日高市
日高市(ひだかし)は、埼玉県の南西部にある人口約5万7千人の市。ヒガンバナの名所、巾着田で知られる。
目次
地理
市東部は関東平野の西端に位置しおおむね平坦であるが、市西部は外秩父山地の東麓であり、丘陵地が広がっている。そのため西部を中心にゴルフ場が点在している。
豊かな自然が残る日和田山、巾着田周辺はハイキングコースがよく整備されており、1年を通して東京近辺から多くのハイキング客が訪れる。
一方、こま武蔵台団地や西武飯能日高分譲地、日高団地など1970年代後半から続々と住宅地が開発され、近年は高麗川駅周辺で宅地化が進行している。
歴史
716年に設置された武蔵国高麗郡高麗郷の地で、当時高麗郡大領に任命された高句麗王族・高麗若光を祭る高麗神社が鎮座する。高麗郡は668年に唐に滅ぼされた高句麗の亡命者を収容した。
- 1889年4月1日 - 町村制施行に伴い、周辺村が合併、高麗郡高麗川村、高麗村、高萩村が成立する。
- 1896年3月29日 - 高麗郡が廃止され、入間郡に編入される。
- 1955年2月11日 - 高麗川村・高麗村が合併し、日高町となる。
- 1956年9月20日 - 日高町・高萩村が合併し、日高町となる。
- 1991年10月1日 - 市制施行により、日高市となる。
人口
1995年以降は人口が微減傾向にあったが、一転して2005年 - 2010年には人口が大幅に増加した。増加率は7.24%を記録し、全国の市町村で第38位、全国の市では第15位の伸びとなった[1]。
行政
市長
旧日高町歴代町長
- 初代:岡村良太郎(おかむら りょうたろう) 1955年3月13日 - 1971年3月12日(4期。当選4回)
- 2代:大澤正雄(おおさわ まさお) 1971年3月13日 - 1979年3月12日(2期。当選2回)
- 3代:駒野昇(こまの のぼる) 1979年3月13日 - 1991年9月30日(4期。当選4回。4期目に市制施行)
歴代市長
- 初代:駒野昇 1991年10月1日 - 1999年4月25日(2期。当選1回)
- 2代:関眞(せき まこと) 1999年4月25日 - 2005年11月29日(2期。当選2回。在任中死去)
- 3代:大沢幸夫(おおさわ よしお) 2006年1月15日 - 2012年3月31日(2期。当選2回。在任中死去)
経済
産業
金融機関
- 埼玉りそな銀行日高支店
- 武蔵野銀行日高支店
- 飯能信用金庫
- 日高支店
- 高萩支店
- 西武団地出張所
- JAいるま野農業協同組合
- 日高支店
- 高萩支店
- 高麗支店
姉妹都市・提携都市
町・市名の由来
諸説あるが、市の編纂委員会などの話によると、高麗村と高麗川村が合併する際に、各村名に使われている「高」の文字の上に、「日和田山」の「日」の文字を冠したとする説が、有力であるとの事。後に合併する高萩村にも「高」は使用されている。
地域
町名・大字
あ - お
- 旭ヶ丘(あさひがおか)
- 馬引沢(うまひきざわ)
- 梅原(うめはら)
- 大谷沢(おおやざわ)
- 女影(おなかげ)
- 女影新田(おなかげしんでん)
か - こ
- 上鹿山(かみかやま)
- 鹿山(かやま)
- 北平沢(きたひらさわ)
- 久保(くぼ)
- 栗坪(くりつぼ)
- 駒寺野新田(こまでらのしんでん)
- 高麗本郷(こまほんごう)
さ - そ
- 下大谷沢(しもおおやざわ)
- 下鹿山(しもかやま)
- 下高萩新田(しもたかはぎしんでん)
- 清流(せいりゅう)
た - と
- 高岡(たかおか)
- 高富(たかとみ)
- 高萩(たかはぎ)
- 高萩東一 - 三丁目(たかはぎひがし)
- 田木(たぎ)
- 田波目(たばめ)
- 台(だい)
な - の
- 中鹿山(なかかやま)
- 中沢(なかざわ)
- 新堀(にいほり)
- 新堀新田(にいほりしんでん)
- 楡木(にれぎ)
- 野々宮(ののみや)
は - ほ
- 原宿
ま - も
- 南平沢(みなみひらさわ)
- 武蔵台一 - 七丁目(むさしだい)
- 森戸新田(もりどしんでん)
や - よ
- 猿田(やえんだ)
- 山根(やまね)
- 横手(よこて)
- 横手一・二丁目
公共施設
- 高麗出張所
- 高萩出張所
- 高根出張所
- 武蔵台出張所
- 総合福祉センター「高麗の郷」
- 保健相談センター
- 児童ふれあいセンター
- 高根児童室
- 図書館
- 高麗公民館
- 高麗川公民館
- 高麗川南公民館
- 高萩北公民館
- 武蔵台公民館
- 高萩公民館
- 高麗郷民俗資料館
- 文化体育館「ひだかアリーナ」
- 市民プール
- 市民つり堀場
- 教育センター
- 清掃センター
- 高萩南農村研修センター
- 高麗農村研修センター
広域行政
- 入間西部衛生組合 - 入間市と共にし尿処理を行っている。
- 埼玉西部広域事務組合 - 飯能市と共に消防・火薬類取締法・液化石油ガス法・高圧ガス保安法に関する事務及び、飯能市、狭山市と共に火葬場・葬祭場・霊柩車の運営に関する事務を行っている。
学校
- 短期大学
- 高等学校
- 中学校
- 日高市立高麗川中学校
- 日高市立高麗中学校
- 日高市立高萩中学校
- 日高市立高萩北中学校
- 日高市立高根中学校
- 日高市立武蔵台中学校
- 小学校
- 日高市立高麗川小学校
- 日高市立高麗小学校
- 日高市立高萩小学校
- 日高市立高萩北小学校
- 日高市立高根小学校
- 日高市立武蔵台小学校
- 特別支援学校
- 埼玉県立日高特別支援学校
医療機関とその関係の機関
電話番号
市外局番は市内全域が「042」。市内局番が「91X」「97X」「98X」の地域との通話は市内通話料金で利用可能(飯能MA)。収容局は武蔵日高電2局、高麗局、飯能緑町局。
警察
飯能警察署の管轄。
- 日高交番
- 高萩交番
- 高麗駐在所
消防
埼玉西部消防局の管轄。
- 日高分署(旧日高消防署)
- 高萩分署
郵政
郵便番号は市内全域が「350-12xx」である。
- 日高郵便局 - 日高市全域の集配を担当
- 日高下鹿山郵便局
- 日高高萩郵便局
- 日高下高萩郵便局
- 高麗川郵便局
- 高麗武蔵台郵便局
- 高麗郵便局
交通
鉄道
路線バス
※一般路線バスは、主な運行系統のみ掲載
- 国際興業バス
- 西武バス
- 川越観光バス
- 東武バスウエスト
- サイボクハム - 笠幡 - 鶴ヶ島駅
- イーグルバス
- 飯能駅北口 - 高麗川団地 - 高萩駅 - ひだか団地
- 高麗川駅 - 高麗川団地 - 高萩駅 - ひだか団地
かつて運行されていたコミュニティバス
- 日高市内循環バス(国際興業バス飯能営業所が西コースを、西武バス飯能営業所→狭山営業所が東コースを受託運行)
- 西コース : 日高市役所 - 高麗川駅 - 高麗神社 - 高麗駅 - 武蔵台公民館 - 高麗駅 - 武蔵横手駅東 - 巾着田 - 高麗川駅 - 日高市役所
- 東コース(北廻り) : 日高市役所 - ひだか団地 - 高萩駅 - 高麗川団地 - 高麗川駅 - 日高市役所
- 東コース(南廻り) : 日高市役所 - 女影 - 高萩駅 - 大谷沢 - 高麗川団地 - 高麗川駅 - 総合福祉センター - 高麗川駅 - 日高市役所
- 西コースおはよう便・ゆうやけ便 : 西武飯能日高 - 山脈公園 - 高麗駅 - 巾着田 - 高麗川駅 - 日高市役所
- 東コースおはよう便・ゆうやけ便 : 高麗川団地第一折返場 - 下鹿山 - 日高市役所
日高市における上記コミュニティバスは、2007年(平成19年)3月30日限りで運行廃止された。
タクシー
タクシーの営業区域は県南西部交通圏で、川越市・所沢市・東松山市・飯能市・和光市などと同じエリアとなっている。
道路
名所
- 巾着田
- 高麗神社
- 聖天院勝楽寺
- 野々宮神社
- 台瀧不動尊
- 高麗郷古民家(旧新井家住宅) - 国登録有形文化財(建造物)[2][3]
- 女影ヶ原古戦場跡(県指定旧跡)
- 日和田山
- 五常の滝
- 高麗村石器時代住居跡(国の史跡)
- 台の高札場跡(江戸時代の掲示板)
- サイボクハム:直売施設、レストラン、まきばの湯
- 醤遊王国
- 日高総合公園
- Hidaka Saitama Shodenin Shorakuji Shogunhyo 1.JPG
聖天院勝楽寺
- Route 299 Hidaka City Dai-Takifudouson 1.JPG
台瀧不動尊
- Hidaka Saitama Komago Old Folk House 1.JPG
高麗郷古民家
- Hidaka Saitama Koma Vill Stone Age Dwelling Site 1.JPG
高麗村石器時代住居跡
出身有名人
- 高萩万次郎(江戸時代後期・明治初期の博徒)
- 塩川鉄也(衆議院議員)
- 高林謙三(実業家、高林式製茶機械を開発)
- 神田正(実業家、ハイデイ日高創業者)
- 木寺浩一(ツエーゲン金沢)
- アイパー滝沢(お笑い芸人)
- 丸山修(高知放送アナウンサー)
- 比留間与八(甲源一刀流の達人)
- 戸村健次(プロ野球選手)