カリホルニウム

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テンプレート:Elementbox カリホルニウム (テンプレート:Lang-en-short) は原子番号98の元素元素記号Cfアクチノイド元素の一つ。超ウラン元素でもある。比重は15.1、融点は900 テンプレート:℃である。安定同位体は存在しない。物理的、化学的性質も不明な部分が多い。原子価は+3価。 実用的な用途がある最も原子番号の大きい元素でもある。

同位体

テンプレート:Main いくつかの同位体が発見されているが、最も半減期が長いのはカリホルニウム251で898年である。原子炉内でウラン235中性子の捕獲を繰り返して出来るカリホルニウム252は、半減期が2.65年である。このカリホルニウム252は、自発核分裂(平均3.8個の中性子を出す)するので、中性子線源や、非破壊検査、その他研究用に使用される。また、カリホルニウム252は原子炉建設後、最初の中性子源としても利用され、必要量はμg単位にすぎない。しかしながら、仮に100 gの価格を単純に計算すると約7円になる。

歴史

1949年カリフォルニア大学バークレー校[1]グレン・シーボーグ (G.T.Seaborg)、トンプソン (G.Thompson)、ギオルソ (A.Ghiorso) らが、キュリウム242サイクロトロンで35 × 106 eVに加速したα粒子をぶつけてカリホルニウム245半減期45分)を発見した。

元素名は、地名であるカリフォルニア米国)、及びカリフォルニア大学に由来する[1]。そのため「カリフォルニウム」と日本語表記されることもあるが、学術用語集で定められた日本語表記は「カリルニウム」である[1]

原子爆弾

原子爆弾にカリホルニウムを使用した場合、非常に小型化できる可能性が高いため研究されていた時期があり、サイエンス・フィクションでも個人が持ち運びできるものとして描写されている。

しかし、先述のとおり大変高価な物質なので、兵器としての運用は現実的でないと考えられている。

関連項目

出典

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  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite