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[[ファイル:Noborikama.jpg|thumb|300px|伊賀焼の登り窯]] [[File:Flower Vase with Lugs, Iga ware, Edo period, 17th century - Tokyo National Museum - DSC05283.JPG|thumb|150px|古伊賀耳付花生 [[東京国立博物館]]]] '''伊賀焼'''(いがやき)は[[三重県]][[伊賀市]](旧[[阿山町]])にて焼かれている[[陶器]]。中世から始まったといわれる日本有数の古陶である。 ==概要== 始まった頃は水瓶や種壺、擂り鉢などの日用雑器が焼かれていたが、陶土産地が山一つ隔てた信楽と同じ古琵琶湖層由来だったため、[[信楽焼]]とほとんど区別がつかなかった。だが[[桃山時代]]の[[天正]]年間後期に入ると、伊賀領主となった[[筒井定次]]が、阿山の槙山窯にて茶の湯に用いるための茶壺、茶入、花入、水指などを焼き始めた(筒井伊賀)。これらにはビードロ[[釉薬|釉]](ゆう)と呼ばれる緑色の自然釉が見られる。焼き締まった赤褐色の土肌に吹き出た無数の長石粒と折り重なり、質朴でありながら風流な焼き物となったのである。その後は[[小堀政一|小堀遠州]]によって「遠州伊賀」と呼ばれる伊賀焼が焼かれた。これは前者の「筒井伊賀」とは対照的に瀟洒な茶器である。その後は[[藤堂高次]]による「藤堂伊賀」も発生したが、これはすぐに衰退している。その後興廃を繰り返すが、江戸中期には[[京都]]や[[瀬戸市|瀬戸]]の陶工を招き、施釉陶の技術がもたらされた。これらの時期を「再興伊賀」と呼ぶ。そして「再興伊賀」以降は茶陶はほとんど焼かれなくなる一方、土鍋や行平、土瓶などの日用食器が中心となっている。1982年11月には国から[[伝統工芸品|伝統的工芸品]]の指定を受けている。 [[Image:Osara-kippu of Iga railway.JPG|thumb|伊賀焼で製作された「お皿きっぷ」/[[伊賀鉄道]]で[[伊賀鉄道200系電車|200系]]の営業運転開始を記念して発売された]] ==代表作== *耳付水差 銘破袋([[五島美術館]]、[[重要文化財]])[[古田重然|古田織部]]の添状が付属 *耳付花生 銘からたち([[畠山記念館]]、重要文化財) *花生(小倉伊賀)(個人蔵([[京都国立博物館]]寄託)、重要文化財) *耳付花生 銘寿老人([[藤田美術館]]、重要文化財) *擂座花生 銘芙蓉(個人蔵、重要文化財) *擂座水差 銘破袋(個人蔵、重要文化財) == 関連項目 == *[[福森雅武]] *[[福森道歩]] ==外部リンク== *[http://www.igayaki.or.jp/ 伊賀焼振興協同組合] *[http://www.doraku-gama.com/ 伊賀焼窯元 土楽窯] {{デフォルトソート:いかやき}} [[Category:経済産業大臣指定伝統的工芸品]] [[Category:日本の陶芸]] [[Category:伊賀市]] [[Category:地域団体商標]]
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