ゲルト・フォン・ルントシュテットのソースを表示

{{基礎情報 軍人
| 氏名       = ゲルト・フォン・ルンテシュテット
| 各国語表記 = Gerd von Rundstedt
| 生年月日   = [[1875年]][[12月12日]]
| 没年月日   = {{死亡年月日と没年齢|1875|12|12|1953|2|24}}
| 画像       = Bundesarchiv Bild 146-1987-047-20, Gerd v. Rundstedt.jpg
| 画像サイズ = 270px
| 画像説明   = 1942年、ゲルト・フォン・ルンテシュテット元帥<br>（第18歩兵連隊[[名誉連隊長]]として大佐の襟章を付けている）
| 渾名       = 
| 生誕地     = {{PRU}}<br>アッシャースレーベン
| 死没地     = [[画像:Flag of Lower Saxony.svg|25px]]　[[ニーダーザクセン州]]<br>[[ハノーファー]]
| 所属組織   = [[画像:War Ensign of Germany 1903-1918.svg|25px]] [[プロイセン軍]]<br/>[[File:War flag of Austria-Hungary (1918).svg|25px]] [[オーストリア＝ハンガリー軍]]<br>[[画像:Flag of Weimar Republic (war).svg|25px]]　[[ヴァイマル共和国軍|ヴァイマル共和国軍陸軍]]<br/>[[画像:Balkenkreuz.svg|25px]]　[[ドイツ国防軍|ドイツ国防軍陸軍]]
| 軍歴       = 1892-1945
| 最終階級   = [[元帥 (ドイツ)|元帥]]
| 除隊後     = 
}}
'''カール・ルドルフ・ゲルト・フォン・ルントシュテット'''（'''Karl Rudolf Gerd von Rundstedt''', [[1875年]][[12月12日]] - [[1953年]][[2月24日]]）は、[[ドイツ]]の[[軍人]]。[[第二次世界大戦]]中に[[軍集団]]司令官や[[総軍]]司令官などを務めた。最終階級は[[元帥 (ドイツ)|元帥]]。[[ドイツ国防軍]]の長老として知られる。

== 経歴 ==
=== 出生 ===
1875年に[[ドイツ帝国]][[領邦]][[プロイセン王国]][[ザクセン州 (プロイセン)|ザクセン州]]（[[:de:Provinz Sachsen|de]]）[[アッシャースレーベン]]([[:de:Aschersleben|de]])に[[ユサール|軽騎兵]]将校ゲルト・フォン・ルントシュテット少将の息子として生まれた<ref name="山崎(2009)72">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.72]]</ref><ref name="Barnett(2003)175">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.175]]</ref><ref name="DHM">[http://www.dhm.de/lemo/html/biografien/RundstedtGerd/index.html DEUTSCHES HISTORISCHES MUSEUM "Gerd von Rundstedt"]</ref>。

記録によるとフォン・ルントシュテット家は[[12世紀]]初めころには[[ハルバーシュタット司教]]([[:de:Bistum Halberstadt|de]])に仕える宮内長官であったという<ref name="Barnett(2003)175"/>。その後一族の者が[[ブランデンブルク辺境伯]]領へ移住し、[[ユンカー]]となっていった<ref name="Barnett(2003)175"/>。他のユンカーと同様、多くの軍人を輩出した名門軍人家庭であった<ref name="欧州戦史2,157">[[#欧州戦史2|『西方電撃戦』（学研）、p.157]]</ref>。

=== プロイセン軍人 ===
[[ギムナジウム]]で学んだ後<ref name="DHM"/>、1890年4月に[[ベルリン]]・リヒターフェルデの[[プロイセン王国高級士官学校]] ([[:de:Preußische Hauptkadettenanstalt]]) に入学した<ref name="山崎(2009)72">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.72]]</ref><ref name="ISLAND">[http://www.powcamp.fsnet.co.uk/Field%20Marshall%20Gerd%20von%20Rundstedt.htm ISLAND FARM PRISONER OF WAR]</ref>。

1892年3月に[[士官候補生]](Fähnrich)として[[カッセル]]の第83歩兵連隊に入営した<ref name="ISLAND"/><ref name="DHM"/><ref name="Lexikon">[http://www.lexikon-der-wehrmacht.de/Personenregister/R/RundstedtGv.htm Lexikon der Wehrmacht "von Rundstedt, Karl Rudolf Gerd"]</ref>。1893年6月に同連隊で少尉に任官<ref name="山崎(2009)73">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.73]]</ref><ref name="Barnett(2003)175"/>。1900年3月には同連隊の連隊副官となる<ref name="ISLAND"/>。1901年に[[大清帝国]]への遠征軍に従軍し、[[義和団の乱]]の鎮圧にあたった<ref name="山崎(2009)73"/>。帰国後の1902年10月に[[プロイセン陸軍大学]]([[:de:Preußische Kriegsakademie|de]])に入学し、半分以上が落第するという最難関の参謀課程を修了した<ref name="山崎(2009)73"/><ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)176">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.176]]</ref>。1902年に少佐の娘と結婚している<ref name="DHM"/>。

1907年4月から[[プロイセン参謀本部]]に配属され、1910年からはカッセルの第11軍団に参謀として勤務<ref name="ISLAND"/>。1912年には第171歩兵連隊の中隊の中隊長に就任<ref name="ISLAND"/><ref name="DHM"/><ref name="Lexikon"/>。

=== 第一次世界大戦 ===
[[第一次世界大戦]]が開戦すると第22予備歩兵師団の参謀将校となり、[[西部戦線 (第一次世界大戦)|西部戦線]]に従軍した<ref name="Barnett(2003)177">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.177]]</ref><ref name="ISLAND"/>。しかし病気を患ったことにより1914年12月には占領地ベルギーの軍政本部に転勤となった<ref name="Barnett(2003)177"/><ref name="ISLAND"/>。また[[オスマン帝国]]に軍事顧問として派遣され、[[中近東]]でのイギリス軍との戦闘に作戦参謀として参加。親独国ながら後進国として軽蔑されがちだったトルコ人に偏見を持たず、彼らの国情や地形にあった戦略指導を行った<ref name="欧州戦史2,157"/>。

1915年4月には[[東部戦線 (第一次世界大戦)|東部戦線]]の第86歩兵師団の参謀長に就任した<ref name="ISLAND"/>。しかし再び病により前線から下げられ、1916年夏まで占領地ポーランドの軍政本部に勤務した<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)177"/>。その後、[[ハンガリー]]に送られ、[[オーストリア＝ハンガリー軍]]（[[:de:Gemeinsame Armee|Gemeinsame Armee]]）のカール大公軍集団に属する軍団の参謀長に就任し、[[カルパチア山脈]]の防衛線をロシア軍から守る戦いに参加した<ref name="Barnett(2003)177"/>。

1917年秋には[[ロシア革命]]の混乱に乗じてロシア首都[[サンクトペテルブルク|ペテログラード]]へ向かってどんどん進撃する第53軍団の参謀長に就任<ref>[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.177-178]]</ref>。[[ブレスト＝リトフスク条約]]で東部戦線が終結したのちの1918年3月に西部戦線の第15軍団の参謀長に転任した<ref name="Barnett(2003)178">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.178]]</ref>。

1918年代に二度[[プール・ル・メリット勲章]]受章の推薦を受けているが、結局受章できなかった<ref name="ISLAND"/>。オスマンでの活躍が[[ハンス・フォン・ゼークト]]大将に評価され<ref name="欧州戦史2,157"/>、1918年12月には参謀本部へ呼び戻された<ref name="ISLAND"/>。一次大戦が終わった時の階級は[[少佐]]だった<ref name="Barnett(2003)178"/>。

=== ヴァイマル共和政時代 ===
戦後、兵力を10万人に制限された[[ヴァイマル共和政]]下の[[ヴァイマル共和国軍|陸軍]]に選び残された<ref name="Barnett(2003)178"/>。

1920年には第3騎兵師団の参謀長に就任し、また[[中佐]]に昇進する<ref name="DHM"/><ref name="ISLAND"/><ref name="Lexikon"/>。1923年に[[大佐]]に昇進し、[[シュテッティン]]の第2軍管区([[:de:Wehrkreis|de]])と第2歩兵師団の参謀長となる<ref name="ISLAND"/><ref name="Lexikon"/>。[[1925年]]に[[パーダーボルン]]の第18歩兵連隊の連隊長に着任した<ref name="ISLAND"/><ref name="Lexikon"/><ref name="山崎(2009)73">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.73]]</ref>。1927年に[[少将]]に昇進し、1928年には[[ブレスラウ]]の第2騎兵師団長に就任した<ref name="ISLAND"/><ref name="Lexikon"/><ref>[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.73-74]]</ref>。1929年に[[中将]]に昇進<ref name="Lexikon"/><ref name="ヴィストリヒ(2002)309">[[#ヴィストリヒ(2002)|ヴィストリヒ(2002)p.309]]</ref>。

1932年2月には[[ベルリン]]の第3師団師団長と第3軍管区の司令官に就任<ref name="ISLAND"/><ref name="Lexikon"/><ref name="ヴィストリヒ(2002)309"/>。10月に歩兵[[大将]]に昇進。ついで12月には第1師団から第4師団までと第1騎兵師団を管轄する第1集団司令部(Gruppenkommando 1)の司令官に就任した<ref name="Lexikon"/>。

1932年7月の[[フランツ・フォン・パーペン]]首相による[[プロイセン州]][[ドイツ社会民主党|社民党]]政権の転覆（[[プロイセン・クーデタ]]）の際には第3軍管区（ベルリン・ブランデンブルク）内での執行権が司令官ルントシュテットに委任されている<ref name="ゲルリッツ(1998)400">[[#ゲルリッツ(1998)|ゲルリッツ(1998)、p.400]]</ref><ref name="ベネット(1961)I233">[[#ベネット(1961)I|ベネット(1961)I、p.233]]</ref>。ルントシュテットは[[プロイセン州]]政府の庁舎を無血で制圧し、[[カール・ゼーフェリンク]]らプロイセン政府閣僚に罷免を通知した<ref name="ベネット(1961)I233"/>。
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=== ナチ党政権下 ===
[[File:Bundesarchiv Bild 102-01817A, v. Rundstedt, v. Fritsch, v. Blomberg.jpg|250px|thumb|1934年、左からルントシュテット、[[ヴェルナー・フォン・フリッチュ|フリッチュ]]、[[ヴェルナー・フォン・ブロンベルク|ブロンベルク]]]]
ナチ党政権下でも1938年までベルリンに駐留する第1集団司令部司令官を務め、陸軍の中枢人物で在り続けた<ref name="山崎(2009)74">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.74]]</ref>。

ナチスの思想に完全に共鳴していたわけではないが、その軍拡路線には共感し、1934年の[[長いナイフの夜]]における[[突撃隊]]幹部の粛清も喜んでいた<ref name="ハート(1976)71">[[#ハート(1976)|ハート(1976)、p.71]]</ref>。ただこの事件で前首相[[クルト・フォン・シュライヒャー]]退役大将が粛清されたことについては反発し、事件後、[[クルト・フォン・ハンマーシュタイン＝エクヴォルト]]退役上級大将や[[エルヴィン・フォン・ヴィッツレーベン]]少将らとともに突撃隊幕僚長[[エルンスト・レーム]]に事件の全責任を押し付けてシュライヒャーの名誉を回復しようと画策した<ref name="ゲルリッツ(1998)430">[[#ゲルリッツ(1998)|ゲルリッツ(1998)、p.430]]</ref>。

軍の機械化については柔軟な思考をもっており、当時陸軍内で嫌われていた[[ハインツ・グデーリアン]]の機甲戦術理論にも理解を示し、機甲師団創設への後押しをした<ref name="欧州戦史2,157"/>。ただ彼は戦車が戦場の主役とは考えておらず、非常に有能な召使と考えていたようである<ref name="ハート(1976)71"/>。ドイツ陸軍の中に機械化師団を作るのには賛成だったが、それが行きすぎて歩兵部隊の装備に支障をきたすことには反対だった<ref name="ハート(1976)72">[[#ハート(1976)|ハート(1976)、p.72]]</ref>。

1938年3月には[[上級大将]]に昇進。この頃[[ブロンベルク罷免事件|ブロンベルク・フリッチュ解任事件]]が発生。冤罪でホモ疑惑をかけられて陸軍総司令官の座を追われたフリッチュに対する処遇について[[アドルフ・ヒトラー]]に抗議している<ref name="ハート(1976)72"/>。[[親衛隊 (ナチス)|親衛隊]]の陰謀と確信したフリッチュから決闘状を親衛隊全国指導者[[ハインリヒ・ヒムラー]]に送り届けることを頼まれ、ルントシュテットはその決闘状を数週間持ち歩いたもののヒムラーに届ける気になれず、フリッチュを説得して決闘状を引っ込めさせたという<ref name="ベネット(1961)I349">[[#ベネット(1961)I|ベネット(1961)I、p.349]]</ref>。

1938年9月には第2軍司令官に就任<ref name="ISLAND"/>。ズデーテン危機の際には参謀総長[[ルートヴィヒ・ベック]]と連名でヒトラーに対して戦争を招きかねない外交は慎むよう求める手紙を送った<ref name="ハート(1976)72"/>。10月の[[ズデーテン併合]]の際には軍集団司令官に任じられ、[[ズデーテンラント]]への進駐を指揮した<ref name="DHM"/>。

しかしこの直後の10月31日に退役を命じられた<ref name="ベネット(2002)II43">[[#ベネット(2002)II|ベネット(2002)II、p.43]]</ref>。退役にあたって彼が大佐時代に連隊長を務めていた第18歩兵連隊から[[名誉連隊長]]の肩書を贈られた<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)182">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.182]]</ref>。彼はこれに大変感謝し、元帥となった後も大佐（連隊長）の制服に元帥の階級章を付けることが多かった<ref name="Barnett(2003)182"/>。
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=== 第二次世界大戦 ===
==== 対ポーランド戦 ====
[[ファイル:Bundesarchiv Bild 183-1987-0102-505, Warschau, Johannes Blaskowitz, Gerd v. Rundstedt.jpg|thumb|200px|閲兵するルントシュテット（敬礼している人物）と[[ヨハネス・ブラスコヴィッツ]]（1939年10月2日、[[ワルシャワ]]）]]
[[1939年]]5月、[[ポーランド侵攻]]を計画していたヒトラーに求めに応じて現役復帰した。同年9月に始まる対ポーランド戦には[[南方軍集団]]司令官として参加した<ref name="山崎(2009)74"/>。南方軍集団には[[第8軍 (ドイツ軍)|第8軍]]、[[第10軍 (ドイツ軍)|第10軍]]、[[第14軍 (ドイツ軍)|第14軍]]の3軍が属し、第8軍と第10軍は[[シレジア|シュレージエン地方]]から、第14軍は[[スロバキア]]からポーランド領へ侵攻した<ref name="欧州戦史1,62">[[#欧州戦史1|『ポーランド電撃戦』（学研）、p.62]]</ref>。南方軍集団には4個機甲師団が配され、それらはすべてワルシャワへの最短距離の位置にいる第10軍に属した<ref name="欧州戦史1,62"/>。第10軍が[[ワルシャワ]]へ向けて急進撃した。9月9日に第8軍がポーランド軍から反撃を受けたが、ルントシュテットとその参謀長[[エーリヒ・フォン・マンシュタイン]]中将の的確な状況判断によりこれを退けた<ref name="欧州戦史1,66">[[#欧州戦史1|『ポーランド電撃戦』（学研）、p.66]]</ref>。ポーランド戦での戦功を賞されて、9月30日に[[騎士鉄十字章]]を受章した<ref name="Barnett(2003)185">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.185]]</ref>。ポーランド戦後にはポーランド占領軍を統括する[[東方総軍]]司令官に任じられた<ref name="Lexikon"/><ref name="山崎(2009)74"/><ref name="Barnett(2003)185"/>。
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==== 対フランス戦 ====
[[File:Bundesarchiv Bild 183-L15196, Paris, Besuch Gerd v. Rundstedt im Louvre.jpg|thumb|200px|1940年11月ドイツ軍占領下パリ。[[ルーブル美術館]]の学芸員から[[ミロのヴィーナス]]の説明を受けるルントシュッテット元帥。]]
[[ナチス・ドイツのフランス侵攻|対フランス戦]]に備えて1939年10月15日にルントシュテットは[[A軍集団]]司令官に任じられた<ref name="山崎(2009)74"/>。引き続きマンシュタインがルントシュテットの下で参謀長を務め、彼が対フランス作戦を立案することとなった<ref>[[#ゲルリッツ(1998)|ゲルリッツ(1998)、p.521-533]]</ref>。

A軍集団は[[マジノ線]]への正面攻撃を避けて[[アルデンヌ]]の森林地帯を突破、[[フランドル]]に展開する英仏[[連合国 (第二次世界大戦)|連合軍]]をフランス本土から切り離して孤立させる役割を担うこととなった。したがってA軍集団には3つの軍集団の中で最も戦力が集められ、ドイツ軍10個機甲師団のうち7個機甲師団までがA軍集団に配置された<ref name="欧州戦史2,61">[[#欧州戦史2|『西方電撃戦』（学研）、p.61]]</ref>。

1940年5月に対フランス戦が開始された。A軍集団は[[ハインツ・グデーリアン]]中将の第19機甲軍団を中心にしてアルデンヌ森を通過してフランス領へなだれ込み快進撃を続けた。作戦中グデーリアンは介入が多い直接の上官[[エヴァルト・フォン・クライスト (軍人)|エヴァルト・フォン・クライスト]]大将（機甲集団司令官）と激しく対立したが、ルントシュテットが巧みに仲裁し、グデーリアンに行動の自由を与えた<ref name="欧州戦史2,156">[[#欧州戦史2|『西方電撃戦』（学研）、p.156]]</ref>。結果グデーリアンの機甲軍団は英仏海峡に到達し、作戦通りフランドルの連合軍を孤立させることに成功した。しかし[[アラスの戦い (1940年)|アラスの戦い]]での英軍の激しい反撃により慎重になったルントシュテットは、ヒトラーによる全機甲部隊へのダンケルク進撃停止命令に賛同してしまい、結果フランドルの連合軍に「[[ダンケルクの撤退]]」を許してしまった<ref>[[#ゲルリッツ(1998)|ゲルリッツ(1998)、p.538-540]]</ref>。

続く南フランスへの攻勢ではA軍集団はグデーリアンの機甲集団を主力に快進撃を続けた。フランスは6月22日に降伏した。

1940年7月19日、対仏戦勝利の勲功としてヒトラーがルントシュテットら12名の軍人を元帥に任じた<ref>[[#ベネット(2002)II|ベネット(2002)II、p.110-111]]</ref><ref name="Barnett(2003)191">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.191]]</ref>。同年10月、フランス占領軍を統括する[[西方総軍]]司令官に任じられた。[[イギリス]]本土に上陸する[[アシカ作戦]]が発動される際はルントシュテットのA軍集団が[[ロンドン]]を陥落させることになっていたが、[[ドイツ空軍 (国防軍)|ドイツ空軍]]が[[バトル・オブ・ブリテン]]に敗れたためアシカ作戦は実行されなかった<ref name="Barnett(2003)192">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.192]]</ref>。
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==== 独ソ戦 ====
[[File:Bundesarchiv Bild 146-1987-121-09A, Russland, Hitler, Mussolin, von Rundstedt.jpg|thumb|250px|1941年、ロシア。ルントシュテット、[[ベニート・ムッソリーニ|ムッソリーニ]]、[[アドルフ・ヒトラー|ヒトラー]]。]]
[[1941年]]6月22日から始まった[[バルバロッサ作戦]]（[[独ソ戦]]）では[[南方軍集団]]司令官を務めたが、進軍路の地形や機甲部隊の配備の少なさ、敵の主力と対峙することになったことなどから、迅速な包囲殲滅ができず、北方軍集団や中央軍集団より進撃が遅れることとなった<ref name="ゲルリッツ(1998)567">[[#ゲルリッツ(1998)|ゲルリッツ(1998)、p.567]]</ref><ref name="山崎(2009)75">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.75]]</ref><ref name="欧州戦史4,54">[[#欧州戦史4|『バルバロッサ作戦』（学研）、p.54]]</ref>。

7月に[[キエフ]]に包囲網をかけ、中央軍集団のグデーリアン機甲集団の増援を受けて9月に同市を陥落させることに成功した<ref name="ゲルリッツ(1998)570">[[#ゲルリッツ(1998)|ゲルリッツ(1998)、p.570]]</ref><ref>[[#欧州戦史4|『バルバロッサ作戦』（学研）、p.56-57]]</ref>。キエフ戦でソ連軍は52万人以上の兵力を失い、ソ連軍西南方面軍司令官[[ミハイル・キルポノス]]大将も戦死した。ソ連に壊滅的な大打撃を与えはしたが、これによってモスクワ攻撃を2か月近くも遅らせてしまった<ref name="欧州戦史4,57">[[#欧州戦史4|『バルバロッサ作戦』（学研）、p.57]]</ref>。

冬季に入って[[ロストフの戦い (1941年)#ロストフ攻勢作戦|ロストフの戦い]]でヒトラーの後退禁止命令に反してハリコフからの戦術的後退を行ったことから12月にヒトラーから南方軍集団司令官職を罷免された。しかし後任となった[[ヴァルター・フォン・ライヒェナウ]]やライプシュタンダルテ師団長[[ヨーゼフ・ディートリヒ]]から説得をうけてヒトラーも自らの判断の誤りを認め、ルントシュテットの早期復帰を約束した<ref name="山崎(2009)76">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.76]]</ref>。
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==== 西部戦線 ====
[[File:Bundesarchiv Bild 101I-718-0149-11A, Frankreich, Erwin Rommel, Gerd v. Rundstedt.jpg|thumb|200px|ロンメル元帥との作戦会議（[[1943年]][[12月19日]]、[[パリ]]）]]
[[1942年]]3月に西方総軍司令官に復帰し、米英軍によるフランスへの小規模な上陸作戦（[[ディエップ奇襲上陸]]）を撃退した<ref name="山崎(2009)76"/>。[[北アフリカ戦線]]において米英軍が[[アルジェリア]]に上陸したことを受けて1942年11月11日に[[ヴィシー・フランス]]を占領した。続く1943年には西方総軍は比較的平穏であり、ルントシュテットも執務の合間に英語のミステリ小説や冒険小説を随分読んだという<ref name="山崎(2009)77">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.77]]</ref>。

しかし米英軍によるフランス上陸の危険が高まってくるとそんな暇もなくなり、配下の[[B軍集団]]司令官[[エルヴィン・ロンメル]]元帥とともに敵の上陸阻止のための作戦協議に没頭した<ref name="山崎(2009)77"/>。フランス沿岸に[[大西洋の壁]]を建設させたが、この際にロンメルは[[ノルマンディー]]に上陸してくると予想していたのに対して、ルントシュテットは[[カレー (フランス)|カレー]]上陸と予想していた<ref name="山崎(2009)77"/>。またルントシュテットは、連合軍を上陸させてから野戦でこれを装甲部隊で叩く案をもっていたので、要塞建設を無駄と考えていたのに対し、ロンメルは水際撃滅を主張し要塞建設に賛成だった。しかし結局ヒトラーはノルマンディーよりカレーを重視する策を支持した<ref>[[#欧州戦史8|『ノルマンディー上陸作戦』（学研）、p.76-77]]</ref>。結果、[[1944年]]6月に行われた[[ノルマンディー上陸作戦]]の際にドイツ軍主力は海岸から離れ過ぎており有効な反撃ができなかった<ref name="山崎(2009)78">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.78]]</ref>。1944年初頭からの空襲により北フランスの輸送機関は徹底的に破壊されてしまっていたし、[[制空権]]も常に連合軍に奪われていた<ref name="欧州戦史8,76">[[#欧州戦史8|『ノルマンディー上陸作戦』（学研）、p.76]]</ref>。沿岸陣地は大軍を投入した米英軍により1日で突破され、またルントシュテット案の反撃作戦も圧倒的な米英空軍の激しい攻撃で頓挫することになる。敗北を確信したルントシュテットは6月30日にヒトラーの元に参じて早期講和を求めた。これに激怒したヒトラーは7月2日に彼を西方総軍司令官職から罷免した<ref name="山崎(2009)78"/>。

同月[[ヒトラー暗殺計画|ヒトラー暗殺未遂事件]]が発生した際、ルントシュテットは国防軍長老として「名誉委員会」の一員となり、暗殺計画加担者の不名誉除隊を決めた。これにより加担者たちは、[[軍法会議]]ではなく[[ローラント・フライスラー]]長官の人民法廷で不当に裁かれて処刑された<ref name="ベネット(2002)II280">[[#ベネット(2002)II|ベネット(2002)II、p.280]]</ref>。

[[ギュンター・フォン・クルーゲ]]元帥の自殺以降に西方総軍司令官とB軍集団司令官を兼務していた[[ヴァルター・モーデル]]より「両司令官職を務めるのは難しい」と直訴を受けたヒトラーは、9月にルントシュテットを西方総軍司令官に復帰させた<ref name="山崎(2009)78">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.78]]</ref><ref name="欧州戦史9,43">[[#欧州戦史9|『アルデンヌ攻勢』（学研）、p.43]]</ref>。西方総軍司令官に復帰したルントシュテットは[[ジークフリート線]]の再強化を行い、連合軍の侵攻に備えた<ref name="欧州戦史9,43"/>。

10月17日のロンメルの国葬には総統代理として出席し、ロンメルを称える弔辞を述べた<ref name="ベネット(2002)II288">[[#ベネット(2002)II|ベネット(2002)II、p.288]]</ref>。なおルントシュテットは戦後にロンメルの死を巡る事情について当時は知らなかったと主張している<ref name="ベネット(2002)II288"/>。

ヒトラーの提案した大規模な攻勢案に対してそのような野心的な目的を達成できる兵力は残されていないと反発したが、受け入れられず、B軍集団[[ヴァルター・モーデル]]元帥と共に「ラインの守り作戦」を立ててそれを指揮することとなった<ref name="山崎(2009)79">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.79]]</ref>。こうして12月16日からアルデンヌ攻勢（[[バルジの戦い]]）が開始された。北方からの攻勢軍では[[ヨアヒム・パイパー]]率いるパイパー戦闘団が先頭に立って進軍するも[[スタヴロー]]で停止してしまい、要領よく立ち回った米軍によって孤立させられてしまった<ref>[[#欧州戦史9|『アルデンヌ攻勢』（学研）、p.49-51]]</ref>。南方からの攻勢軍は要衝[[バストーニュ]]をめぐって米軍と激戦したが、バストーニュの米軍は持ちこたえ、12月26日に[[ジョージ・パットン]]将軍の第3軍が独軍空挺部隊の攻撃を排除しながら強行軍でバストーニュに到着したことで攻略は不可能となった<ref name="欧州戦史9,53">[[#欧州戦史9|『アルデンヌ攻勢』（学研）、p.53]]</ref>。ルントシュテットは12月24日にアルデンヌ攻勢の失敗を確信し、ヒトラーに撤退を具申したが却下された<ref name="欧州戦史9,53">[[#欧州戦史9|『アルデンヌ攻勢』（学研）、p.53]]</ref>。やむなく1945年1月3日に再びバストーニュの米軍に攻勢に出たが、その日のうちに撃退された<ref name="欧州戦史9,54">[[#欧州戦史9|『アルデンヌ攻勢』（学研）、p.54]]</ref>。以降ドイツ軍は防戦一方となり、後退を続けることとなり、ついに2月7日にはドイツ領へ侵攻を開始されてしまう<ref name="欧州戦史9,54"/>。そして3月、[[ルーデンドルフ橋|レマーゲン鉄橋]]が米軍に奪取された責任を問われて罷免された<ref name="山崎(2009)79">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.79]]</ref>。
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=== 戦後 ===
[[画像:Gerd von Rundstedt.jpg|thumb|[[ニュルンベルク裁判]]において証人として出廷するルントシュテット（1946年）]]
敗戦直前の1945年5月1日に[[バイエルン州]][[バート・テルツ]]([[:de:Bad Tölz|de]])において息子の[[ドクトル]]・ハンス・ゲルド・フォン・ルントシュテット少尉とともにアメリカ軍第36歩兵師団によって捕虜にされた<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)203">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.203]]</ref>。5月10日にイギリスに身柄を引き渡され、イギリス軍事法廷に戦犯として起訴された。理由は1942年6月21日に捕虜にした英軍の[[コマンド部隊]]員をスパイとして[[ゲシュタポ]]に引き渡したことが違法命令とされたためだった<ref name="ヴィストリヒ(2002)310">[[#ヴィストリヒ(2002)|ヴィストリヒ(2002)p.310]]</ref>。

しかし、高齢のルントシュテットには裁判に耐えられるだけの体力は無く、取り調べ中も何度か心臓発作を起こしている。[[1949年]]5月5日にルントュテットは[[心臓病]]を理由に裁判前に釈放され<ref name="Lexikon"/>、1953年2月24日[[ハノーファー]]で死去した<ref name="ヴィストリヒ(2002)310"/>。

ルントシュテットは1941年7月から12月に南方軍集団司令官としてユダヤ人虐殺に関与していた可能性も指摘されているが、不問にされて精確には調査されていない<ref name="ヴィストリヒ(2002)310"/>。
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== 人物 ==
[[File:G-F Gerd von Rundstedt.jpg|thumb|180px|ルントシュッテット元帥]]
「最後のプロイセン軍人」としばしば呼ばれるように、[[ユンカー]]であり、[[保守]]的な人物だったが、[[ハインツ・グデーリアン|グデーリアン]]の[[装甲師団]]構想や[[電撃戦]]については理解を示していたようである。ただし、[[ノルマンディー上陸作戦]]では<!-- 古参将校の短所と東部戦線を主戦場にしていたためか、 -->現代戦争で最も重要な[[制空権]]を軽視したことから十分に防ぐことが出来なかった。

ヒトラーに直言できる数少ない第三帝国幹部で、また楯突いて解任されるたびに重要なポストにつけられたことからヒトラーも煙たがりながら敬意を抱いていたようである。軍人としては卓越した能力というよりは、存在自体が指揮下の軍人の精神的支柱になっていたといえる。

[[ミステリー小説]]ファン、特に[[アガサ・クリスティ]]の英語原文のファンであったらしく、執務室で読んでいたが、人が入ってくると机の引き出しに隠していたという逸話も残っている<ref name="山崎(2009)72">[[#山崎(2009)|山崎(2009)、p.72]]</ref>。

隠れて読んでいるつもりでも、ミステリーファンであることは部下達に知れ渡っていた<ref name="山崎(2009)72"/>。このため、戦争後半に誤判断が目立つようになると、「推理小説の読みすぎで考え方がおかしくなった」と陰口を叩かれている。
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== キャリア ==
[[File:Bundesarchiv Bild 183-L08129, Gerd v. Rundstedt.jpg|thumb|250px|元帥杖を持つルントシュテット元帥]]
=== 階級 ===
*1892年3月22日、[[士官候補生]] (Fähnrich) <ref name="ISLAND">[http://www.powcamp.fsnet.co.uk/Field%20Marshall%20Gerd%20von%20Rundstedt.htm ISLAND FARM PRISONER OF WAR]</ref>
*1893年6月17日、[[少尉]] (Sekondelleutnant)<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)206">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.206]]</ref>
*1902年10月1日、[[中尉]] (Oberleutnant) <ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)206"/>
*1909年3月24日、[[大尉]] (Hauptmann)<ref name="ISLAND"/>
*1914年11月28日、[[少佐]] (Major)<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)207">[[#Barnett(2003)|Barnett(2003)、p.207]]</ref>
*1920年10月1日、[[中佐]] (Oberstleutnant)<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)207"/>
*1923年2月1日、[[大佐]] (Oberst)<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)207"/>
*1927年11月1日、[[少将]] (Generalmajor)<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)207"/>
*1929年3月1日、[[中将]] (Generalleutnant)<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)207"/>
*1932年10月1日、[[大将|歩兵大将]] (General der Infanterie)<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)207"/>
*1938年3月1日、[[上級大将]] (Generaloberst)<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)207"/>
*1940年7月19日、[[元帥 (ドイツ)|元帥]] (Generalfeldmarschall)<ref name="ISLAND"/><ref name="Barnett(2003)207"/>

=== 受章 ===
*[[鉄十字章]]
**1914年版[[二級鉄十字章]]<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres">''Rangliste des Deutschen Reichsheeres'', Mittler & Sohn Verlag, Berlin, S.106</ref>
***1939年版二級鉄十字章略章<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres"/>
**1914年版[[一級鉄十字章]]<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres"/>
***1939年版一級鉄十字章<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres"/>
**[[騎士鉄十字章]]（1939年9月30日）<ref name="Lexikon"/>
***[[騎士鉄十字章#柏葉付騎士鉄十字章|柏葉章]]（1944年7月1日）<ref name="Lexikon"/>
***[[騎士鉄十字章#柏葉・剣付騎士鉄十字章|剣章]]（1945年2月18日）<ref name="Lexikon"/>
*[[王冠勲章 (プロイセン)|第四級王冠勲章]]([[:de:Kronenorden (Preußen)|de]])（[[プロイセン王国]]）<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres"/>
*[[ホーエンツォレルン家勲章|剣付ホーエンツォレルン家勲章]]（プロイセン王国）（1917年）
*[[軍功勲章 (バイエルン)|四級剣付軍功勲章]]及び四級剣・王冠付軍功勲章([[:de:Militärverdienstorden (Bayern)|de]])（[[バイエルン王国]]）（1915年8月9日）<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres"/>
*[[アルブレヒト勲章|剣付アルブレヒト勲章第一級騎士十字章]]([[:de:Albrechts-Orden|de]])（[[ザクセン王国]]）<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres"/>
*[[戦争功労十字章 (リッペ)|戦争功労十字章]]([[:de:Kriegsverdienstkreuz (Lippe)|de]])（[[リッペ＝デトモルト侯国]]）<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres"/>
*[[白き隼勲章|白き隼勲章騎士十字章]]([[:de:Hausorden vom Weißen Falken|de]])（[[ザクセン＝ヴァイマル＝アイゼナハ大公国]]）<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres"/>
*[[軍功勲章 (オーストリア)|三級軍功十字章戦争章]]([[:de:Militärverdienstkreuz (Österreich)|de]])（[[オーストリア＝ハンガリー帝国]]）<ref name="Rangliste des Deutschen Reichsheeres"/>
*[[1938年10月1日記念メダル]](1938年)
*[[国防軍勤続章]]1級から4級([[:de:Dienstauszeichnung (Wehrmacht)|de]])
*[[ガリポリ星勲章]]（[[:tr:Harp Madalyası|tr]]）（[[オスマン帝国]]）
*[[イタリア王冠勲章|イタリア王冠勲章大十字章]]([[:it:Ordine della Corona d'Italia|it]])（[[イタリア]]）
*[[ミハイ勇敢公勲章]]1級から3級([[:ro:Ordinul Mihai Viteazul|ro]])（[[ルーマニア]]）
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== 参考文献 ==
{{参照方法|date=2008年12月|section=1}}
*{{Cite book|和書|author=[[ロベルト・ヴィストリヒ]]|translator=[[滝川義人]]|year=2002|title=ナチス時代 ドイツ人名事典|publisher=[[東洋書林]]|isbn=978-4887215733|ref=ヴィストリヒ(2002)}}
*{{Cite book|和書|author=[[ヴァルター・ゲルリッツ]]|translator=[[守屋純]]|year=1998|title=ドイツ参謀本部興亡史|publisher=[[学研]]|isbn=978-4054009813|ref=ゲルリッツ(1998)}}
**{{Cite book|和書|author=ヴァルター・ゲルリッツ|translator=守屋純|year=2000|title=ドイツ参謀本部興亡史 上（上記の文庫版）|publisher=[[学研M文庫]]|isbn=978-4059010173|ref=ゲルリッツ(2000)上}}
**{{Cite book|和書|author=ヴァルター・ゲルリッツ|translator=守屋純|year=2000|title=ドイツ参謀本部興亡史 下（上記の文庫版）|publisher=[[学研M文庫]]|isbn=978-4059010180|ref=ゲルリッツ(2000)下}}
*{{Cite book|和書|author=[[リデル・ハート]]|translator=[[岡本らい輔]]|year=1976|title=ヒットラーと国防軍|publisher=[[原書房]]|isbn=978-4562012640|ref=ハート(1976)}}
**{{Cite book|和書|author=リデル・ハート|translator=岡本らい輔|year=2010|title=ヒトラーと国防軍 (上記の新装版) |publisher=原書房|isbn=978-4562046416|ref=ハート(2010)}}
*{{Cite book|和書|author=[[ジョン・ウィーラー・ベネット]]|translator=[[山口定]]|year=1961|title=国防軍とヒトラー I <small>1918-1945</small>|publisher=[[みすず書房]]|asin=B000JANCAQ|ref=ベネット(1961)I}}
**{{Cite book|和書|author=ジョン・ウィーラー・ベネット|translator=山口定|year=2002|title=国防軍とヒトラー I <small>1918-1945</small> (上記の新装版) |publisher=みすず書房|isbn=978-4622051077|ref=ベネット(2002)I}}
*{{Cite book|和書|author=ジョン・ウィーラー・ベネット|translator=山口定|year=1961|title=国防軍とヒトラー II <small>1918-1945</small>|publisher=みすず書房|asin=B000JALPWI|ref=ベネット(1961)II}}
**{{Cite book|和書|author=ジョン・ウィーラー・ベネット|translator=山口定|year=2002|title=国防軍とヒトラー II <small>1918-1945</small> (上記の新装版) |publisher=みすず書房|isbn=978-4622051084|ref=ベネット(2002)II}}
*{{Cite book|和書|author=[[山崎雅弘]]|year=2009|title=ドイツ軍名将列伝：鉄十字の将官300人の肖像|publisher=[[学研M文庫]]|isbn=978-4059012351|ref=山崎(2009)}}
*{{Cite book|和書|year=1997|title=ポーランド電撃戦|series=欧州戦史シリーズVol.1|publisher=[[学研]]|isbn=978-4056014716|ref=欧州戦史1}}
*{{Cite book|和書|year=1997|title=西方電撃戦|series=欧州戦史シリーズVol.2|publisher=学研|isbn=978-4056014723|ref=欧州戦史2}}
*{{Cite book|和書|year=1998|title=バルバロッサ作戦|series=欧州戦史シリーズVol.4|publisher=学研|isbn=978-4056016833|ref=欧州戦史4}}
*{{Cite book|和書|year=1999|title=ノルマンディー上陸作戦|series=欧州戦史シリーズVol.8|publisher=学研|isbn=978-4056019902|ref=欧州戦史8}}
*{{Cite book|和書|year=1999|title=アルデンヌ攻勢|series=欧州戦史シリーズVol.9|publisher=学研|isbn=978-4056020595|ref=欧州戦史9}}
*{{Cite book|year=2003|author=[[:en:Correlli Barnett|Correlli Barnett]]|title=Hitler's Generals|publisher=Grove Press|language=[[英語]]|isbn=978-0802139948|ref=Barnett(2003)}}

== 出典 ==
<references />

== 外部リンク ==
*[http://www.dhm.de/lemo/html/biografien/RundstedtGerd/index.html DEUTSCHES HISTORISCHES MUSEUM(ドイツ歴史博物館)]（ドイツ語）
*[http://www.lexikon-der-wehrmacht.de/Personenregister/R/RundstedtGv.htm Lexikon der Wehrmacht]（ドイツ語）
*[http://www.powcamp.fsnet.co.uk/Field%20Marshall%20Gerd%20von%20Rundstedt.htm ISLAND FARM PRISONER OF WAR]（英語）
{{commons|Category:Gerd von Rundstedt}}

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[[Category:ドイツの貴族]]
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