ジョン・ベイツ・クラーク賞
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(ジョン・ベーツ・クラーク賞から転送)
ジョン・ベイツ・クラーク賞(John Bates Clark Medal)は、1947年以降アメリカ経済学会が隔年で授与している経済学賞である。賞の名前は、アメリカにおける近代経済学の創始者であるジョン・ベイツ・クラーク(コロンビア大学教授、1895-1913)に因む。対象となるのは40歳以下のアメリカの経済学者であり、隔年(2010年から毎年)且つ生涯に一度しか受賞できないことから、アメリカの経済学者にとっては、ノーベル経済学賞より受賞が難しいとも言われている。2009年現在で、受賞者総数31名中12名(39%)が後に、ノーベル経済学賞を受賞していることから、数ある経済学賞の中でも最もノーベル賞に近い賞とされている。経済学における最高の賞の一つである。
第1回受賞者のポール・サミュエルソン以下、ミルトン・フリードマン、ゲーリー・ベッカー、比較的最近の例ではジョセフ・E・スティグリッツ、ジェームズ・ヘックマンといった面々が受賞している。 同賞受賞からノーベル賞受賞までの最短記録は、ケネス・アローの15年で、最長記録は、ジェームス・トービンとロバート・ソローの26年である。平均は、22年である。ポール・サミュエルソンは、同賞(32歳)最年少受賞記録保持者である。
2007年には、初の女性受賞者が誕生した。
受賞者一覧
名前のあとのカッコはノーベル経済学賞の受賞年
- 1947年- ポール・サミュエルソン (1970年)
- 1949年- ケネス・E・ボールディング
- 1951年- ミルトン・フリードマン (1976年)
- 1953年- 受賞者なし
- 1955年- ジェームズ・トービン (1981年)
- 1957年- ケネス・アロー (1972年)
- 1959年- ローレンス・クライン (1980年)
- 1961年- ロバート・ソロー (1987年)
- 1963年- ヘンドリック・ハウタッカー
- 1965年- ツヴィ・グリリカス
- 1967年- ゲーリー・ベッカー (1992年)
- 1969年- Marc Leon Nerlove
- 1971年- デール・ジョルゲンソン
- 1973年- Franklin M. Fisher
- 1975年- ダニエル・マクファデン (2000年)
- 1977年- マーティン・フェルドシュタイン
- 1979年- ジョセフ・E・スティグリッツ (2001年)
- 1981年- マイケル・スペンス (2001年)
- 1983年- ジェームズ・ヘックマン (2000年)
- 1985年- Jerry A. Hausman
- 1987年- Sanford J. Grossman
- 1989年- デイヴィッド・クレプス
- 1991年- ポール・クルーグマン (2008年)
- 1993年- ローレンス・サマーズ
- 1995年- David Card
- 1997年- Kevin M. Murphy
- 1999年- アンドレ・シュライファー
- 2001年- Matthew Rabin
- 2003年- スティーヴン・レヴィット
- 2005年- ダロン・アシモグル
- 2007年- Susan C. Athry
- 2009年- エマニュエル・サエズ
- 2010年- Esther Dufld
- 2011年- Jonathan Levin
- 2012年- Amy Finkelstein
- 2013年- Raj Chetty
- 2014年- Matthew Gentzkow
関連項目
- ヨーロッパ経済学会が授与している経済学賞