ベニー松山
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ベニー松山(ベニーまつやま、1967年 - )は、東京都新宿区出身のゲームライター、小説家。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。なお大学は四度の留年・4年の休学を経て、12年かけて卒業した。
経歴・人物
1986年、別ペンネームで『マイコンBASICマガジン』(電波新聞社)のライターとしてデビュー。1987年に『ファミコン必勝本』(JICC出版局/現・宝島社))でベニー松山名義を使うようになる。ペンネームの由来は、プロゴルファー猿の登場人物である紅蜂のファンであった事から。
コンピュータRPG『ウィザードリィ』のエヴァンジェリストとして知られ、1988年にはウィザードリィを元にした小説『隣り合わせの灰と青春』を発表、以降も小説や外伝のゲームシナリオを手がける。
1989年、編集プロダクション「スタジオベントスタッフ」の設立に参加、現在同社取締役でもある。同社のアルティマニアシリーズ、解体真書シリーズではシナリオや小説パートを担当している。
主な著作
小説
- 『小説ウィザードリィ 隣り合わせの灰と青春』(JICC出版局、集英社・スーパーファンタジー文庫)
- 『小説ウィザードリィII 風よ。龍に届いているか』(宝島社、創土社)
- 『ウィザードリィ小説アンソロジー (酔いどれの墓標 / 女神ソルジーナ / 不死王)』 JICC出版局 (1991.09.15) ※ 絶版 佐山アキラ / 手塚一郎 / ベニー松山
- 『BASTARD!! 黒い虹』シリーズ(集英社・スーパーダッシュ文庫)
- 『司星者セイン』シリーズ(集英社・スーパーダッシュ文庫)
- 『ヒューズのクレイジー捜査日記』(『サガ フロンティア裏解体真書』(スタジオベントスタッフ)より)
- 『終末をもたらす者 Beender』(『サガ フロンティア2アルティマニア』(スタジオベントスタッフ)より)
- 『星を巡る乙女』(『ファイナルファンタジーVIIアルティマニアΩ』(スタジオベントスタッフ)より)
- 『キミを呼ぶ指笛』(『ファイナルファンタジーXアルティマニアΩ』(スタジオベントスタッフ)より)
- 『キミが呼ぶ指笛』(『ファイナルファンタジーX-2アルティマニアΩ』(スタジオベントスタッフ)より)
- 『霧晴れぬ廃都、遠吠えは巳まず』(『ファイナルファンタジーXIIアルティマニアΩ』(スタジオベントスタッフ)より)
- 『夢見る繭、暁に堕つ』(『ファイナルファンタジーXIIIアルティマニアΩ』(スタジオベントスタッフ)より)
攻略本
- 『ウルティマ 恐怖のエクソダス 完全必勝本』(JICC出版局)
- 『ウィザードリィのすべて』(JICC出版局)[1]
- 『ウィザードリィIIIのすべて』(JICC出版局)
- 『ウィザードリィ・外伝II イマジネーションズガイドブック』(アスキー)
- 『バイオハザード0 解体真書』(エンターブレイン)
- 『バイオハザード4 解体真書』(エンターブレイン)
- 『バイオハザード5 解体真書』(エンターブレイン)
ゲームシナリオ
- 『ウィザードリィ・外伝II 古代皇帝の呪い』(アスキー) ※後に『ネザードメイン3』(サクセス)として携帯アプリにリメイク。
- 『BASTARD!! -虚ろなる神々の器-』(セタ)
- 『ネザードメイン3』(サクセス)
CDドラマ
- 『ウィザードリィCDドラマ1 ~ハースニール異聞~』(バンダイ・ミュージックエンタテインメント) ※ストーリー原案として参加。
脚注
- ↑ 同シリーズは著者自身による独自のデータ調査結果や設定考察などを含んでおり、ファンブック的要素が強い。