バレンタイン・キッス
テンプレート:Infobox Single 「バレンタイン・キッス」は、日本の女性歌手・国生さゆりの楽曲。楽曲は秋元康により作詞、瀬井広明により作曲され、国生さゆりwithおニャン子クラブ名義でリリースされている。当時在籍していた女性アイドルグループ・おニャン子クラブからのソロデビューシングルとして1986年2月1日に発売された。
楽曲はもともと、作曲の瀬井広明が当時のCBSソニーに持ち込んだデモテープが発端である[1]。瀬井は「バンドで出したい」と所望するが、ディレクターからの回答は「曲だけ欲しい」[2]。その結果、本曲は国生さゆり(正確には白石麻子と渡辺美奈代(いずれもおニャン子クラブ所属))のヴォーカルによって発売され、フジテレビ『月曜ドラマランド』エンディングテーマになる。第1回 日本ゴールドディスク大賞 The Best Single Of The Yearを受賞。その、ディスクを模した盾は、現在、瀬井経営のライブバー「Living Bar FI5VE」に飾られている。
本曲はクリスマスと共に、一大年中行事と化した2月14日のバレンタインデーの季節には定番の曲として知られる[3]。2000年代末〜2010年代初頭時点では、本曲に加えてPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」がバレンタインデーの定番曲として知られる[4][5]。
但し、実際にはバレンタインデーの前日となる2月13日の歌(歌詞参照)である。
秋元康は本曲以外にバレンタインソングとして、倉沢淳美の「涙のバレンタインデー」とSKE48の「チョコの奴隷」を作詞している。
目次
エピソード
- 1986年2月14日放送の「夕やけニャンニャン」で「明日」の部分を「今日」と歌った。これ以降も、2月14日にこの曲を歌う場合は同様に変えることがある。
- 歌詞のサビの部分では「バレンタインデー・キッス」と繰り返されているが、曲のタイトルは「バレンタイン・キッス」である。
- ジャケット撮影の際は、国生自身がメイクとスタイリングをしたという(2008年3月13日放送『ダウンタウンDX』より)。
- 予約特典として、国生及びおニャン子メンバーのトークが収録されたソノシートが貰えた。
- 2007年には、国生自身によるセルフカバー『バレンタイン・キッス 2007』が期間限定でレコ直、ソニーサイト、music.jp、オリコンモバイル他着うたフル、着うた、着ムービー、PVフルで配信された。さらに、フルコーラスではないが、バレンタインデー前日となる2007年2月13日に、テレビ朝日の『ロンドンハーツ』で新バージョンが放送された。
- 2008年1月16日に、「バレンタイン・キッス 2008」としてCD発売。2008年版の新規録音に加え、2007年版と1986年版をカップリングして収録。
- 2008年に発売したCDジャケット写真は親友である福永恵規がプロデュースし選んだもので、このバージョンのプロデュースはバーニングの平野昌一が担当している。
- 2008年2月14日放送の『アイドリング!!! 300回記念バレンタイン生放送スペシャル』では、国生さゆり with アイドリング!!!として「バレンタイン・キッス 2008」を歌った。また同日行われたAKB48の公演にも参加し、記者会見では「今でも現役アイドル」宣言をした。
- 2010年2月1〜5日、8〜12日放送の『ピラメキーノ』の「ピラメキたいそう バレンタインバージョン」では国生がレギュラーであるはんにゃ、フルーツポンチとともにこの曲の一節を歌っている。
- 2009年2月14日放送の『中学生日記「バレンタインの放課後」』でエンディング曲として使用された。この回のオープニングでは、国生が「バレンタイン・キッス」の歌詞を朗読している。
- 2011年2月14日放送の『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP 今夜限定!!女だらけの豪華バレンタインSP』では、国生さゆり with 渡り廊下走り隊7としてこの曲を歌った。
- 2012年2月13日放送の『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP バレンタイン直前特別企画!恋愛の名曲ランキングSP』では、乃木坂46とのコラボにてこの曲を歌った。
シングル収録曲
収録作品
- Pep Talk M-1・2
- GOLDEN☆BEST 国生さゆり SINGLES M-1・2
- PANIC THE WORLD Disc.2 M-2
- おニャン子クラブA面コレクション Vol.1 M-1
- おニャン子クラブB面コレクション Vol.1 M-2
- おニャン子クラブ大全集 M-1
- 30-35 VOL.3 「おニャン子クラブ」特集 M-1
- おニャン子クラブ大全集 for HiQualityCD 上・下巻 限定CD-BOX(HQ-CD) M-1
カバー
- 2003年11月19日発売のおニャン子クラブ楽曲のカバーアルバム『おニャン子パンクラブ』で、女性ロックバンドのキッチンゴリラがカバーした。
- 2006年1月18日に発売された、まんすりぃ 萌音 chapter.7 〜はっぴぃ!バレンタイン〜の中で、後藤沙緒里がカバーしている。ちなみに、同曲は まんすりぃ萌音ぼーかるこれくしょん Vol.2にも収録されている。
- 2006年1月27日、人気ファッション雑誌 『Popteen』 専属モデルの益若つばさがメインボーカルを務める音楽グループ「渋谷トランス向上委員会」のデビューシングルとしてカバーされた。
- 2006年2月10日、広瀬香美が東京オペラシティで開催した東京フィルハーモニー交響楽団とのジョイントライブで歌った。
- 2007年2月7日放送のテレビ東京系『歌ドキッ!』で矢口真里がカバー。
- 2007年8月22日発売のDVD『歌ドキッ!〜POP CLASSICS〜 Vol.4』に収録。
- 2007年に放映された「らき☆すた」では、柊つかさ(声:福原香織)がエンディングの挿入歌として歌っている。同年『TVアニメ『らき☆すた』エンディングテーマ集 〜ある日のカラオケボックス〜』に収録。
- 秋元康プロデュースによる女性アイドルグループ、AKB48が毎年2月14日の公演でカバーしている。国生がオリジナル曲を発売して25年後の2011年には、同グループ内のユニット渡り廊下走り隊7がカバー(→#渡り廊下走り隊7によるカバー)。
- 2009年2月15日に行われた、声優ユニットスフィアのイベント「ミュージックレインgirls 春のチョコまつり」内にて、同ユニットがカバーした。
- 2009年5月27日に発売された、平井堅のコンセプト・アルバム『Ken's Bar II』のPVで、『My Funny Valentine』と共にカバーされている。
- 2011年5月25日、ゲーム『THE IDOLM@STER 2』の登場人物水瀬伊織(声:釘宮理恵)が、CD『THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 2 -SECOND SEASON- 01』でカバー。
- アニメ「テニスの王子様」のキャラクターソングとして、数回に渡りキャラクター名義でカバーされている。
- 2004年2月14日に発売された跡部景吾バージョンが初で、それに続いて翌年2月5日に忍足侑士バージョンも発売され、以降2月のバレンタインデーシーズンには、毎年1~2人の出演声優がこの曲をカバーし、シングルCDとして発売するのが恒例となっている。これらのCDジャケットは、国生版のEPジャケットを忠実に再現したものとなっている。
- 2014年2月5日、2004年に発売された跡部景吾バージョンから数えて連続カバー10周年になった事を記念し過去にリリースした音源をまとめたベストアルバム『バレンタイン・キッス ハッピー・バレキス・ザ・ベスト』をリリース、同作には青春学園のキャラクターでは2人目となる菊丸英二が歌うカバー音源を新録楽曲として収録。なおアルバム収録だった大石・宍戸及び同日発売の向日が歌うシングル音源は未収録となっている。
- 前述の跡部・忍足を含め、カバーをしたキャラクター(声優)を以下に記す。
発売年月日 | キャラクター名 | 担当声優 | 備考 |
---|---|---|---|
2004年2月14日 | 跡部景吾 | 諏訪部順一 | オリコンウィークリーチャートで14位獲得。 |
2005年2月5日 | 忍足侑士 | 木内秀信 | 発売日は担当声優・木内の誕生日でもある。 |
2006年2月1日 | 跡部景吾 | 諏訪部順一 | 上記2枚は両方とも初回生産限定盤としてリリースされたが、そのために発売後すぐに完売となった店が相次いだため、同年に同じく初回生産限定盤として再リリースされた。 |
忍足侑士 | 木内秀信 | ||
2006年2月8日 | 宍戸 亮 | 楠田敏之 | ソロ名義のアルバム「ZERO」の初回生産完全限定版の隠しトラックとして収録されている。コーラスも跡部や樺地のモノマネで1人で行っている。 |
2007年2月14日 | 真田弦一郎 | 楠大典 | 楠本人が「自分も歌いたい」と『テニスの王子様 オン・ザ・レイディオ』で希望した。 |
2007年4月25日 | 大石秀一郎 | 近藤孝行 | ソロ名義のアルバム「月の軌道」のボーナストラックに収録。このシリーズにしては珍しく2月発売ではない。青春学園のキャラクターでは初。 |
2008年2月14日 | 甲斐裕次郎 | 中村太亮 | 甲斐が沖縄の中学生という設定を踏まえ、このバージョンにはメロディに三線や合の手等で沖縄風のアレンジが加えられている。 |
2009年2月4日 | 白石蔵ノ介 | 細谷佳正 | これの2ヶ月10日後は白石の誕生日である。 |
2010年2月3日 | 日吉若 | 岩崎征実 | 新規のレコーディングでの2バージョン同時発売は初となる。 |
仁王雅治 | 増田裕生 | ||
2011年1月22日 | 鳳長太郎 | 浪川大輔 | 初めて1月に発売される。 |
福士ミチル | 岸尾だいすけ | ||
2012年2月1日 | 木手永四郎 | 新垣樽助 | 沖縄県の中学生という設定上、コーラスが沖縄県の名産物になっている。 |
2013年1月30日 | 佐伯虎次郎 | 織田優成 | 9年連続カバーリリース |
2014年2月5日 | 菊丸英二 | 高橋広樹 | ベストアルバム『バレンタイン・キッス ハッピー・バレキス・ザ・ベスト』内の新録楽曲として収録。コーラスを担当したチョコレーツは菊丸がファンと言う設定。 |
向日岳人 | 保志総一朗 | 10年連続カバーリリース。ベストアルバム『バレンタイン・キッス ハッピー・バレキス・ザ・ベスト』と同日発売。 |
渡り廊下走り隊7によるカバー
テンプレート:Infobox Single 日本の女性アイドルグループAKB48の派生ユニット・渡り廊下走り隊7は、「バレンタイン・キッス」をカバーしている。このカバー曲は、国生がオリジナル曲を発売して25年後の2011年2月2日にユニットの7作目のシングルとしてポニーキャニオンから発売された。
多田愛佳、菊地あやか、仲川遥香、平嶋夏海、渡辺麻友の5人で活動していたユニット「渡り廊下走り隊」に岩佐美咲、小森美果の2人が加わり、ユニット名を「渡り廊下走り隊7」と改めてから初のシングル曲である。
楽曲のシングルCDは2種の初回盤(それぞれA、Bと区別されている)、通常盤の計3種類がリリースされた。初回盤AおよびBにはそれぞれ収録内容の異なるDVDが付属している。CDの収録曲およびジャケットは3種類それぞれで異なっている。2種の初回盤および通常盤の初回生産分には特典としてイベント参加抽選シリアルナンバーカード、オリジナル・トレーディングカードが封入されている(オリジナル・トレーディングカードは全7種のうちランダムで1種が封入されており、CDの形態ごとの違いはない)。
キャッチコピーは、「好きな人がいても、いなくても、バレンタインデーは、お祭りだ!」。
カップリング曲「夕陽のいじわる」のPVは、『夜のヒットスタジオ』に渡辺麻友がゲスト出演している設定となっている。岩佐美咲、松原夏海、野中美郷、小森美果がスタジオゲストとして参加、その番組を見ている渡辺の姉役として柏木由紀が声のみ参加。さらに、『夜のヒットスタジオ』のMC役として、井上順と芳村真理がゲスト出演している。音組の制作。
このカバー曲はセブン&アイ・ホールディングス『2.14バレンタインキャンペーン』イメージソングに起用された。
チャート成績
初動売上は前作の倍以上の9.5万枚となりこれまでの渡り廊下走り隊関連のシングル、アルバムと共に楽曲作品としては最高売上となった。またオリコン週間チャートでは2位を記録し(1位はKAT-TUNのULTIMATE WHEELS)順位、初動売り上げと共に国生さゆりのオリジナル盤に並ぶ記録となった。
シングル収録トラック
初回盤A
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初回盤B
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通常盤
脚注
関連項目
- バレンタインデー関連楽曲一覧
- メロラバ - 2008年3月発売のコンピレーション・アルバム
- ↑ 「Living Bar FI5VE」WEBラジオ「Radio 10min SHOW」第48回(同回では瀬井本人歌唱のデモテープが試聴可能)
- ↑ 「Living Bar FI5VE」WEBラジオ「Radio 10min SHOW」第45回
- ↑ 『定番バレンタインソング』の1位の国生さゆり「バレンタイン・キッス」、ORICON STYLE、2006年2月3日 9時0分。
- ↑ バレンタインソング、女子の間では「チョコレイト・ディスコ」が定番に、ORICON STYLE、2009年2月14日 10時0分。
- ↑ 『チョコレイト・ディスコ』人気高し! バレンタインデーに聞きたい曲は?、アメーバニュース(提供:マイナビウーマン)、2014年2月12日 23時30分。