シバの女王
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シバの女王(シバのじょおう、ヘブライ語: מלכת שבא Malkat Shva、ゲエズ語: ንግሥተ ሳባ Nigist Saba、アラビア語: ملكة سبأ Malikat Sabaʾ)は、旧約聖書に登場する女王。
概要
シバの女王はシバ王国の支配者で、ソロモンの知恵を噂で伝え聞き、自身の抱える悩みを解決するために遠方の国家からエルサレムのソロモン王の元を訪れたとされる。その来訪には大勢の随員を伴い、大量の金や宝石、乳香などの香料、白檀などを寄贈したとされる[1]。
新約聖書ではこの名での言及は無いが、代わりに「地の果て」からやって来た南の女王(Queen of the South)と表現される[2]。
その統治期間はソロモン王とほぼ同時期の紀元前10世紀頃と推定される。シバ王国の所在については有力視される2つの説があり、エチオピア説によればその名をマケダ(あるいはマーキダ)と呼び、イエメン説によればビルキス(あるいはバルキス)と呼ぶ。ただし、両説ともこれを裏付ける考古学的発見は未だ皆無である。
ヘブライの神話では、ソロモン王とシバの女王からネブカドネザルが生まれたと伝えられる。エチオピア説ではさらに、ソロモン王とマケダの間に生まれた子をエチオピア帝国の始祖メネリク1世であると位置づける。しかもソロモン王がシバ王国を訪問したとされた[3]。
シバの女王にちなむ作品
映画
- 「クイーン・オブ・エジプト」 "Solomon & Sheba" 1995年、米 - 監督:ロバート・M・ヤング、出演:ハリー・ベリー、ジミー・スミッツ、ミカエル・ブラウン、ケネス・コリー
- 「ソロモンとシバの女王」"Solomon and Sheba"、1959年、米 - 監督:キング・ヴィダー、出演:ユル・ブリンナー、ジーナ・ロロブリジーダ、ジョージ・サンダース
音楽
- ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル オラトリオ『ソロモン』より「シバの女王の入城」 1749年
- ゴルドマルク・カーロイ 歌劇『サバの女王』 1875年
- オットリーノ・レスピーギ バレエ音楽『シバの女王ベルキス』 1930-31年
- ミシェル・ローラン作曲 シャンソン『シバの女王(サバの女王)』"La Reine de Saba" 1967年
脚注
関連文献
関連項目
- シバノジョオウノタマグシ(シバの女王の玉櫛) - キョウチクトウ科の多肉植物。マダガスカル産。学名:Pachypodium densiflorum
- シバ (小惑星) - シバの女王に因んで命名された小惑星
外部リンク
- The Queen Of Sheba by Michael Wood and the BBC.
- Jewish Encyclopedia with information on Jewish and Muslim legends
- The Queen of Sheba Ship
- The Queen of Sheba, web directory with thumbnail galleries
- Makeda, Queen of Sheba by Torrey Philemon.
- "Queen of Sheba mystifies at the Bowers" - Gladys Rama's review of a museum exhibit for UC Irvine's 'New U' publication
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