本四海峡バス
本四海峡バス株式会社(ほんしかいきょうバス)は、神戸市中央区に本社のある高速バス会社である。明石海峡大橋開通に伴い影響を受ける船舶会社の離職者対策会社として設立。会社設立の経緯から、全日本海員組合が55パーセントの株式を保有している。
JR陣営と共同運行を行っていない関空リムジンバス・シャトル便と当社単独運行のくにうみライナーを除く路線で、JR陣営(JRバス)に属するため、車体には西日本ジェイアールバス・ジェイアール四国バスの明石海峡大橋経由路線用車両につける「Blueネットワーク」マークが入っている。
目次
事業所一覧
- 本社 兵庫県神戸市中央区海岸通三丁目1-6
- 大磯営業所 兵庫県淡路市小磯1-1
- 東浦乗車券発売所 兵庫県淡路市浦648
- 洲本営業所 兵庫県洲本市塩屋一丁目1-13
- 洲本乗車券販売センター 兵庫県洲本市港2-43
- 徳島営業所・車庫 徳島県徳島市東沖洲一丁目18
- マリンピア営業所・予約センター 徳島県徳島市東沖洲二丁目14
以前は津名港ターミナル内に津名乗車券販売所があったが、2008年5月31日をもって閉鎖されている。
沿革
高速バス路線
- 全路線クローズドドアシステムを導入している。(本州は下り乗車のみ・上り降車のみ 淡路島・徳島県は下り降車のみ・上り乗車のみ)
- 日付を跨いで運行する便は関空リムジンバス・阿波エクスプレス大阪号・かけはし号の各下り線最終便(本四海峡バス運行便のみに限ればかけはし号のみ、他2路線は共同運行会社便)。
- 詳しい運行状況は各記事を参照のこと。括弧内は共同運行会社。
- ここでは現行各路線とも主要停留所のみ掲載。各停留所の詳細は各記事や外部リンクを参照のこと。
- 運賃(片道運賃・往復割引運賃・回数券(4枚綴)<往復割引運賃・回数券は一部区間で設定無し>)は外部リンクを参照のこと。
- 定期乗車券は高速舞子 - 本四安乎を除く淡路島内及び新神戸・三宮 - 淡路IC・津名港・宇山・洲本BC・鵜崎・聖隷淡路病院・淡路夢舞台/国道夢舞台・大磯港BT・東浦BTで設定。料金は外部リンクを参照のこと。
現行路線
- 阿波エクスプレス大阪号(西日本JRバス、JR四国バス)
- 阿波エクスプレス神戸号 (西日本JRバス、JR四国バス)
- 神戸アンパンマンミュージアム前 / 神戸空港・新神戸・三宮・高速舞子 - 高速鳴門・松茂・徳島
- 神戸市と鳴門市、松茂町、徳島市を結ぶ。全便座席指定制のため、乗車には予約が必要。神戸空港発着のバス路線乗客数のうち、2007・08年度においては当線(徳島線)利用者が半数近くを占めているという[2]。
- 1日15往復(各社5往復)。
- 路線沿革
- 大磯号 (西日本JRバス)
- 新神戸駅・三宮BT・高速舞子 - 淡路夢舞台前(国道夢舞台前)・大磯港BT・東浦BT
- 淡路夢舞台前は上り18号以降と下り49号までのみ停車
- 国道夢舞台前は51号以降の下り便のみ停車
- 100番台は平日運行、200番台は土曜・休日運行、300番台は高速舞子発着
- 平日の39・41・45・49号は高速舞子 - 東浦BT間2台で運行
- 概要
- 明石海峡大橋開通とともに開業。座席定員制。平日上り31便、下り27便。 土・休日29往復(同)。運行開始からの淡路島内停留所である大磯港に関しては、明石海峡大橋開通まで淡路フェリーボートが須磨港(深夜帯はハーバーランド)まで航路を設けていた。三ノ宮バスターミナル⇔大磯港間が周遊きっぷの「京阪神ゾーン」の区間に含まれており、有効なゾーン券があれば乗車できる。座席定員制(自由席)。
- 歴史
- 開業当初、淡路島内は大磯港でしか乗車出来なかったが、2000年3月18日より一部便を淡路夢舞台(2000年9月17日までは「淡路花博」)まで延伸。
- 1999年10月1日:淡路IC停車。
- 2001年8月21日:東浦バスターミナルへ途中停留所を追加。
- 2006年2月16日:神戸空港乗り入れ開始。
- 2007年3月16日:神戸空港乗り入れ廃止と運行ルートを変更。淡路ICは廃止(同日以降淡路ICに関してはかけはし号で対応)、淡路島側は東浦バスターミナルを起終点に変更。
- 2008年12月19日:鵜崎にも停車。
- 2009年2月1日以降乗車分より指定席は、発車オ〜ライネットでの取扱いを廃止。
- 2010年1月22日:ダイヤ改正。平日の始発以外は全て新神戸駅発着に変更。尚、開業当初は一部便を除いて一部座席が指定席で他の座席が自由席であり、一部便のみ全席自由席だった。みどりの窓口・高速バスネットでの乗車券取り扱いを廃止。100号台が平日のみ運行、200号台が土曜日・休日のみ運行。300号台が高速舞子発着で平日のみ運行(本四海峡バス便のみ運行)。それ以外の号数は毎日運行に変更されている(偶数号は上り、奇数号は下り)。
- 2010年12月9日:平日下り2便減便、夜間下りに淡路夢舞台を通過する便ができる。
- 2011年6月1日:上下線共最終便にくにうみライナー東浦線として新設(高速舞子発着・淡路夢舞台は上りのみ停車)。
- 2012年8月1日 - くにうみライナー東浦線として運行していた最終便を大磯号に編入、さらに夜間下りに通過していた淡路夢舞台前停留所近くに「国道夢舞台前」停留所(淡路交通路線バスの大磯停留所と同じ場所)を設け、停車させる(下りのみの設定、上り早朝はこれまで通り淡路夢舞台前は通過する)。
- 2014年4月1日 - 聖隷淡路病院前停車開始(一部便のみ)。
- 新神戸駅・三宮BT・高速舞子 - 淡路夢舞台前(国道夢舞台前)・大磯港BT・東浦BT
- かけはし号(西日本JRバス)
- 0番台・200番台・500番台
-
- 200番台は土曜・休日運行、500番台は大阪駅発着(西日本JRバス運行便のみ・新神戸駅は通過)、他は新神戸駅発着
- 100番台・300番台・400番台・600番台
- 300番台は淡路IC-本四中川原間は通過・平日運行、400番台は平日運行、600番台は土曜・休日運行、本四安乎は151号のみ停車
- 300番台を直行便、100番台・400番台・600番台を各駅停車(各停)と案内している。
- 多客時に運行される151号の臨時便は高速舞子には停車しない。
- 概要
- 明石海峡大橋開通とともに開業。大阪・三ノ宮バスターミナル⇔洲本間が周遊きっぷの「京阪神ゾーン」の区間に含まれており、有効なゾーン券があれば乗車できる。座席定員制(前方2列・8席、大阪駅発着便のみ前方4列・16席が指定席)。
- 歴史
- 1998年4月6日 運行開始。大阪・新神戸・三宮・高速舞子 - 津名港・洲本港。洲本バスセンターに最寄りのインターチェンジは洲本インターチェンジだが、開業から2007年3月15日まで、廃止になった共同汽船の洲本港発着津名港経由のルートを引き継いだため、全便津名港経由で神戸淡路鳴門自動車道への出入りは津名一宮インターチェンジであった。全席座席指定制。
- 1999年4月1日 洲本港発着から洲本バスセンター発着に変更。
- 2001年3月31日のダイヤ改正で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに停留所追加する。
- 2004年12月17日のダイヤ改正で、東浦IC・本四仁井・北淡IC・遠田に停留所追加する。
- 2006年2月16日のダイヤ改正で、神戸空港に停留所追加する。
- 2007年3月16日のダイヤ改正で、途中停留所に湊町バスターミナル(JR難波駅・OCAT)・淡路IC・津名一宮IC・本四中川原・洲本ICを追加し、大阪 - 洲本間の7往復(2007年3月15日までの1~14号)は1号を除き高速舞子へ停車に加え、従来からの津名港経由三宮通過(1~4・6・801~804号)、津名港経由三宮停車(101~104・106号)、洲本IC経由三宮停車(501~504号)の3種類に分割された(以下、偶数号は上り、奇数号は下り)。神戸空港が停留所廃止となった。新設の4停留所は大阪発着便のみ停車。
- 2008年12月19日のダイヤ改正では新神戸始発終着についても淡路IC停車となった。
- 2009年2月1日以降乗車分より、発車オ〜ライネットでの取扱いを廃止し、マルス枠を除く全席を高速バスネット扱いに統一している。
- 2009年6月13日 - 7月26日に土・休日グループ割引きっぷが設定される。
- 2010年1月22日のダイヤ改正でユニバーサル・スタジオ・ジャパン・津名一宮IC・本四中川原が停留所廃止、大阪発着便が7往復から2往復に減便(2往復とも三宮・津名港経由で西日本JRバスが担当)、全席指定席から一部指定席・殆どの座席は自由席に、みどりの窓口での取扱いを廃止などの変更が行われた。新神戸駅発着便は前日まで全便津名港経由だったが、同日から洲本IC経由便を平日限定で1往復新設。号数は以下の通りに変更する。
- 100号台 新神戸発着津名港経由 平日のみ運行
- 200号台 新神戸発着津名港経由 土・休日のみ運行
- 300号台 新神戸発着洲本IC経由 平日のみ運行 淡路IC - 本四中川原間は停車しない
- 500号台 大阪発着津名港経由 毎日運行
- その他 新神戸発着津名港経由 毎日運行
- 2010年12月9日に一部便で運行時刻が見直される。
- 2011年6月1日 - 大阪駅JR高速バスターミナル開設による、500号台運行ダイヤ見直し。
- 2012年8月1日 - くにうみライナー洲本線として運行していた路線をかけはし号に編入、かけはし号の停留所に洲本ICと本四中川原に再び停車(新神戸発着便停車は初)、本四安乎も加わる。さらに「宇山」停留所(淡路交通路線バスの同停留所と同じ場所)を設ける。洲本IC経由便は630号が昼過ぎに運行する以外は朝(土・休日の下りは朝運行無し)と夕方以降のみ運行。
- くにうみライナー(南あわじ線)(単独運行)
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- 概要
- 前日まで運行していた鳴門・淡路エクスプレス号の補填として運行を開始する、平日4往復、土曜・休日3往復。新神戸駅行きは朝のみ、陸の港西淡行きは夕方以降のみ運行。座席定員制(自由席)。
- 歴史
- 2010年1月22日:営業開始以来初の単独運行路線として運行開始(南あわじ線4往復・洲本線3往復)
- 2010年1月23日:淡路IC・東浦IC・本四仁井・本四安乎停車開始(4停留所は土・休日の洲本線下り最終便のみ降車可能)
- 2010年3月1日:三宮バスターミナル停車開始
- 2010年7月1日:平日8往復(南あわじ線5往復・洲本線3往復)、土・休日6往復(南あわじ線4往復・洲本線2往復)に変更。洲本線平日下り始発便は高速舞子始発で北淡IC・遠田は通過する便となる。洲本線平日上り夜間便は本四中川原・津名一宮IC・遠田・北淡ICを通過する便となる。
- 2010年12月9日:平日9往復(南あわじ線5往復・洲本線4往復)、土・休日6往復(南あわじ線4往復・洲本線2往復)に変更。洲本線下り最終便は日付を跨いでの運行となる。淡路IC・東浦IC・本四仁井・本四安乎は平日に関しても洲本線下り最終便降車可能となる。
- 2011年4月1日:平日8往復(南あわじ線4往復・洲本線4往復)、土・休日5往復(南あわじ線3往復・洲本線2往復)に変更。
- 2012年8月1日 - くにうみライナー洲本線として運行していた路線をかけはし号に編入(最終便も含む)、これにより「くにうみライナー」は南あわじ線のみとなる。
- 2012年9月1日 - 平日上りはかけはし号(洲本IC経由便)とのダイヤ重複解消のために運行時刻見直し、休日上りに関しても朝のみの運行となるなどのダイヤ改正。
発券業務のみの路線
- エディ号 (東京 - 徳島線)(羽田京急バス、徳島バスが運行)
- 当路線の内、品川バスターミナル・浜松町バスターミナル・渋谷マークシティ - 東浦IC・志知間の片道乗車券・往復乗車券・回数券(4枚綴)を東浦乗車券発売所及び洲本乗車券販売センターで2013年7月1日より発売開始した。
休止路線
廃止路線
- 鳴門・淡路エクスプレス号 (西日本JRバス)
- 大阪・なんば・新神戸・三宮・高速舞子 - 淡路島内神戸淡路鳴門自動車道上各BS(一部BSを除く)・福良(うずしおドーム前)・鳴門駅・鳴門観光汽船前
- 阿南エクスプレス号
コミュニティバス
淡路市北部生活観光バス路線(愛称:あわ神あわ姫バス)
詳細は本項を参照
高速バス使用車両
開業当初の車両は日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)スペースアロー、ユーロツアーを中心に導入されてきたが、2002年からは三菱ふそうエアロバス(MS8系)、2005年からは日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)スペースランナー(トップドア車:主に「大磯号」で使用)と日野セレガ(2代目のみ:主に徳島発着路線)も採用している。2010年頃から三菱ふそうエアロエースが導入されている。開業当初から淡路花博終了までの一時期は西日本ジェイアールバスから三菱ふそうエアロバス(MS7系)の中古車数台と、山陽電気鉄道からいすゞ車の中古車1台を購入して使用していたこともあった。
徳島営業所は、四国で唯一、西日本車体工業製の観光バスタイプ(C型)の車体を使用したバスを高速路線バスで運行する事業者である。
徳島営業所での新型車両納入に伴い、旧型車両の一部が洲本営業所へ移籍されている。
基本的にトイレ付きの車両が運用されるが、運行距離の短い大磯号ではトイレ無しの車両が運用される場合がある。
関連企業
- 本海商事(公式ホームページ)
- 所在地 兵庫県神戸市中央区海岸通三丁目1-6(本四海峡バス本社と同じ)
- 鱗状斑点防止装置のシステム設計・施工販売、ウォーターコート装置のシステム設計・施工販売、特殊洗浄液及び特殊コーティング補助剤販売、損害保険代理店業、左記に付帯する業務
脚注
関連項目
- 東京ベイサービス - 雇用対策会社