スバル・ビッグホーン
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スバル・ビッグホーン(SUBARU BIGHORN)は、かつて販売されていたスバル(富士重工業)唯一のクロスカントリー系SUV型の自動車である。機構の詳細については、いすゞ・ビッグホーンを参照のこと。
概要
ビッグホーンの国内におけるもうひとつのOEM車である、ホンダ・ホライゾンが専用グリルを用意したのに対し、エンブレムにSUBARUと書かれていることを除けば本車はいすゞのそれと全く同一で、車名を変えなかったことでも判るようにスバルとしては本車の販売に力を入れることはなかった。これは4WDを主力とする同社の乗用車は、レオーネ以来ラリーで実績を挙げていることからも判るように基本的に悪路に強く、ユーザーがわざわざクロカン車を選択する必然性が薄かったことが大きい。ただし、現在のクロスオーバーSUVの性格を持っていたレオーネ・ツーリングワゴン及びドミンゴの生産終了後はしばらくスバルに自社製SUV不在の状況が続き、レガシィグランドワゴンを経てフォレスターが登場することになる。
歴史
初代
テンプレート:Double image aside 1988年11月、いすゞ自動車からのOEM供給により発売。RVブームの中、ラダーフレームを必要とするクロカン車の開発が間に合わず、急ぎ商品構成に加えるために登場した。
車体はロングボディとショートボディの2種、駆動系統は2800ccディーゼルターボの5MTと4ATが設定されていた。
2代目
1992年、いすゞでのモデルチェンジにあわせて2代目に移行、3200ccDOHCガソリンと3100ccディーゼルターボの5MTないしは4ATとなる。全グレードがロータスのチューンモデルとなる。
1993年、いすゞとのOEM契約が満了したことで発売終了となる。