一ツ橋グループ
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一ツ橋グループ(ひとつばしグループ)は、日本の大手出版社である小学館と集英社を中核とする系列グループである。
概要
名称は小学館及び集英社の本社所在地である東京都千代田区一ツ橋に由来する。
小学館を創設した相賀一族が、当時学習雑誌の出版が主体であったため、娯楽雑誌部門として集英社を設立。後に小学館自身も娯楽出版事業へ参入するが、現在小学館と集英社は競争原理に基づく両者の成長・発展を促すために、ライバルとして競わせている。しかし、近年は出版不況の影響をまともに受けていることから、協力すべき分野では協力するという方針に転換。その例として、小学館のコンテンツビジネス子会社に集英社が出資し、両社のコンテンツビジネス事業を統合した。
現在もオーナーである相賀一族の影響が強く、代表取締役などの経営責任者には同一族の人間が就任する同族経営である。
関連会社
出版
- 小学館
- 集英社
- 祥伝社
- 白泉社(集英社から枝分かれ)
- 集英社クリエイティブ(集英社から枝分かれ、創美社と綜合社が合併し社名変更)
- ホーム社(集英社から枝分かれ)
- 照林社(医療・看護系の出版)
- プレジデント社
- 尚学図書(高等学校用教科書専業、国語系・英語を発行)
- 小学館スクウェア(小学館の自費出版部門)
出版以外
- 小学館集英社プロダクション(一ツ橋グループのコンテンツビジネスを担う。元は「小学館プロダクション」で、集英社の出資により現社名になった)
- 昭和図書(一ツ橋グループの物流会社)
- 昭通(一ツ橋グループの総合広告会社)
- 小学館クリエイティブ(複数業種にまたがる)
- 小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント(音楽制作、3DCG制作など)
その他の出資会社
- 文化放送(小学館が17.1%の株を保有する主要株主)