小樽運転所
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小樽運転所(おたるうんてんしょ)は、北海道小樽市にある北海道旅客鉄道(JR北海道)本社鉄道事業本部管内の運転士が所属する組織である。
概要
前身は小樽築港機関区(おたるちっこうきかんく)で、蒸気機関車が多く配置される機関区として人気を集め、北の要衝とも呼ばれた。現役時代は大型扇形庫が設置されていたが、今は跡形もなく消え去っている。現在は車両の配置はなく、運転士のみとなって小樽駅構内へ移っている。
かつての所属略号は機関車が「築」、客車が「札タコ」。
沿革
- 1880年(明治13年)11月28日:幌内鉄道 手宮駅 - 札幌駅間開業。手宮機関庫設置。
- 1904年(明治37年)10月15日:北海道鉄道 函館駅 - 高島駅(現在の小樽駅)間全通。機関庫(後の小樽機関庫)設置。
- 1905年(明治38年)8月1日:北海道鉄道 高島駅 - 小樽駅(現在の南小樽駅)間開通、北海道炭礦鉄道と連絡輸送開始。
- 1906年(明治39年)1月15日:北鉄・炭鉄協定により函館駅 - 札幌駅間直通列車運転開始。
- 1907年(明治40年)7月1日:北鉄国有化で函館本線全線が帝国鉄道庁管轄となる。
- 1924年(大正13年)10月13日:小樽築港機関庫起工。
- 1927年(昭和2年)7月15日:小樽駅の小樽機関庫を廃止し、小樽築港駅に小樽築港機関庫発足。手宮機関庫を分庫とする。
- 1936年(昭和11年)9月1日:小樽築港機関区に改称。
- 1949年(昭和24年)7月2日:小樽築港機関区手宮支区を廃止し、小樽築港機関区に集約。
- 1987年(昭和62年)3月1日:小樽運転区に改称する。
- 時期不詳:小樽運転所に改称する。
- 1990年(平成2年)10月10日:旧・小樽築港機関区解体工事開始(翌年までに完了)。
- 1997年(平成9年)12月1日:庁舎移転(北海道小樽市稲穂2丁目)。
関連項目
- 小樽市総合博物館 - 旧・手宮機関庫(鉄道車輌保存館)が展示されている。