G-SAVIOUR
『G-SAVIOUR』(ジーセイバー)は、日本とアメリカ合衆国で共同製作されたテレビドラマ作品で、「ガンダムシリーズ」の一作品。 テンプレート:基礎情報 テレビ番組 テンプレート:Sidebar with collapsible lists
目次
概要
本作はアニメーションで制作されるのが主であるガンダムシリーズの中では唯一のコンピュータグラフィックスと実写を組み合わせた映像作品である。
JAL羽田 - ホノルル線での特別版上映やイベントでのショート版公開を経て、『機動戦士ガンダム』放映後20年を記念して2000年12月29日に『ガンダム誕生20周年スペシャルG-SAVIOUR』として名古屋テレビをキー局にANN系で放映された。なお、前2000年12月24日にメイキング番組『ガンダム誕生20周年スペシャルドキュメントGセイバー』が、名古屋テレビなど[1]で放映された。
制作費用はプロモーショントレーラー版までに2億、テレビ放映版までに8億、合わせて10億という破格の費用がかけられている。しかしこれはアメリカのテレビドラマのスペシャル番組としては標準的な金額であり、映画としては安い部類に入る。SFX製作はデジタル・ミューズ社が担当した。
U.C.0223という宇宙世紀作品の中でも最も未来を描いた物語である。ゲーム版のオープニングムービーでのみ年号がS.C.(スペースセンチュリー)と表記されているが、ゲーム内ではU.C.(ユニバーサルセンチュリー)と語られている。
なお、日本語吹き替え版(テレビ放送・DVD版)では全編にわたって独自の脚色が加えられており、特別版とテレビ放送・DVD版では声優のキャスティングも異なっている。
物語の背景設定
地球連邦政府崩壊
宇宙世紀0100年代から腐敗と堕落を繰り返してきた地球連邦政府は、宇宙戦国時代を経て形骸化の極みに達していた。宇宙世紀初頭とは比べ物にならないほど多くなったスペースコロニーに対し、弱体化した連邦政府の力ではかつてのような統制を執ることは不可能となっていた。
このような中、権勢の回復を図った連邦政府は強硬策に奔り、宇宙世紀0217年、度重なる紛争を鎮圧しようと、コロニーの武力制圧を開始する。その動きに宇宙戦国時代において既に事実上の自立状態にあったコロニー側は激しく反発し、全面戦争となる。コロニーをはじめとする宇宙の諸勢力が離反したことで、宇宙世紀0218年時点で地球圏統治機構としての地球連邦は事実上崩壊し、これを機にコロニー(植民地)という名称がセツルメント(隣保事業)と改められる。名ばかりとなった連邦政府とコロニー(セツルメント)側は宇宙世紀0222年に和解するが、この一連の紛争により連邦の権威は完全に失墜、コロニー(セツルメント)の独立を認めざるを得なくなり、地球連邦は名実ともに終焉を迎えた。
しかし、地球上では度重なる紛争とそれに伴う環境破壊によって自給体制が維持出来なくなっており、一方のコロニー(セツルメント)側も宇宙戦国時代を経た各サイドが互いに激しく対立しあっていた。このような状況において地球における旧連邦派は比較的、地球寄りのサイド2、サイド3、サイド5、サイド7を糾合してセツルメント国家議会を形成する。月面都市、サイド1、サイド4はそれに対抗してセツルメント自由同盟を結成。地球圏は2大組織の対立する場となる。なお、サイド6及び建設中だったサイド・ガイア(サイド8)は独立・中立を保った。
そして、セツルメント国家議会は旧連邦軍の軍事力をそのままセツルメント国家議会軍(CONSENT)として再編し、更なる勢力拡大を志向する。こうした情勢を受け、秘密結社・イルミナーティが地球圏の秩序を守るための調停に動き出す。
ガイアの光事件
本作で発生した武力紛争は、戦場となったサイド・ガイアの名称と紛争の原因となった生物発光体に由来し、「ガイアの光事件」と呼称される(サウンドシネマにて設定のみ登場。劇中での名称の登場はない)。
ストーリー
深海農業研究施設付近において、モビルスーツ11号に搭乗して作物の収穫中だったマーク・カランは、突然落下してきたモビルスーツ・ブグのパイロット、ティム・ハロウェイ中尉を救出する。同時に落下してきたもう一つの物体が、議会軍の反乱分子である可能性から施設は議会軍の管理下に置かれる。マークは侵入者を発見、しかし同時に居合わせた議会軍の指揮官、ジャック・ヘイルが発砲し、侵入者2人のうち1人を殺してしまう。
次の日、議会軍主催のパーティーに出席していたマークは、会場に居合わせたガーノー総督の依頼でパーティーを抜け出し、侵入者の一人であるシンシア・グレーブスの事情聴取と事件の解明のため、侵入者が収容されている施設へ向かう。シンシアは地球圏に迫っている食糧問題を解決する鍵となる、熱源を持つ生物発光体のサンプルをマークに見せた。そこへ再度ジャックが現れ、発光体を奪取しようと襲撃をかけてくる。二人はその場から逃走し、合流したシンシアの仲間とマークの婚約者ミミを巻き込んでシャトルを奪い、サイド4(ニューマンハッタン)へ向かう。
シンシア達と共に、更にサイド・ガイアへと逃れたマークは、戦死したはずのかつての戦友であるフィリッペ・サン・シモンを紹介される。フィリッペは戦死に見せかけて身を隠し、イルミナーティの戦闘部隊のリーダーとなっていたのだった。彼は極秘開発した新型MS「Gセイバー」をマークに紹介し、議会軍と戦うために力を貸してほしいと依頼する。だが、過去の一件で軍を自主退役し、戦いから遠ざかっていたマークは答えを渋る。
一方、議会軍のガーノー総督はサイド・ガイアに最新鋭の無人モビルスーツであるモビルウェポンを主力とする大部隊を差し向けてきた。マークは仲間達の危機を前にGセイバーに搭乗し、元上官であるジャック率いる部隊に立ち向かう。
登場兵器
登場人物
(登場人物名:俳優、特別版吹替声優/テレビ放送・VHF/DVD版吹替声優」で記載)
大西洋深海農業研究所(リグ)
- マーク・カラン
- 演 - ブレナン・エリオット、声 - 萩原聖人/加藤晴彦
- 本作の主人公。南欧系白人男性。元セツルメント国家議会軍のMSパイロットで、軍での最終階級は大尉。軍ではエースとして名高かったが、演習中に発生した事故をきっかけに上官のジャックと対立、軍を退役した。その後、深海農業研究施設において食糧問題解決のための研究を行っていた。
- ダガット
- 演 - マーロウ・ドーン、声 - ?/篠原恵美
- 深海農業研究所の管制官。
- シモンズ
- 演 - ブレンダン・ベイサー、声 - ?/小野健一
- リグのメンバー。
サイド・ガイア
- シンシア・グレーブス
- 演 - エヌーカ・ヴァネッサ・オークマ、声 - 山本未來/篠原涼子/高山みなみ(サウンドシネマ版)
- サイド・ガイア生物工学主任を務める助教授。黒人女性。マークと徐々に心を通わせていく。
- グレーブス委員長
- 演 - ブル・マンクマ、声 - ?/内海賢二
- サイド・ガイアの代表、ガイア議会の委員長。シンシアの父で黒人男性。
- フランツ・ディーター
- 演 - アルフォンソ・キーハダ、声 - ?/小宮孝泰
- サイド・ガイア生物研究所の研修生。若い中東系男性。
- コゥビィ
- 演 - ターイラ・マーケル、声 - ?/佐久間レイ
- サイド・ガイア生物研究所の研究員で、シンシアの助手。若い東洋系女性。
イルミナーティ
- フィリッペ・サン・シモン
- 演 - フロスガー・マシューズ、声 - ?/小島敏彦
- 地球圏の平和の番人たる秘密結社イルミナーティの重要人物。白人男性。元議会軍の軍人。マークの親友で、戦死したことになっていた。ニューマンハッタンにてマークと再会し、彼に劇場に隠していた最新鋭MS、Gセイバーを見せ、その腕を見込んでこれに乗るよう言った。そのマークが拒絶したのを見て、彼が未だにソウヤーの件から立ち直っていないことを見抜く。
- ジョン・セイバー
- 技術者集団セイバーチームを率いる技師。議会軍にブグを提供した一方で、イルミナーティにもGセイバーやイリュージョン(Iセイバー)を開発・提供し、協力する。彼等セイバーチームのおかげで、イルミナーティは本格的な有事に対処できるだけの戦力を確保できた。本編未登場。
- コンピューター
- 声 - ?/?/山口隆行
セツルメント国家議会軍
- ジャック・ヘイル
- 演 - デイヴィッド・ラヴグレン、声 - ?/土師孝也
- 議会軍中佐。北欧系白人男性。目的のためには手段を選ばず、冷酷な行動も平然と取る。かつてのマークの上官で、マークが10億ドルのモビルスーツに搭乗しての訓練飛行中にソウヤーが機体のコントロールを失って墜落する際、マークに高価な機体の確保を理由に彼を見捨てるよう命令を下した。
- ミミ・デビア
- 演 - カタリーナ・コンティ、声 - ?/高田由美
- 議会軍情報部に所属する白人女性。マークの恋人。議会軍の戦略立案員のポストを狙っており、マークに口添えを頼んだり、パーティー会場でのマークの反抗的態度を諫める。ガーノー総督を信頼していたが、彼が生物発光体サンプルを活かす気が全くないことを知り、その考えを大きく変える。
- ガーノー
- 演 - ケネス・ウェルシュ、声 - ?/ラサール石井/糸博(サウンドシネマ版)
- 議会軍総督(DVDでは「総監」と誤記)。白人男性。サイド・ガイアを占領して地球圏の食糧供給を支配し、そして地球圏そのものを支配しようとする。
- ティム・ハロウェイ
- 演 - ピーター・ウィリアムズ、声 - ?/坂東尚樹
- 議会軍中尉。黒人男性。ガイアのテロリストを追撃する任務の際、誤って大気圏に突入してしまい大西洋に着水。そのまま海中に没するがマークに救出される。
- ソウヤー
- 演 - ?、声 - ?/石野竜三
- かつてマークの同僚だった議会軍のMSパイロット。訓練飛行中の事故により、命令に背いて独断で急行したマークの努力も実らず死亡した。結果としてマークは辞表を提出し、軍を除隊した。
- フェーガン
- 演 - ?、声 - ?/熊谷ニーナ
- パイロット
- 演 - サム・ヴィンセント、声 - ?/?
- 警備兵1
- 演 - ロナルド・セルモア、声 - ?/酒井哲也
- 議会軍に捕らえられたシンシアの監禁場所の受付カウンターにいた兵士。マークとは旧知の仲で、書面なしにシンシアに面会に来たマークに対し、内緒で便宜を図る。
- ウィングマン1
- 演 - ジェイムズ・セバスチャン・ハットソン
- ガーノーの護衛2
- 演 - ジョン・マコナック
その他
- ホーク
- 演 - フレッド・ヘンダーソン
- セツルメント国家議会議長。
- ステファニー・ホウィットマン
- 演 - ナームア・デラニー
- バーテンダー
- 演 - クリストファー・シャイヤー、声 - ?/梁田清之
- ウェイトレス
- 演 - ?、声 - ?/丹羽紫保里
- ニュースキャスター2
- 演 - エド・ワトソン、声 - ?/宗矢樹頼
- リポーター・スチュワート
- 演 - リー・ジェイ・バンベリー、声 - ?/伊崎寿克
- リポーター・ファーガン
- 演 - ロリーナ・ゲイル、声 - ?/?
- 技術者1
- 演 - シェイン・ワイラー、声 - ?/?
- 使節1
- 演 - ターシャ・シムズ
- 使節2
- 演 - デイヴィッド・パルフィー
- ナレーション
- 声 - ?/緒形拳/内海賢二
スタッフ
- エグゼクティブプロデューサー(製作総指揮):吉井孝幸、植田益朗、アンソニー・スカラ、フィリップ・デイヴィッド・セガール
- プロデューサー:井上幸一、ミミ・メイナード、カタリーナ・コンティ、クリス・ダブス
- 副プロデューサー:バディー・マリーニ
- ビジュアルエフェクトスーパーバイザー:ジョン・パレントゥ
- ストーリー:ステファニー・ペナ=シー
- 脚本:マーク・アマート、ステファニー・ペナ=シー
- 監督:グレーム・キャンベル
- 撮影監督:ジョエル・J・ランサム
- 音楽:ジョン・デブニー、ルイス・フェブレ
- キャスティング:スーザン・テイラー・ブラウス、リン・キャロウ
- 衣装デザイン:アントニア・バードン
- プロダクションマネージャー:ジェフリー・バーク
- 第1助監督:ボブ・クリッペン
- 第3助監督:デブラ・ハースト
- プロダクションデザイナー:リチャード・フュードリン
- コンセプトデザイナー:大河原邦男、池田繁美、鈴木雅久、ケヴィン・イシオカ
- モビルスーツ・コックピットデザイナー:デイヴィッド・J・ストーラリー
- 戦船・翻訳:武満眞樹
- プロパティーマスター:ダン・シソンズ
- アシスタント・プロパティーマスター:コリン・マシューズ
- SFX製作:デジタル・ミューズ
- 製作:G-SAVIOUR製作委員会
- 制作:サンライズ、ポールスター・テレヴィジョン
テレビ放送・DVD/VHF版スタッフ
- 監修:飯田譲治
- オープニング音楽:池頼広
- 音響プロデューサー:中野徹(HALF H・P STUDIO)
- アソシエイトプロデューサー:陶山明美(オメガピクチャーズ)、出射均(オメガピクチャーズ)
- プロデューサー:原口淳(名古屋テレビ)、井上幸一(サンライズ)
- 音響制作:HALF H・P STUDIO
- 日本語版制作:オメガピクチャーズ
- 制作:名古屋テレビ、サンライズ
小説
本作を基にした小説版が、2000年12月に集英社スーパーダッシュ文庫から全2巻で発売された。著者は河原よしえで、挿絵は特撮版のコンセプトデザイナーを務めた鈴木雅久が担当した。 明確に従来のガンダムシリーズと直結した宇宙世紀の物語として描かれており、コロニー落としの地球への被害などの描写が細かく描かれている。
ラジオドラマ
テレビ放映前に一部FMラジオ局で放送された本作の前日談であるサウンドシネマが全3枚のCDとして発売されている。
登場人物
- アンディ・シンクレア
- 声 - 中村大樹
- 第1話の主人公。元議会軍のパイロットで、軍所属時はアンドリア・グラーシェと名乗っていた。
- エリーシア・エルグ
- 声 - 坂本真綾
- 旧ヨーロッパにある農業地区、アース・エドバートに住む盲目の少女。
- セルリアン
- 声 - 目黒光祐
- アースエドバートのテログループ「クラブフォー」のリーダー。
- パオロ
- 声 - 桐本琢也
- クラブフォーのメンバー。クリフの部下に農地を奪われ、両親を殺されたため深く恨んでいる。
- リョーヤ
- 声 - 宮本充
- クラブフォーのメンバー。パオロと比べると冷静な性格。
- クリフ
- 声 - 内田直哉
- アース・エドバート知事。議会軍と組んで農業地区の軍需工業化を推進する。
- シズレーヌ・フォスター
- 声 - 沢海陽子
- 議会軍情報部少佐。ミミの上司。
- アブナー・セイバー
- 声 - 小杉十郎太
- 第2話の主人公。かつて議会軍に所属していたが、素行不良で懲戒免職になる。その後イルミナーティに拾われ、Gセイバー703号機のシステムエンジニアとテストパイロットを務める。
- エイプリル・オーライリー
- 声 - 安藤麻吹
- セイバーチームで各種実験の管理運営を務める女性。
- ジョイス・サンタヤナ
- 声 - 雨蘭咲木子
- エイプリルの同僚で、各種実験の管理運営を務める女性。セイバーチームのムードメーカー。
- バリー・アダムス
- 声 - 伊崎寿克
- セイバーチームのテストパイロット。Gセイバー702号機のテスト中に事故死。
- シドニー・ローランド・シュワルツ
- 声 - 梁田清之
- セイバーチームのシステムエンジニアだが、その正体はセイバーチームを撹乱するために入り込んだ議会軍の工作員。
- バット
- 声 - 内田夕夜
- セイバーチームのシステムエンジニア。
- モーリス・リバ
- 声 - 草尾毅
- 第3話の主人公。ニューヨーク大学の学生で大学野球の地球代表チームのエース。
- リバ博士
- 声 - 石塚運昇
- モーリスの父親。シンシアと共に生物発光を発見し、これを元に生物発光酵素を開発するが、これによって食糧問題が解決し、紛争の種が消滅するのを恐れた議会軍強硬派の手によって暗殺された。
- サラ
- 声 - 野沢由香里
- リバ博士の助手。
- ボア
- 声 - 大川透
- ガーノーの部下。階級は大尉。リバ博士を暗殺した。
- アキラ・イノウエ
- 声 - 小尾元政
- 月レッドボックス所属の野球選手。ブロックス戦で逆転満塁ホームランを打つ。
ゲーム
2000年9月14日にサンライズインタラクティブより発売された、同名タイトルおよび同社かつガンダムシリーズ初のPlayStation 2用ゲームソフト。ジャンルはシューティングゲーム。「ガイアの光事件」から1年後が舞台で、現時点の映像媒体としては、本作品中の出来事が宇宙世紀の最も未来に起きた騒乱となる。Gセイバーの他、設定上で存在していたバリエーションモデルも扱う事ができる。
また、ゲームの発売に合わせてエンターブレイン発行『ファミ通ブロス』において、ゲームの第1ステージを舞台とした漫画が連載された。著者は拓人。未単行本化。
ストーリー
宇宙世紀0223年冬。ガーノー総督の腹心だったバイス准将は、地球圏の軍事政権獲得の為の計画「プロジェクトレイブン」を進めていた。これに対してイルミナーティは、ライトニング部隊にプロジェクトレイブンの阻止を命令する。ベン、アサカの指示を受け、元議会軍のパイロット、リード・フォックスは、かつてマークが駆っていたGセイバーに乗り込み、戦いを繰り広げる。
登場人物
ライトニング部隊
- リード・フォックス
- 声 - マット・レーガン
- 本作の主人公。元議会軍のMSパイロットの教官。
- 戦争を殺人ゲームにしてしまう存在として、モビルウェポンに強い嫌悪感を抱いている。
- 搭乗機はGセイバー、後にG3セイバー。
- アサカ・フィールド
- 声 - 辻麻衣
- ライトニング部隊オペレーター。リードに好意を持っており、危険を顧みない性格にいつもハラハラしている。
- ベン・ボルト
- 声 - ガイ・ペリマン
- ライトニング部隊指令。的確な判断力と人間味のある暖かさを兼ね備えた人物で、部下からの信頼も絶大である。
セツルメント国家議会軍
- バイス・バッシング
- セツルメント国家議会軍准将。議会軍強硬派の中心人物。
- ガーノー亡き後、軍事増強計画であるプロジェクトレイブンを推進する。
- また、イルミナーティのライトニング部隊の対抗策として「最強最悪」と噂される精鋭部隊グレムリーシープを送り込んだ。
- ゲーム未登場。
- クラウス・バーロード
- 基地防衛隊隊長で、リオデジャネイロの宇宙港を守っていた。搭乗機はスピアヘッド先行量産型。
- カイト・ゴールドマン
- ドライヴァレー基地の防衛隊隊長。イルミナーティを単なる民間組織では無い事を感じ、危険視している。
- 搭乗機は砲撃戦仕様のスピアヘッドCタイプ。
- レイス・パトリック
- 教官時代のリードの教え子で、MSの操縦技術に関しては優秀であり、リードにとってはお互いに相談できる程の親友でもあった。新型MSの開発に携わっていたらしい。
- 公式では事故で死亡したという事になっているが、真相は不明。ゲーム未登場。
グレムリーシープ
- ライシス
- 声 - デニス・フォルト
- グレムリーシープ隊長で、階級は中佐。絶大なる自信と誇りの持ち主で、その言動にはどこか狂気じみている。
- リードの名前を挙げ、レイスと似た戦闘を行う事からリードはレイスと関わりがあるとみるが、本人はあくまで知らないと言い張る。
- その正体は、レイスの戦闘データを基に造られたモビルウェポンの戦闘AIである。
- その為、最終決戦時にリード及びレイスとしての記憶をバグとして消去した。
- 搭乗機はプロジェクトレイブンの中核であるレイブン。
- リチャード・ライト
- 声 - カーミット・カーベル
- グレムリーシープ副隊長で、階級は少佐。野心家で、ライシスが持つポストを虎視眈々と狙っている。
- その為、G3セイバーとの一騎打ちを挑んだ。最期はG3セイバーに敗れて機体が大破する寸前、自分にはライシスと渡り合うだけの力量を持ち合わせていない事を悟り、自嘲した。
- 搭乗機はリチャード・ライト専用ブグ2。
- ウィン・カーチス
- グレムリーシープ隊員。かつて軍事兵器の研究・開発が行われていたキリマンジャロ基地の防衛にあたっていた。
- 搭乗機は拠点防衛用のスピアヘッドBタイプ。
関連商品
- DVD/VHS
- バンダイビジュアルより、日本でのTV放映時より本編が20分長い93分の『Gセイバー フルバージョン』というDVDが発売されている(品番:BCBF-0807、バーコード:4934569608079、税抜定価6,000円、字幕スーパー版と、TV放映時の吹替版を収録、画面は横4:縦3のスタンダードサイズ)。VHSでは、字幕スーパー版と日本語吹替版が各々発売されている。
- 小説
- 上巻 ISBN 978-4-08-630018-6
- 下巻 ISBN 978-4-08-630023-0
- ラジオドラマ
- 全3話がパイオニアLDCよりそれぞれ発売された。
- G-SAVIOUR サウンドシネマ01 イカロスの赤い翼 2000年12月22日発売 ASIN B00005HRDK
- G-SAVIOUR サウンドシネマ02 ビフォー・ザ・ミッション 2001年1月15日発売 ASIN B00005HSII
- G-SAVIOUR サウンドシネマ03 深海のプロメテウス 2001年2月23日発売 ASIN B00005HUEY
- CD
- G-SAVIOUR オリジナルサウンドトラック
- 2001年2月7日に、ビクターエンタテインメントより、全18曲(74分42秒)収録のサウンドトラックCD(品番:VICL-60679、バーコード:4988002412020、税込定価3,045円)が発売された。
- G-SAVIOUR for PS2 オリジナルサウンドトラック
- Orb(歌:Emily)
- Dear Mother(歌:Lovable)
- ゲーム版のエンディング主題歌。サウンドトラックCDにも収録されている。ボーカル・作詞はJoelle Youko Checketts、作曲は山本剛大、編曲は十川知司(テイチクエンタテインメントより2000年10月4日発売)。
- ゲーム
- G-SAVIOUR
- プラモデルシリーズ
参考文献
脚注
テンプレート:宇宙世紀 テンプレート:ガンダムシリーズ テンプレート:ガンダムシリーズのゲーム テンプレート:Gundam-stub
- ↑ 名古屋テレビで放映後に、東日本放送、熊本朝日放送、広島ホームテレビ、瀬戸内海放送で放映された