由美かおる
テンプレート:女性モデル 由美 かおる（ゆみ かおる、1950年11月12日 - ）は、日本の女優。本名:西辻 由美子（にしつじ ゆみこ）。
目次
人物
京都府京都市生まれ、6歳から兵庫県川西市で育つ[1]。血液型B型。身長157cm。体重44kg。スリーサイズはB86cm W58cm H86cm。 本人によると、スリーサイズはデビュー当時（15歳）から現在までほぼ変わっていないという。私立梅花高校中退。
1962年「西野バレエ団」に入団し、1965年『サンデー志ん朝』、1966年『11PM』に出演、抜群のプロポーションと愛らしい風貌と網タイツ姿で人気を集める。1967年、音楽番組『レ・ガールズ』（日本テレビ）で、金井克子や奈美悦子らと共演し、ミニスカート姿でマリリン・モンローのレパートリー等を歌って踊るシーンが話題を呼んだ。
歌手としては、1967年からのクラウンレコードを皮切りに、フィリップス・レコード、ミノルフォン、コロムビア・レコードと転籍する中で、『レモンとメロン』『炎の女』『しなの川』（後述する同名映画の主題歌）『別れる前に』『ちぎれ雲』などを発表する。
女優としては、1973年の映画『同棲時代-今日子と次郎-』で初ヌードを披露、同年には映画『しなの川』にも出演、美しい和服姿と大胆なオールヌード、処女喪失シーンが話題となった。1974年の『ノストラダムスの大予言』『エスパイ』、1976年の『超高層ホテル殺人事件』でもヌードを披露している。同年東映の大ヒット映画『トラック野郎』シリーズ4作目のマドンナ役で出演、同時に『夜のひとりごと』が挿入歌として使用された。
1986年から、人気時代劇『水戸黄門』に「かげろうお銀」役でレギュラー出演。番組の中で披露される入浴シーンは名物となり（後述）、現在でも「疾風のお娟」と名前を変えて活躍している。ちなみに水戸黄門には「かげろうお銀」役以前から何度もゲスト出演をしていた。合気道四段の猛者でもあり、劇中では今尚華麗なアクションでお茶の間を楽しませているアクション女優としての一面もある。
2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊が由美の大ファンで知られるほか、衆議院議員の渡部恒三も大ファンで、渡部が民主党国対委員長就任時にプレゼントを贈った。出身地、兵庫県川西市の源氏のふるさと大使などを務める。
『水戸黄門 第41部』（2010年4月12日放送開始）をもって、同ドラマの“レギュラー出演”を降板することを正式に発表した。
2013年に、数学者の秋山仁と事実婚をしている、と報じられている[2]。
その他
昭和40年代には、アース製薬（大塚グループ）の蚊取り線香「アース渦巻」のCMキャラクターとして起用されていた。この宣伝を兼ねたホーロー看板は、ほとんど必ずと言っていいほど水原弘の「ハイアース」（稀に松山容子の「ボンカレー」）と一対になって街中いたる所に貼り出され、現在でも運が良ければ鄙びた山間部のバス停や古い農家の土壁などで目にすることができる。
歌手活動時に、後にガロに参加するMARKこと、堀内護が在籍していた「エンジェルス」がバックバンドを務めていたことがあった。
1979年7月21日、羽田から和歌山県南紀白浜行きの東亜国内航空（当時）381便のYS-11に搭乗したが、離陸後に後輪の左車輪が故障し、出せなくなっていることが判明した。同機は羽田に引き返し、前輪と後輪が右側のみの片輪で着陸した。着陸後、速度が落ちた機体は脚のない左後方に大きく傾き、胴体を滑走路に激しく擦りつつ、機体の前後がほぼ逆に向いた状態で何とか停止。幸いにも爆発や炎上などはなく、由美を含めた乗員乗客は全員無事だった。なお、最近テンプレート:いつこの時のYS-11機長とテレビ番組の中で対面をしている。
1986年4月の初披露以来、名物ともなっている『水戸黄門』シリーズでの入浴シーンは、2009年の放映（第39部）で累計200回になる。1つのドラマシリーズで、同一人物が入浴シーンを200回以上演じることは極めて異例であり、また同年に同シリーズが放送40周年にして第40部に突入という記念の年であることもあり、放映200回を達成した時点で「1ドラマシリーズにおける1俳優の入浴シーン放映回数の世界最多記録」として、ギネス・ワールド・レコーズに申請する予定と発表されている。2010年4月12日放送開始の第41部を最後に降板する旨を表明。なお、由美の実質的後継者として同年秋から放送予定の第42部から雛形あきこが新キャラクター（由美が演じてきた役とは別の新しい役）として起用されることが決まった。また、第1話で由美がゲスト出演し、新旧両女優が共演することも決まった[3]。
出演作品
映画
- 夜のバラを消せ（1966年、日活）
- 嵐を呼ぶ男（1966年、日活）
- シンガポールの夜は更けて（1967年、松竹）
- 銀の長靴（1967年、松竹）
- バラ色の二人（1967年、松竹）
- 恋のメキシカンロック 恋と夢の冒険（1967年、松竹）
- レッツゴー!高校レモン娘（1967年、松竹）
- ミニミニ突撃隊（1968年、松竹）
- 初恋宣言（1968年、松竹）
- 海はふりむかない（1968年、松竹）
- コント55号とミーコの絶体絶命（1971年、松竹）
- 同棲時代 -今日子と次郎-（1973年、松竹）
- しなの川（1973年、松竹）
- ノストラダムスの大予言（1974年、東宝）
- エスパイ（1974年、東宝）
- おしゃれ大作戦（1976年、東宝）
- 超高層ホテル殺人事件（1976年、松竹）
- トラック野郎天下御免（1976年、東映）
- 火の鳥（1978年、東宝）
テレビドラマ
- 日産スター劇場（日本テレビ）
- 恋人たち（1966年、NET）
- 窓からコンニチワ（1967年、TBS）
- レ・ガールズ（1967年 - 1968年、日本テレビ）
- こりゃまた結構（1967年、TBS）
- ぼん太のド・サイケ紳士録（1968年 - 1969年、TBS）
- 見合い恋愛（1969年、日本テレビ）
- 銀河テレビ小説（NHK）
- フラワーアクション009ノ1（1969年、フジテレビ） ハート
- 東京の山賊 （1970年、NHK） ヒロコ
- うなぎのぼり鯉のぼり（1972年、NET）
- 夫婦学校「娘の縁談」（1973年、日本テレビ）
- どてらい男（丁稚・独立篇）（1973年 - 1975年、フジテレビ）
- 女・その愛のシリーズ（NET）
- たけくらべ（1974年）
- 東芝日曜劇場（TBS）
- 花時計（1974年）
- 貴船の蛍（1977年）
- 新世界裏町・妹よ泣くな（1978年）
- 通天閣横丁 たびだち（1979年）
- ご存知金さん捕物帳（NETテレビ）
- 日本沈没（1974年 - 1975年、TBS）阿部玲子
- 座頭市物語 第26話「ひとり旅」（1975年、フジテレビ）お由美
- 水戸黄門（TBS / C.A.L）
- 第6部 第2話「哀愁稗搗節 -宮崎-」（1975年4月7日） お鶴
- 第7部 第33話「十七年目の泣き笑い -伊勢崎-」（1977年1月3日） おてる
- 第8部 第12話「掏ってしまった仇討免状 -松阪-」（1977年10月3日） お吉
- 第10部 第8話「関所の沙汰は銭次第 -新居-」（1979年10月1日） お駒
- 第12部 第19話「初春・姫君替え玉騒動 -姫路-」（1982年1月4日） 雅姫・お蝶（一人二役）
- 第13部 第20話「女桃太郎の鬼退治 -博多-」（1983年2月28日） 桃太郎
- 第14部 第33話「じゃじゃ馬娘の婿選び -姫路-」（1984年6月11日） 小百合
- 第16部～第28部（1986 - 2000年-レギュラー出演） かげろうお銀
- 第28部 第4話「風雲渦巻く駿府城! -駿府・江尻-」（2000年4月3日） おしず（かげろうお銀との一人二役）
- 第29部～第42部（2001 - 2011年） 疾風のお娟
- 第36部 第15話「お娟が挑んだ女の対決 -徳山-」（2006年11月13日） 浪路（疾風のお娟との一人二役）
- 最終回スペシャル（2011年12月19日） お娟
- 土曜ドラマ（NHK）
- 禁じられた美徳（1976年、毎日放送・松竹）
- 痛快!河内山宗俊 第22話「桃の節句に由紀を見た」（1976、フジテレビ）
- マチャアキの森の石松（1976年、NET）
- 高原へいらっしゃい（1976年、TBS） 北上冬子
- 火曜日のあいつ（1976年、TBS・東宝） 中原あきこ
- 新・座頭市 第1部第21話「契り髪」（1977年、フジテレビ）
- 新・河原町東入ル（1977年、関西テレビ放送）
- 土曜グランド劇場（日本テレビ）
- 近眼ママ恋のかけひき（1977年）
- 美しき背信（1978年、東京12チャンネル）
- 幸福の断章（1978年、松竹・毎日放送）
- ゆうひが丘の総理大臣（1978年 - 1979年、日本テレビ） 百田桜子
- 江戸川乱歩の黄金仮面 妖精の美女（1978年12月30日、テレビ朝日）
- 江戸の激斗 第20話「傷だらけの二人」（1979年、フジテレビ・東宝） 菊松役
- ミラクルガール（1980年、東京12チャンネル・東映）
- お初天神（1980年、読売テレビ・東宝）
- 江戸を斬るVI（1981年、TBS・C.A.L） お京
- 時代劇スペシャル（フジテレビ）
- 連続アクチュアルドラマ・部長刑事 第1293話「真夜中の野獣パーティー」（1983年、朝日放送）
- ああ嫁姑（1985年、毎日放送）
- 水曜グランドロマン（日本テレビ）
- 水戸黄門外伝 かげろう忍法帖（1995年5 - 9月、TBS / C.A.L） 主演：かげろうお銀
- 南町奉行事件帖 怒れ!求馬（1997年、TBS / C.A.L）第3話「歌麿美人画の謎」 高島ひさ
- まんてん（2003年、NHK） しろがね直次郎
単発ドラマ
- 土曜ワイド劇場・東京空港殺人事件（1977年、テレビ朝日）
- 原色の蝶は見ていた・死の匂い（1978年）
- 黄金仮面（1978年）
- 逃げるヌードモデル（1984年）
- 月曜ミステリー劇場・おばさん会長・紫の犯罪清掃日記 ゴミは殺しを知っている5（2003年、TBS）
情報・バラエティ番組
ほか多数
コマーシャル
吹き替え
- 紅い旋風ワンダーウーマン（1980-1981年、フジテレビ） 主演：ダイアナ・プリンス役
書籍
著書
- 美しくなるための合気道（1983年9月、講談社）ISBN 978-4062005340
- 西野流呼吸法 - バイオスパーク（1985年5月、講談社）ISBN 978-4062018722
- 由美かおるのダイナフロービクス - 呼吸の神秘が体を変える（1986年3月、徳間書店）ISBN 978-4195031568
- 由美かおるの西野流呼吸法（1988年7月、読売新聞社）ISBN 978-4643880588
- 若さのビューティー・スパーク - 西野流呼吸法が究めた（2003年1月、竹書房）ISBN 978-4812411247
- 美齢 - 西野流呼吸法のアンチ・エイジング（2004年5月、サンマーク出版）ISBN 978-4763195821
- スリムな体で弾む毎日 - 西野流呼吸法が究めた（2005年11月、竹書房）ISBN 978-4812423707
- ラビアンローズ - 夢がいっぱい わたしの人生（2010年9月27日、メディアックス）ISBN 978-4862016317
写真集
- 由美かおる写真集 - 週刊プレイボーイ特別編集（1982年、集英社）
- 妖精の舞踏（1998年9月、竹書房）ISBN 978-4812404195
- 生まれたままの妖精（2001年1月、講談社）ISBN 978-4063389562
インタビュー
中村 深海／著『永遠の東宝映画俳優』由美かおるインタビュー くまがい書房、2014年
音楽作品
シングル
- みんなあげましょう（1967年2月発売）
- 銀の長靴（1967年5月発売）
- 作詞：関根浩子、作曲：小杉仁三
- いたずらっぽい目（1967年8月発売）
- レッツ・ゴー! 高校レモン娘（1967年10月発売）
- ジングル・ベル（1967年11月発売）
- 作詞・作曲：ジェームズ・ピアポント、訳詩：高田三九三、編曲：ペペ・メルト
- だけど好きなの（1968年2月発売）
- 作詞：水島哲、作曲：鈴木邦彦
- わたしの願い（1968年7月発売）
- 作詞：水島哲、作曲：米山正夫、編曲：小杉仁三
- 珊瑚のくちびる（1969年4月発売）
- デートの日記（1969年6月発売）
- 愛の風船（1969年8月発売）
- ラスト・デート（1969年12月発売）
- 作詞：水島哲、作曲：中川博之、編曲：高橋五郎
- 二人の朝を（1970年5月発売）
- タバコの火を消して（1971年3月発売）
- 地球の裏側（1971年）
- あこがれ（1971年9月）
- もいちど河原町（1972年2月）
- 恋は1/2（1972年7月）
- 女の糸（1972年12月）
- 炎の女（1973年6月）
- しなのがわ～雪のさだめ（1973年10月）
- ジャンポ！（JAMPO）（1974年5月）
- 作詞：伊藤アキラ、作曲：森田公一、編曲：竜崎孝路
- 花の片思い（1974年8月）
- 作詞：平松邦宏、作曲：森田公一、編曲：竜崎孝路
