雲雀丘花屋敷駅

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雲雀丘花屋敷駅(ひばりがおかはなやしきえき)は、阪急電鉄宝塚本線

所在地は兵庫県宝塚市だが、敷地の半分以上は川西市側にある。

本項では、当駅のルーツの一つに当たるテンプレート:ルビについても解説する。

概要

宝塚本線の管理機能の中枢に当たる平井車庫1972年開設)に近接しており、当駅を始発・終着とする列車が多数設定されている[1]2006年10月28日現在のダイヤでは大多数の普通が当駅で折り返すため、当駅を起終点とする列車は約半数に上る[2]

2003年線内完結の特急が廃止されて以来、当駅には全ての定期列車が停車している。その内通勤急行は10両編成で運転する場合、宝塚方の途中駅(清荒神 - 山本間の各駅)のホームの有効長が8両編成分しかないため、当駅で増結車の増解結を行っている。

駅構造

待避可能な島式2面4線のホームを持つ地上駅。ホームの有効長は10両編成分。

改札口は宝塚寄り北側と川西能勢口寄り南北の3か所にあり、このほかに雲雀丘学園の生徒のための専用改札口も設置されている。

開業当初のホームは相対式2面2線であったが、平井車庫建設に伴い現在の状態に改良された[3]

のりば

番線 路線 方向 行先
1 テンプレート:Color宝塚本線 下り 降車専用ホーム
2 宝塚神戸西宮北口仁川今津方面
3 上り 大阪(梅田)十三箕面京都北千里方面
4

内側2線(2号線と3号線)が主本線、外側2線(1号線と4号線)が待避線。後者には、主に当駅を始発・終着とする列車が発着している。当駅で折り返す列車は、平井車庫の車体洗場付近にある引き上げ線へと向かう。

特に1号線は当駅止まりの普通のみが入線するが、前記のように2006年10月のダイヤ改正までは普通が優等列車を待避していたため、宝塚行きの列車も発着しており、乗車位置目標も設置されていた。

ラッシュ前の出庫およびラッシュ後の入庫の際には、それぞれ当駅を始発・終着とする列車が増えるので、当駅始発・終着の列車であっても2・3号線に入線することがある。なお、朝のラッシュ時に運行される通勤急行の増解結は、上り(増結)が4号線で、下り(解放)が2号線でそれぞれ行われる。

利用状況

2012年の平日1日平均乗降人員12,056人(乗車人員:6,056人、降車人員:6,000人)である[4]

近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通り。

1日平均乗降・乗車人員推移[5]
年次 平日限定
乗降人員
平日限定
乗車人員
2000年(平成12年) 13,692 6,831
2001年(平成13年) 13,251 6,555
2002年(平成14年) 12,907 6,526
2003年(平成15年) 12,678 6,406
2004年(平成16年) 12,266 6,107
2005年(平成17年) 12,049 6,264
2006年(平成18年) 12,138 6,126
2007年(平成19年) 12,049 6,058
2008年(平成20年) 12,026 6,039
2009年(平成21年) 11,838 5,931
2010年(平成22年) 11,980 6,015
2011年(平成23年) 12,059 6,051
2012年(平成24年) 12,056 6,056

駅周辺

駅周辺の宝塚市雲雀丘、川西市花屋敷は大正時代に開発され、高級住宅街が広がる阪神間でも屈指の「お屋敷街」である。西隣の山本駅との間には平井車庫がある。

バス路線

東改札口付近に「雲雀丘花屋敷駅前」停留所があり、阪急バスの以下の路線が発着している。

歴史

1961年、車両の大型化と編成の増結を進めていた京阪神急行電鉄(→阪急電鉄)は、双方の駅間が近く、またホームの延長に難のあった花屋敷駅と雲雀丘駅を統合することとなり、両駅名を合わせた当駅が開業した。

ただし統合といっても、当駅は旧花屋敷駅から355mの位置にある一方で、旧雲雀丘駅とは互いのホームの端と端との間がわずか4mという至近距離にあり、また統合により廃止されるはずの花屋敷駅は開業後も一年間営業を続けるという変則的な形態であった。

  • 1916年大正5年)8月5日 - 花屋敷駅 - 平井駅(現在は山本駅に統合)間に雲雀丘駅開業。
  • 1961年昭和36年)1月16日 - 花屋敷駅 - 雲雀丘駅間に雲雀丘花屋敷駅開業、雲雀丘駅を廃止。
  • 1997年平成9年)11月17日 - 朝・夕ラッシュ時に運転される特急の停車駅となる(後に通勤特急となり2003年8月に廃止、2000年6月以降の特急とは別)。
  • 2003年(平成15年)8月30日 - 新設された快速急行の停車駅となる(2006年10月のダイヤ改正で廃止)。
  • 2013年(平成25年)12月21日 - 駅番号導入。

雲雀丘駅

雲雀丘花屋敷駅に統合された駅の一つで、宅地開発に合わせて1916年に設置された駅。雲雀丘住宅地を開発した阿部元太郎が住民とともに、懇意であった阪急の役員と掛け合った結果設置された駅だと言われる[6]。モザイク床にステンドグラスを嵌めた窓など、豪奢な作りとなっていた[6]

同じく雲雀丘花屋敷駅に統合された花屋敷駅とは違い、目立った存続運動は起きなかったようで、1959年11月2日には統合に関しての同意を宝塚市から得ている[7]。雲雀丘花屋敷駅開業と同時に廃止となった。

その他

隣の駅

阪急電鉄
テンプレート:Color宝塚本線
テンプレート:Color通勤急行・テンプレート:Color急行・テンプレート:Color準急・テンプレート:Color普通(準急は梅田行きのみ運転)
川西能勢口駅(HK-50) - 雲雀丘花屋敷駅(HK-51) - 山本駅(HK-52)

1962年(昭和37年)5月1日までは川西能勢口駅(当時の駅名は能勢口駅)との間に花屋敷駅があった。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

参考文献

  • 『阪急電車 駅めぐり―空から見た街と駅 宝塚線の巻―』 阪急電鉄株式会社総務部広報課、1980年、34頁

関連項目

外部リンク

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  1. 川西市史編集専門委員会編『かわにし 川西市史第三巻』、1980年、561頁。
  2. ただし日中の普通は、2000年6月から2003年8月のダイヤ改正までは半数が、2003年8月から2006年10月のダイヤ改正までは全てが宝塚まで運転されており、前者は特急待避、後者は快速急行との緩急接続を当駅で行っていた(2000年以前を含む朝・夕ラッシュ時はこの限りではない)。
  3. 電気車研究会編『鉄道ピクトリアル』2010年8月臨時増刊号、2010年、176頁。
  4. 川西市 統計要覧 平成24年度版 5. 交通・通信
  5. 川西市統計要覧
  6. 6.0 6.1 宝塚雲雀丘・花屋敷物語編集委員会編『宝塚雲雀丘・花屋敷物語』、2000年、52頁。
  7. 川西市史編集専門委員会編『かわにし 川西市史第三巻』、1980年、504頁。