オバタリアン

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テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:Sidebar with collapsible listsオバタリアン』は、漫画家堀田かつひこ作の4コマ漫画。『まんがライフ』『まんがライフオリジナル』『本当にあった愉快な話』など(いずれも竹書房)に連載され、1988年から1998年にかけて、同社から全13巻が刊行された(2000年以降、一部再版)。この作品から派生して、あつかましい中年女性などのことも「オバタリアン」と呼ぶ。#派生を参照。

概要

語源は、1986年公開のホラー映画バタリアン』から(「おばさん」と「バタリアン」のかばん語)。「Battalion」は英語で「大隊」や「大群」を意味する。庶民的な中年女性を風刺したもので、特に世間に対し無神経に迷惑をかける姿を描いたものが多い。

サンライズ制作でテレビアニメ化されたこともあり、1990年4月3日テレビ朝日で放送された。アニメ版はビデオ化されているが、2011年現在入手困難。

登場人物

以下はアニメでの登場人物。

本作の主人公。原作漫画における「大仏パーマのオバタリアン」と同じ風貌をしている。姓は漫画内でも用いられている小畑(おばた)。

原作漫画における「オバタリアンの夫」と同じ風貌をしたキャラクターで、アニメでも絹代の夫である。眼鏡をかけた痩せ型の中年サラリーマンで、絹代の尻に敷かれている。

絹代の娘。女学生。想い人の男子学生(声:山崎たくみ)がいるが、絹代のせいで男子学生に幻滅される。

絹代の息子で、聖子の弟。小学生。母親の非常識な行動に頭を悩ませており、授業参観の通知を敢えて見せなかったこともある。

原作漫画における「髪を後ろでお団子にしたオバタリアン」と同じ風貌をしている。アニメでは絹代の友人の主婦として登場。「団地虫ゾロゾロ」「つっかけ町内会」「カボスさん」などの他の堀田作品では彼女と似た風貌の中年女性が多く登場している。

原作漫画における「三角眼鏡をかけた痩せ型のオバタリアン」と同じ風貌をしている。原作漫画では嫌味なお局OLオバタリアン等での登場が多いが、アニメでは絹代の友人の主婦として登場。

科学者。タイムマシンを完成させ未来の世界を見にいくものの、核戦争で崩壊した未来の世界とその環境でも生存していたオバタリアンを発見し、未来に絶望する。その後過去に救いを求めて創世期の世界に旅立つが、イブとアダムがオバタリアンとその夫とそっくりだった事実を知り過去にも絶望する。最終的にはオバタリアンを消滅させるため巨大ロボット「パワーズ1号」を作りオバタリアンを襲わせるが、バーゲン会場に向かって走るオバタリアンの群れによりパワーズ1号がスクラップにされてしまい、この世の全てに絶望してしまった。

地獄の閻魔大王。饅頭を喉に詰まらせ窒息死した絹代に地獄での労役を課すが、逆に絹代を中心とした労働組合によりデモを起こされてしまう。最後には絹代の傍若無人っぷりに耐えかね、現世へ蘇らせてしまった。

小畑家の隣に引っ越してきた新婚夫婦の夫。妻の道子を「ミッチー」と呼び相思相愛の仲だったが、絹代・広江・小百合の噂話を聞いたことで道子が浮気したと誤解してしまう。

邦彦の新妻。邦彦を「クニちゃん」と呼び相思相愛の仲だったが、邦彦の誤解により喧嘩してしまう。その後家出し絹代と暫く行動を共にしたことで、本人も知らぬ内に内面がオバタリアン化してしまった。

絹代がパートタイムで務めた銀行に押し掛けた銀行強盗。閉店時間後にやってきたため、絹代に一喝され何もしないままに追い出されてしまった。

絹代・広江・小百合の三人が旅行先で出会った青年。温泉の男湯に入っていた所を、混浴と勘違いして入ってきた絹代達にチカンと間違われる。その後テニス場でも偶然テニスをしていた絹代達と遭遇し、コントロールが定まらない絹代達のテニスの流れ球を延々と球拾いさせられる。

ミノルの通う小学校のクラス担任。絹代ら保護者のオバタリアンからは実力不足と軽く見られている。

ミノルの通う小学校のクラス役員に任命された保護者。絹代達からは自分たちが役員に選ばれなかったやっかみから分不相応だと陰口を叩かれた。

ミノルのクラスメイトの母親で、絹代とも仲が良い。風貌は若い女性だが、絹代・小百合と一緒になって典子の母の陰口を言うなど性格的にはややオバタリアンに近い。

絹代の旅行先の教会の神父。絹代の懺悔を聞き人の道を説くが、逆に絹代の言い分に言い負かされる。絹代が帰った後、自分が上手く説教できなかったことを神に懺悔していた。

アニメ版

スタッフ

  • 監督:アミノテツロー
  • 演出:江上潔、山口美浩、渡辺信一郎、秋山浩之
  • 脚本:雪室俊一井上敏樹、外池省二
  • 音楽:田中公平
  • キャラクターデザイン:稲野義信
  • 総作画監督:稲野義信
  • オープニングテーマ曲「オバタリアンのテーマ」
  • エンディングテーマ曲「母ちゃん」
  • オープニング・エンディング曲共に歌・作詞・作曲 THE真心ブラザーズ(レコード EPIC・ソニー)

派生

おばさんのマナーへの憂いをつづった投書にこの語が用いられていたことから、一気に認知度をあげ、傍若無人な彼女たちを痛快に揶揄する言葉として多用されるようになった。以降は主にあつかましい中年女性を指す代名詞ともなっている。

当時政治家土井たか子はこの言葉を逆手にとって愛用し、1989年新語・流行語大賞では流行語部門の金賞に選ばれ、土井と堀田が共同受賞している。一方、フジテレビ系において特別番組『わてら陽気なオバタリアン』も放送されている。1992年には日本のレゲエ歌手、LITTLE BOOGIE MANが「オバタリアン」という楽曲を発表した(アルバム『ニポニーズ・ラガマフィン』収録)。古谷三敏原作の漫画『ダメおやじ』のアニメ版がヤングコーポレーションからVHSビデオで発売された際、売り文句として『元祖オバタリアン』の副題が付けられている。

漫画

9巻以前の本にはバーコードISBNコードはない。

  • 10巻 ISBN 4-88475-725-4
  • 11巻 ISBN 4-88475-820-X
  • 12巻 ISBN 4-8124-5056-X
  • 13巻 ISBN 4-8124-5190-6

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