パラジウムリアクター (フルメタル・パニック!)
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テンプレート:物語世界内の観点 テンプレート:出典の明記 テンプレート:特筆性 パラジウムリアクター(Palladium Reactor)は、賀東招二作の小説『フルメタル・パニック!』に登場するパラジウムを用いた架空の常温核融合炉である。
概要
パラジウムリアクターを用いることによって、驚くほど高出力で静粛性の高いジェネレーター(電源)の製造が可能となったとされる。ASの動力炉であり、ガーンズバックやトゥアハー・デ・ダナンなどに搭載。
これを搭載することによってガーンズバックのような第三世代ASは、第二世代のものと比較にならないほどのパワーと高静粛機動を可能としている。設定上、撃破されても爆発・暴走はしないが、内部プラズマの制御が失われると、隔壁を融解させる程の高温となる[1]。
種類
PS方式
通常の原子力潜水艦と同様に水を加熱、その水蒸気によってタービンを回し、電力を得る方式。ただし、核分裂炉が核融合炉に変わっている。
メリットとしては、既存の原潜と同じ仕組みになっているので信頼性が高く、出力も大きなものとなる。さらに飛行甲板を持つトゥアハー・デ・ダナンの場合、発生した水蒸気を蒸気カタパルトに利用することができる。
デメリットはサイズが大きくなり、重量も増大してしまう。そして、通常の核分裂炉に比べて最大8ヶ月ほどと連続運用可能時間が短い。
搭載艦
- TDD-1 トゥアハー・デ・ダナン
- ロールス・ロイス社製のパラジウムリアクターを3機搭載。
イージス方式
サーミオニックと呼ばれる技術を利用した方式。加熱したパラジウム電極を真空にさらすと熱電子が遊離する。これを真空をはさんで設置した対になる電極で受け止め、電流を発生させるというもの。メリットはASサイズに搭載できるほどの小型化が可能なこと。デメリットはさほど大きな出力が出せないこと。
搭載モデル
- M9 ガーンズバック
- ロス&ハンブルトン社製APR-2500a。最大作戦行動時間は150時間。
- ARX-7 アーバレスト
- ロス&ハンブルトン社製APR-2500c。ラムダドライバ搭載ということもあるが、最大作戦行動時間は100時間ほど。
- ARX-8 レーバテイン
- ロス&ハンブルトン社製PRX-3000。出力4800kwを誇り、ASとしては異例の大出力。しかし、最大作戦行動時間は30時間とかなり短くなっている。
脚注
- ↑ 原作12巻『ずっと、スタンド・バイ・ミー(下巻)』134頁より