製図
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製図(せいず, drafting, drawing)とは、器具を用いて図面を製作することである。
目次
解説
製図は、物(建築物、機械、電気回路など)を作るにあたって、その物の形を詳細に示すために描かれる。設計者と製作者が異なる場合、製図は設計の意図を伝えるために極めて重要な情報である。そのため、製図する際には日本工業規格(JIS)によって規格化されており、線の種類や描き方に意味が定められている。また、製図と言っても建築製図、機械製図、電気製図など様々な種類があり、それぞれに規格も違う。製図を行う際は、製図用の鉛筆、三角定規やコンパス、分度器等が必要であるが、近年はコンピューターを利用した製図(CAD)も普及している。
線
物を表す用途に応じて線の太さ、種類は使い分けされる。
線の太さ
- 極太線
- 太線
- 細線
極太線:太線:細線=4:2:1
太線 中線 細線 仮線(手描きの場合)
線の種類
線の用途
- 外形線
- 品物の見える部分の形状を表すのに用いる。
- 寸法線
- 寸法を記入するのに用いる。
- 寸法補助線
- 寸法を記入するために図形から引き出すのに用いる。
- 引出線
- 記述・記号などを示すために引き出すのに用いる。
- 中心線
- 図形の中心線を簡略に表すのに用いる。
- 隠れ線
- 品物の見えない部分の形状を表すのに用いる。
- 破断線
- 品物の一部を破った境界、または一部を取り去った境界を表すのに用いる。
- 切断線
- 断面図をえがく場合、その断面位置を対応する図に表すのに用いる。
- ハッチング
- 図形の限定された特定の部分を他の部分と区別するのに用いる。
製図用具
- ドラフター
- 平行定規
- シャープペンシル
- 製図ペン
- カラス口
- コンパス
- テンプレート (円、楕円、文字、記号など)
- ディバイダ
- 分度器
- 楕円分度器
- 消しゴム
- 字消板
- 三角定規
- 三角スケール
- 勾配定規
- 雲形定規
- 自在曲線定規
- スライダー
関連する日本工業規格(JIS)
製図の基本的な規格
- 製図総則:JIS Z 8310
- 製図 - 製図用語:JIS Z 8114
- 製図 - 製図用紙のサイズ及び図面の様式:JIS Z 8311
- 製図 - 表示の一般原則-線の基本原則:JIS Z 8312
- 製図 - 文字:JIS Z 8313
- 製図 - 尺度:JIS Z 8314
- 製図 - 投影法:JIS Z 8315
製図の一般的な規格
- 製図 - 図形の表し方の原則:JIS Z 8316
- 製図 - 寸法記入方法 - 一般原則、定義、記入方法及び特殊な指示方法:JIS Z 8317
- 製図 - 長さ寸法及び角度寸法の許容限界記入方法:JIS Z 8318
- 寸法公差及びはめあいの方式:JIS B 0401
- 製品の幾何特性仕様(GPS) - 幾何公差表示方式 - 形状、姿勢、位置及び振れの公差表示方式:JIS B 0021
- 製品の幾何特性仕様(GPS) - 表面性状:輪郭曲線方式 - 用語、定義及び表面性状パラメータ:JIS B 0601
- 製品の幾何特性仕様(GPS) - 表面性状の図示方法:JIS B 0031
機械製図の規格
- 機械製図:JIS B 0001
- 製図 - ねじおよびねじ部品:JIS B 0002
- 歯車製図:JIS B 0003
- ばね製図:JIS B 0004
- 製図 - 転がり軸受製図:JIS B 0005
- CAD機械製図:JIS B 3402
その他各分野の製図規格
- 土木製図通則:JIS A 0101
- 建築製図通則:JIS A 0150
- 平面表示記号
- 材料構造表示記号
図記号の規格
- 溶接記号:JIS Z3021
- 加工方法記号:JIS B 0122
- 電気用図記号:JIS C 0617
- 構内電気設備の配線用図記号:JIS C 0303
関連項目
外部リンク
- 屋内配線記号 http://www.nou-sera.com/siryou/okunai/index.html
- ガス・空調・給排水記号 http://www.nou-sera.com/siryou/kuuchou/index.html
- 線の種類 http://www.nou-sera.com/siryou/line/index.html
- 平面表示記号 http://www.nou-sera.com/siryou/heimen/index.html
- 材料・構造表示図 http://www.nou-sera.com/siryou/zairyou/index.html
- excercises http://www.rmrz.cl/essays/dbt/dbt.htm