クラッシュ・バンディクー5 え〜っ クラッシュとコルテックスの野望?!?
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox 『クラッシュ・バンディクー5 えテンプレート:〜っ クラッシュとコルテックスの野望?!?』(クラッシュ・バンディクーファイブ えテンプレート:〜っ クラッシュとコルテックスのやぼう?!?、Crash Twinsanity)は、ビベンディユニバーサルゲームズが2004年12月9日に発売したプレイステーション2用のアクションアドベンチャーゲーム。クラッシュ・バンディクーシリーズの第5作。
目次
概要
世界的に人気のアクションゲーム『クラッシュ・バンディクー』の正統続編第5弾。開発は『クラッシュ・バンディクー4』から引き続きトラベラーズテイルズが担当した。クラッシュ・バンディクーのシリーズ作品の中では難易度が高めである。
今作では、第三の悪であるエビル・ツインズに立ち向かうため、利害が一致する形でコルテックスとクラッシュ、アクアクとウカウカが協力する。そのため、敵と味方という従来の関係を一掃し、コルテックスとクラッシュはほぼ対等な関係でストーリーが進む(エンディングでは元の関係に戻っているが)。また、今まで無機的なマッドサイエンティストとして登場してきたコルテックスの少年時代などが描かれたり、コルテックスを操作するステージがあるなど、ファンディスク的な性質も強い。
タイトル画面では「3ねんまえ...」というテロップと共に、コルテックスとウカウカが前作でのエンディングと同じ構図で氷漬けになっており、前作から3年後の物語であることが示唆されている。また、初代に登場した敵キャラやエピソード、歴代のボスキャラが再登場するなど、前作のみならずシリーズ作とのつながりを強く想起させる構成となっている。
「ステージ」や「ワープルーム」といったそれまでの作品で構築されていた概念が一新されている。4種類の広大なフィールドを探索するオープンワールド方式になったため、ロード画面がほとんどなくなるなど、冒険色が強くなった。各フィールドは非常に長い1本道のような構造をしており、フィールドをすべて回るには少なからず時間がかかる。前述の通りステージの難易度が高いこともあり、アイテム集めなどで離れた場所へ引き返す場合はかなりの時間が必要となる(ただし単にゲーム本編をクリアするだけなら道順に進んでいくだけなのでさほど問題はない)。
全編に渡りBGMはノリのよいコーラスが流れる仕様になっており、過去のシリーズとは雰囲気がかなり異なっている。
日本国外ではXbox版も発売された。
ストーリー
クラッシュの暮らす島に双子のオウム、エビル・ツインズが乗り込んで来た。彼らはDr.ネオ・コルテックスを倒しクラッシュとその仲間たちを支配下に入れ、世界を襲う野望を持っている。クラッシュはコルテックスと協力してエビル・ツインズを倒すために冒険を始める。
登場キャラクター
- ドクター ネオ・コルテックス - 飯塚昭三、レックス・ラング
- アクアク - 緒方賢一、メル・ウィンクラー
- ドクター エヌ・トロピー - 佐藤晴男、マイケル・エンサイン
- マダム・アンバリー - すずき紀子、スーザン・サイロ]
- ニーナ・コルテックス - こおろぎさとみ(ニーナは無口だが、ラストシーンでのみ声を発した)、スーザン・サイロ
- ココ・バンディクー - 小暮英麻、デビ・デリーベリー
- ドクター ネオ・コルテックス (少年時代) - ????、デビ・デリーベリー
- ウカウカ - 大友龍三郎、アレックス・フェルナンデス
- ディンゴダイル - 飯島肇、ドワイト・シュルツ
- パプパプ - 島香裕、ドワイト・シュルツ
- ドクター エヌ・ジン - 中多和宏、クイントン・フリン
- エビル・ツインズ ビクター - 辻親八、クイントン・フリン
- エビル・ツインズ モーリッツ - 佐藤せつじ、クイントン・フリン
- アーネスト・エミュー - 佐藤晴男
- ウォーラス - 飯島肇
脇役としてクランチ・バンディクー、リパー・ルー、エヌ・オキサイド、ポーラ、コアラコング、ピンストライプ、エビルクラッシュ等がいる。また、ゲーム終盤では、他作品のコラボレーションとしてスパイロが登場する。このためスパイロは、『スカイランダーズ スパイロの大冒険』として登場する。
アイテム
- リンゴ
- ステージの至る所に浮いている。100個集めると残り人数が一人増える。スピンアタックが当たると飛んで行ってしまう。
- クラッシュプレート
- 取ると残り人数が一人増える。1UP箱を壊すと出現する。
- パワークリスタル
- 不思議なパワーを秘めた宝石。前作までのパワーストーンに相当する。
- カラーダイヤ
- 各ステージに透明、赤、青、黄色、緑、紫の6個存在する。ダイヤを取ると、ダイヤの色に対応した種類の設定資料などを見ることが出来るようになる。ステージ内で6個全てを集めれば、ボーナスのロックを解除できる。前作までと違い、箱をすべて壊したりドクロコースに行く必要はない。
- 木箱
- 壊すとリンゴを1個入手できる。
- ?箱
- 壊すとリンゴを5個から10個入手できる。
- シマ箱
- 踏みつけ又は頭突きでぽんぽん跳ねる箱。一回跳ねるごとにリンゴが2個得られる。最高10個得られる。
- 鉄ワク箱
- 頑丈な箱。ボディープレスかコンボアタックでしか壊せない。リンゴが5個から10個入っている。
- ブロック
- 何をやっても壊れない金属のブロック。足場として利用できる。
- ↑ブロック
- 踏むと高く飛び上がれるジャンプ台になるブロック。×ボタンを押し続けると、より高く飛べる。
- ↑箱
- ジャンプ台になる箱。×ボタンを押し続けると、より高く飛べる。
- バクダン箱
- 踏むと3秒後に爆発する箱。攻撃すると爆発してアウトになる。
- ニトロ箱
- 触っただけで爆発する箱。ピョコピョコと跳ねている。
- アクアク箱
- アクアクが1枚入っている(コルテックスやニーナを操作しているときはウカウカ)。アクアクはクラッシュがダメージを受けた時、身代わりになってくれる。前作までと違って、無敵状態であってもバクダン箱やニトロ箱の爆発は防げない。
- 1UP箱
- クラッシュの顔が描かれた箱。クラッシュプレートが1個入っている。
- とうめいばこ(かくしばこ)
- 近くにある!ブロックを作動させるまで透明な箱。
- !ブロック
- スイッチを入れると、対応する透明箱が実体化する。
- C箱
- 「チェックポイント」。前作までと違い、接近すると作動する。ミスをした時、最後にC箱を作動させた場所からやり直す事ができる。ちなみに、前作までと違って箱が壊れても「チェックポイント」という文字は出てこない。
- スイッチ箱
- 踏んだり、スピンアタックをしたりすると近くにあるニトロ箱が爆発する。前作までの!ブロック(緑)と似た効果をもつが、ステージ内のすべてのニトロ箱が爆発することはない。
- セーブポイント箱
- 「セーブポイント」。接近すると作動する。オートセーブ機能がオンになっていれば、箱が作動するとゲームの進行状況がセーブされる。
- 残り人数がゼロになった場合・以前セーブしたゲームの続きから始める場合に最後にセーブポイント箱を作動させたところから再スタートできる。
ステージ
今作には4つのエリアがあり、各エリアは3つのステージで構成されている。今までのシリーズ作と違って、ステージを自由に選択することができないため、不便な点がある(例えば、あるステージに行くにはそのステージにつながるステージを経由して行かなければならない)。
また、シリーズで初めてステージ名に漢字が使用されている。
ヘンテコドッキリ島
ツギハギジャングルとブンブン大攻撃では、初代のジャングルステージを彷彿とさせる敵キャラやギミックが多く登場する。
- ツギハギジャングル
- ジャングルが舞台のステージ。ここではココに変装したコルテックスが基本アクションを教えてくれる。
- ありンコキリキリまいった!
- クラッシュとコルテックスが、殴り合いの喧嘩をしながら洞窟の中を進んでいく。
- ちなみに、このステージに限りスイッチ箱ではなく!ブロック(緑)が配置されている箇所が一つだけ存在する。
- ブンブン大攻撃
- 前半ではコルテックスが蜂の大群に襲われてしまい、コルテックスが進む道にあるバクダン箱等の障害物をうまく避けてあげなければならない。この時には『熊蜂の飛行』と思われるBGMが流れる。
- 中盤からは原住民の監視に気をつけて進み、原住民の村に捕まったコルテックスを助け出す。ちなみに、ここでは初代の「ふとっちょの パプパプ」と全く同じ部屋を見ることが出来る(パプパプは攻撃してこない)。この時には『美しく青きドナウ』と思われるBGMが流れる。
ひょうざんラボ
- サムサムアイスランド
- 島に設置された要塞が舞台。
- ツルスベコルテックス
- コルテックスがスノーボードになり、クラッシュがライダーになって進む強制スクロールステージ。
- 海の上の大騒ぎ
- エヌ・ジンの要塞が舞台。このステージではエヌ・ジン、ニトラス・ブリオとエヌ・トロピーのタッグと戦うことになる。
- 中盤にはエヌ・ジンを倒すことになるが、その後エヌ・ジンもろとも落下してしまい、ウォーラスから逃げなければならない[1]。ここではシリーズおなじみの手前強制スクロールになる。この時には『フィンガルの洞窟』と思われるBGMが流れる。
ワルワルスクール
終盤には、コルテックスが8歳のときに(初代に登場した)「エヴォルヴォレイ」の最初の実験台としてビクターとモーリッツを使ったと語る場面がある。
- レッツゴーボイラー
- ワルワルスクールの地下にあるボイラー室が舞台。時にはコルテックスがパイプにはまり、それを転がして進まなければならない。ここでは、『3』と同じように円形のステージでディンゴダイルと戦うことになる。
- メチャクチャクラスルーム
- ワルワルスクール校内を進む。
- 悪のパーティー大ハッスル
- ニーナがプレイヤーキャラになるステージで、校舎の上が舞台。
Wヘンテコドッキリ島
- ゴロゴロ いわでゴー!
- 「ツルスベコルテックス」同様、コルテックスがスノーボードになって進んでいく強制スクロールステージ。
- ニセバンディクーを追え!
- エビルクラッシュに追われている[1]コルテックスを、うまく障害物をよけて進ませるステージ。
- バチバチありンコ地獄
- ビクターとモーリッツの要塞が舞台。ここではドアロックのカギとなるエネルギーボールを使用する場面が登場する。
アクション
今作はクラッシュに加えてニーナとコルテックスが特定のステージでプレイヤーキャラとして使用できるが、キャラによって使用できるアクションが違う。前作までと違い、ダブルジャンプは最初から使用できる。
- 共通アクション
- 移動(全キャラ共通)
- 方向キーまたはアナログスティックで移動できる。アナログスティックでは滑らかな移動が可能。
- ジャンプ(全キャラ共通)
- ×ボタンでジャンプする。長く押すほどより高くジャンプ出来る。
- しゃがむ(クラッシュとコルテックスのみ)
- ○ボタンでしゃがんで避けられる。
- スピンアタック(クラッシュとニーナ、タッグプレイ時のみ)
- □ボタンでスピンして敵を倒したり箱を壊せるが、誤って行うとリンゴが飛んでいってしまう。
- ハイハイ(クラッシュとコルテックスのみ)
- ○ボタンを押しながら方向キーかアナログスティックでしゃがみながらハイハイで避けられる。
- スライディング(クラッシュとコルテックスのみ)
- 移動しながら○ボタンを押すと低い体勢の状態でスライディングをし、敵を倒したり箱を壊せる。コルテックスの場合はヘッドスライディングになっている。
- クラッシュのアクション
- スライディングジャンプ
- ○ボタンを押しながら×ボタンでジャンプすると通常より高いジャンプが出来、普通のジャンプでは届かない所へ届ける。スライディング中にジャンプするとこのジャンプとなって、より遠くへ飛ぶことが出来る。前回までハイジャンプという名前だったアクション。
- ボディープレス
- ジャンプ中に○ボタンを押すとボディプレスをして、箱を壊したり敵を倒せる。鉄ワク箱を壊すことが出来る。衝撃波が発生したり回転しながら落下できるなど、前作までのスーパーボディープレスに似た効果をもつ。ゲーム中はボディースラムと表記されていることがある。
- ハイジャンプ
- ジャンプ中にもう一度×ボタンを押すとさらにジャンプして、スライディングジャンプよりさらに高く飛ぶ。前作までと違い、スライディングジャンプと組み合わせることはできなくなっている。前作までダブルジャンプと言う名前だったアクション。
- ニーナのアクション
- パンチ(フックリール)
- ○ボタンでパンチ攻撃を繰り出す。フックに向かって行なうと、フックに手を引っ掛けることができる。
- ジャンプパンチ(ジャンプフックリール)
- パンチ(フックリール)と同様。
- コルテックスのアクション
- ハイジャンプ
- ジャンプ中に○ボタンを押すと銃を床に向けて撃ち、若干高くジャンプできる。
- 銃を撃つ
- □ボタンで銃を撃つ。
- プラズマ攻撃
- □ボタン長押しで銃で溜め撃ちする。ツギハギジャングルでコルテックスがする攻撃と同じ。
- 横にスライド
- L1ボタンかR1ボタンを押すと、横方向にスライドする。
- タッグプレイ時のアクション
一部のステージでは、クラッシュがコルテックスに向かってスピンアタックすると、コルテックスとクラッシュがパワークリスタルを取り合う形でひとつのキャラのように動かしたり、道具のように扱うことが出来る。
- コンボアタック
- ○ボタンでコルテックスを前方に向けて振り下ろし、頭でハンマーのように叩く。
- コンボ投げ
- ジャンプ中に○ボタンを押すとコルテックスを前方に向けて投げ、コルテックスに遠くのスイッチを動かさせたり敵を倒させたり出来る。コンボスピンアタックと同様。
- コンボスピンアタック
- スピンアタック中に○ボタンを押すとコルテックスを砲丸投げのように飛ばし、コルテックスに遠くのスイッチを動かさせたり敵を倒させたり出来る。コンボ投げと同様。
携帯電話アプリ版
メディアソケットが経営するサイト「海外人気ゲーム」にて、本作をモデルとした携帯電話ゲーム『クラッシュ・バンディクー えテンプレート:〜っ クラッシュとコルテックスの野望?!?』がEZアプリ(BREW)、およびS!アプリ向けに配信中である。
全編横スクロールで進行する。上段のクラッシュをコントロールし、下段のコルテックスとともに数々の仕掛けをクリアしゴールを目指していく。基本的な進め方は、本編の「ブンブン大攻撃」における横スクロールアクションと同様。
- ステージ(計6つ)
- ジャングル1, 2, 3
- アイス1, 2, 3