オーストラリア首都特別地域

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テンプレート:基礎情報 オーストラリアの州 オーストラリア首都特別地域(オーストラリアしゅととくべつちいき、The Australian Capital Territory、略号:ACT)は、オーストラリアの特別地域であり、ニューサウスウェールズ州に取り囲まれている首都キャンベラおよびその水源域である。ACTとキャンベラは同一視されることが多い。

地理

同地域の標準時 (東部オーストラリア標準時: (A)EST) はUTC+10時間(日本標準時+1時間)である。夏時間 ((A)EDT = UTC+11時間) の開始は10月の第一日曜日早朝、終了は翌年4月の第一日曜日早朝である。同地域とシドニーメルボルンは一年中時差がない。

計画的にキャンベラの副都心・衛星地区を開発している。ACT内に開発地域外には町といえる集落はない。また隣接するNSW州のクインビヤン (Queanbeyan) がACT計画外の衛星都市になっている。

ACT に関連し、海に出るための連邦直轄区域ジャービス湾特別地域が設けられているが、ACTには属さない。

歴史

主要記事:History of the Australian Capital Territory
ファイル:King o'malley first peg at canberra 1901.jpg
首都地域キャンベラ創設式(1913年
ファイル:Naming of city of canberra capital hill 1913.jpg
Lady Denman(総督夫人)が "キャンベラ" の命名をした, 1913年3月12日, (首相Andrew Fisher, King O'Malleyと共に)

政治

参照:Australian Capital Territory Legislative Assembly

ACTは地域内の自治権を持っているが、憲法上は他州のような完全な自治権は存在していない。オーストラリア連邦政府の直轄地の性格も併せ持つ。

他の州、準州、自治領域(ノーフォーク島クリスマス島、およびココス諸島)と異なり、ACTは総督(Governer)に相当するオーストラリア国王の代理人、行政官(Administrator)に相当する連邦総督の代理人はおかれていない。キャンベラに駐在している連邦総督がその役割を担っている。[1]

ACT立法議会(Legislative Assembly)は地域内の立法権を有する。2011年まで、連邦総督(事実上は連邦政府)はACT立法議会が可決した法令に対し拒否権を行使することができた。現在は、連邦政府がACT立法議会の決定を却下するにはオーストラリア連邦議会両院の承認(それぞれ過半数)が必要である。

ACT立法議会は、議会の多数派からACTの行政の長、首席大臣(Chief Minister)を指名する。先述の通り、ACTには総督・行政官に相当する国王・連邦総督の代理人は存在しないため、議会の指名がすなわち首席大臣の任命となる。首席大臣は、他州の州首相に相当し、キャンベラ市長の役割を兼ねる。

オーストラリア連邦議会には、ACTから4人の議員を選出している(2人の上院議員、および2人の下院議員)。

教育

ファイル:ANU School of Art.jpg
元々キャンベラ高等学校として建てられた、オーストラリア国立大学芸術学部の建物。
主要記事:Education in the Australian Capital Territory

大学はいずれもキャンベラとその衛星地区にある。

そのほか、

脚注

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  1. Territory Government – Year Book Australia, 2012 (Australian Bureau of Statistics)