国立感染症研究所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:座標一覧 国立感染症研究所(こくりつかんせんしょうけんきゅうしょ、英語:National Institute of Infectious Diseases、NIID)は、厚生労働省の施設等機関。1947年に設立された国立予防衛生研究所を前身とする。
村山庁舎は日本国内に二ヵ所あるバイオセーフティレベル(BSL)4の研究施設の一つ(もう一つは理研筑波研究所)であるが、両施設とも、地元住民らの反対によりBSL-3までの運用しかなされていないため、BSL-4が要求される研究は行うことができない。ただし、例えばエボラ出血熱については、遺伝子・血清学的診断などのウイルス学的検査は、村山庁舎のウイルス第一部第一室において対応可能である[1]。
概要
所掌事務
- 病原及び病因の検索並びに予防及び治療の方法の研究及び講習を行うこと。
- 予防、治療及び診断に関する生物学的製剤、抗菌性物質及びその製剤、消毒剤、殺虫剤並びに殺そ剤の生物学的検査、検定及び試験的製造並びにこれらの医薬品及び医薬部外品の生物学的検査及び検定に必要な標準品の製造を行うこと。
- ペストワクチンその他使用されることがまれである生物学的製剤又はその製造が技術上困難な生物学的製剤の製造を行うこと。
- 食品衛生に関し、細菌学的及び生物学的試験及び検査を行うこと。
- その他予防衛生に関し、科学的調査及び研究を行うこと。
- 予防衛生に関する試験及び研究の調整を行うこと。
所在地
- 戸山庁舎 〒162-8640 東京都新宿区戸山1-23-1([[[:テンプレート:座標URL]]35_42_15.02_N_139_43_2.56_E_region:JP&title=%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%E6%88%B8%E5%B1%B1%E5%BA%81%E8%88%8E 地図])
- 村山庁舎 〒208-0011 東京都武蔵村山市学園4-7-1([[[:テンプレート:座標URL]]35_44_41.16_N_139_24_6.11_E_region:JP&title=%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80%E6%9D%91%E5%B1%B1%E5%BA%81%E8%88%8E 地図])
- ハンセン病研究センター 〒189-0002 東京都東村山市青葉町4-2-1([[[:テンプレート:座標URL]]35_46_6.96_N_139_29_59.58_E_region:JP&title=%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E7%97%85%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC 地図])
沿革
- 1947年 東京大学附属伝染病研究所(現・東大医科学研究所)庁舎内に厚生省所管国立予防衛生研究所を設置
- 1955年 東京都品川区上大崎の海軍大学校跡地に移転
- 1978年 筑波医学実験用霊長類センター設置
- 1988年 エイズ研究センター設置
- 1992年 新宿区の厚生省戸山研究庁舎に移転
- 1997年 国立多摩研究所を統合しハンセン病研究センターを設置、国立感染症研究所に改名
事件
- 1983年、前身の国立予防衛生研究所において、新薬スパイ事件と抗生物質不正検定事件が発生し、職員が逮捕された。
在籍した人物
出典
関連項目
- 伝染病/感染症/疫学/細菌叢調査/院内感染
- 感染症新法/伝染病予防法
- HIV/ハンセン病
- 医学/歯学/薬学/獣医学/公衆衛生学
- 微生物学/細菌学/口腔細菌学/ウイルス学/真菌学/寄生虫学
- 感染症専門医/インフェクションコントロールドクター/医師/歯科医師/薬剤師/看護師/臨床検査技師/診療放射線技師
- 厚生労働省/CDC/WHO
- 日本感染症学会/日本環境感染学会/日本ウイルス学会/日本衛生動物学会/日本公衆衛生学会/日本エイズ学会
- 国立健康・栄養研究所(同じ建物である厚生労働省戸山合同研究庁舎にある)
- 学会の一覧/研究会
- 新井秀雄