ゴットランド島

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ファイル:FC-Gotland, Sweden.png
スウェーデン本土とゴットランドの位置関係

ゴットランド島(またはゴトランド、Gotland)は、スウェーデン最大ので(エーランド島は2番目)、同国南部に位置し(地図参照)、面積3,183.7 km²[1]バルト海で最大のでもある。

島名の「ゴットランド」とは「ゴート族の地」の意。人口 5万7221人(2009年)[2]、主な収入源は観光農業である。1950年頃までは、地質学における時代区分において、シルル紀を「ゴットランド紀」と称していたが、これは全島がシルル紀の化石サンゴ礁から構成されていることに由来する。

ゴットランドの主な都市は、多くの歴史的な建物とハンザ時代の砦、城壁のほとんどを完全に残すヴィスビューである。

ゴットランドは以下の主島である:

地理・地質

ファイル:Gotland-reef hg.jpg
シルル紀のサンゴ礁

本土から東に90km離れ、バルト三国のラトビアから130kmの距離にある。人口5万7221人の内、2万2200人が中心都市ヴィスビューに住む[3]。最高地点は82mである。島は南東へ傾斜するシルル紀の石灰岩と頁岩で構成される。これらは浅海の堆積物で、サンゴ礁も存在した。石灰岩はロークスと呼ばれるカルスト地形を生んだ。

文化

ファイル:Visby Wall.jpg
ヴィスビュー近くの城壁

歴史・民族

ゴットランド島は中世においてはヴァイキングが支配し、通商・貿易の拠点として栄えた。 近年、ゴッドランド大学:遺伝考古学教室が行った700年頃のゴットランド貴族の墓の発掘調査でDNA分析が行われた。その結果、埋葬されていた人骨11体の内、完全なコーカソイド系とされた人骨が4体、6体はコーカソイドモンゴロイドとの混血とされ、1体は完全な東アジア系のモンゴロイドと判定された。これはヴァイキングが通商を通じて、異民族・異人種と盛んに交流を行い、ゴットランドがその拠点であったことを裏付けている。実際、ヴァイキングは西はグリーンランド及び北米、東は中央アジアからシベリアに至るまで交易を広げていた。 この島は長らくデンマークの領土であったが、1645年トルステンソン戦争の講和条約であるブレムセブルー条約によって、スウェーデン領となった。

インフラ

第二次世界大戦の後にゴットランドで送電のいくつかの新しい方法がテストされた。そして、スウェーデン本土とゴットランドの間で西半球における最初の使用できる超高圧直流送電システムen:HVDC Gotlandが取り付けられた。

1999年に、超高圧直流送電システム(SVDC Visby-Nas)で初めてウィンドパークが接続された。

脚注

  1. Statistisk årsbok för Sverige 2009
  2. Statistics Sweden (as of December 31, 2009)
  3. Statistics Sweden (as of December 31, 2005)

外部リンク

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