逝)
- 小金義照(郵政大臣、商工省局長)
- 内藤誉三郎(文部大臣、文部事務次官、大妻女子大学学長)
- 河野謙三(参議院議長、河野一郎の実弟)
- 戸澤政方(衆議院議員、厚生事務次官、全国国民健康保険組合協会会長)
- 永山時雄(通商産業省官房長、昭和石油社長、経団連副会長 、 白州次郎との「通商産業省」創設のやりとりが知られている)
- 近藤道生(国税庁長官、博報堂社長)
- 相田二郎(歴史学者)
- 天野郁夫(教育社会学者、東京大学名誉教授)
- 所澤保孝(教育学者、関東学院大学人間環境学部教授)
- 山田亮(大阪大学大学院基礎工学研究科准教授)
- 尾崎一雄(芥川賞作家)
- 大田黒元雄(音楽評論家)
- 北原武夫(作家)
- 牧野信一(作家)
- 川崎長太郎(作家、中退)
- 山田太一(脚本家)
- 新谷保志(日本テレビアナウンサー)
- 小澤康喬(NHKアナウンサー)
- 久能靖(フリーアナウンサー)
- 原田悦志(日本国際放送 チーフ・プロデューサー)
- 杉田力之(第一勧業銀行元会長兼頭取(最後の頭取)、みずほホールディングス初代社長 )
- 瀬戸薫(ヤマト運輸社長)
- 大橋一彦(フジクラ社長)
- 伊藤裕造(東日本放送社長)
- 山本忠人(富士ゼロックス社長)
- 山口学 (関電工社長)
- 石塚正孝 (東海旅客鉄道副社長)
- 普川茂保 (日本信託銀行社長・会長)
- 青木淳(建築家)
- ヨコミゾマコト(建築家)
- 真船一雄(漫画家)
- 野口吉昭(コンサルタント)
- 郷田ほづみ(俳優)
- 平光琢也(俳優)
- 瀬戸洋一(公立大学法人首都大学東京産業技術大学院大学 教授)
- 合田雅吏(俳優)
- 小宮孝泰(俳優)
- 巻上公一(歌手)
- 北村昌士(音楽評論家・ミュージシャン)
- 柳家三三(落語家)
- 内野正雄(元サッカー選手)
- 加藤憲一(小田原市市長)
- 山本富士雄(元サッカー選手)
- 石川雄規(プロレスラー)
- 青木智史(元プロ野球選手)
脚注
- ↑ 小田原市「天然記念物・県立小田原高等学校の樹叢」
- ↑ 入学者選抜制度改定により、2012年度入試をもって独自入試は終了した。