放出駅
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放出駅(はなてんえき)は、大阪府大阪市鶴見区放出東三丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。難読駅名の一つ。
目次
乗り入れ路線
当駅の所属線である片町線(愛称「学研都市線」)[1][2]に、現在当駅を起点としているおおさか東線の2路線が乗り入れ、接続駅となっている。おおさか東線はかつては貨物列車専用の片町線支線であり、通称「城東貨物線」と呼ばれていた。
駅構造
島式ホーム2面4線(西行き、東行き各2線ずつ。学研都市線とおおさか東線で方向別共有)の地上駅で、橋上駅舎を持つ。8両編成の列車に対応している。
ICOCA利用エリア、および特定都区市内制度における「大阪市内」に属する駅である。また、当駅は駅長が配置された直営駅であり、管理駅として片町線の徳庵駅と鴫野駅、おおさか東線の高井田中央駅・JR河内永和駅・JR俊徳道駅・JR長瀬駅を管轄している。
駅構造の変化
2002年春までの旧地上駅舎時代は駅北側にのみ改札口があり、旅客線2面3線とその南側に貨物線が数本あった。1番のりばが単式ホーム(改札口に直結)、2・3番のりばは島式ホームであり、3番のりばは主に当駅を始発・終着とする列車と貨物列車が使用していた。
2002年夏に南北自由通路を兼ねた橋上駅舎が完成してからは南側にも出口が設けられ、貨物線が廃止された上で旅客線の線路が4本に増やされ現在の2面4線となり、1番のりばを上り本線、2番のりばを上り副本線、3番のりばを下り本線、4番のりばを下り副本線とした駅となり、一部時間帯に快速列車と各駅停車の緩急接続が行われていたが、2006年3月18日のダイヤ改正を機に緩急接続がなくなり、住道駅で行うように変更された。また、おおさか東線の開業を控えて分岐器の交換が行われ、2007年4月23日から4番のりばが下り本線、3番のりばが下り副本線に入れ替えられた。これに伴い、徳庵駅から当駅へ向かう京橋方面行きの一部区間(森ノ宮電車区放出派出所付近)が高架線となった(なおこの間、2・3番のりばの列車は早朝の一部のみが停車していた)。
2008年3月15日におおさか東線の当駅 - 久宝寺駅が部分開業したことにより、現在は主に外側2線(1・4番のりば)を学研都市線の列車が、内側2線(2・3番のりば)をおおさか東線の列車が使用する形になっている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color学研都市線 | 上り | 四条畷・松井山手方面 | ただし終電のみ2番のりば |
2 | テンプレート:Colorおおさか東線 | - | 高井田中央・久宝寺方面 | |
3・4 | テンプレート:Color学研都市線 | 下り | 京橋・北新地・尼崎方面 | 3番のりばは平日朝の一部列車のみ |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
- 3番のりばは、朝の時間帯を除いて学研都市線の列車は使用しておらず、普段はおおさか東線の到着列車の降車ホームとして使われる。3番のりばで乗客を降ろした後は京橋側の引き上げ線で折り返し、改めて久宝寺行きとして2番のりばに入線する。
- おおさか東線の直通快速については、奈良行きが2番のりばから、尼崎行きが4番のりばからの発車となる。
- 1番のりばからおおさか東線への発車も可能であるが、現在のダイヤで1番のりばから発車するおおさか東線旅客列車は設定されない(1番のりばからおおさか東線への連絡線は専ら貨物列車が使用)。
ダイヤ・学研都市線とおおさか東線との接続
日中時間帯は学研都市線が1時間あたり各駅停車・快速とも4本、おおさか東線が15分間隔である。朝夕は本数が多くなる。
夕方以降は、おおさか東線においては反対側の終点である久宝寺駅の構造上の理由と、森ノ宮電車区放出派出所から放出駅への入出区列車の影響から、10 - 20分間隔と不均等になる。ただし、この時間帯は学研都市線の運転本数が増加するため、おおさか東線から学研都市線京橋方面への接続はおおむね良好である。
利用状況
大阪府統計年鑑[3]によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 12,825 |
1998年 | 12,776 |
1999年 | 12,672 |
2000年 | 12,637 |
2001年 | 12,471 |
2002年 | 12,470 |
2003年 | 13,146 |
2004年 | 13,401 |
2005年 | 13,808 |
2006年 | 14,255 |
2007年 | 14,585 |
2008年 | 15,224 |
2009年 | 15,078 |
2010年 | 15,172 |
2011年 | 15,496 |
2012年 | 15,750 |
駅周辺
- 阿遅速雄神社
- 放出みゆき通り商店街
- コーセツ放出(放出公設市場をスーパーマーケット形式にリニューアルした)
- 放出商店会
- 放出栄町商店街
- 放出夜店通り商店会
- 放出南商店街
- ハナテン(中古車販売)本部
- 関西では深夜に流されるCMが比較的有名なため、会社の名前としてであるが「はなてん」の名前はある程度は知られている。
- スーパーマーケット・コノミヤの本部店・放出店がある。
- 網干総合車両所明石支所放出派出所
- 関西アーバン銀行放出支店
- 近畿大阪銀行放出支店
- 三菱東京UFJ銀行放出支店
- 鶴見警察署放出駅前交番
- 大阪市立汎愛高等学校
バス路線
南口に近鉄バスが乗り入れる。
- 南口
近鉄バス
また、北口には大阪市営バス(大阪市交通局)の赤バス鶴見ループ(横堤バスターミナル 行)が停車していたが、2013年3月31日をもって廃止された。鶴見区では代替手段として同4月1日より高齢者や障害者、介助が必要な人、乳幼児連れの人などを対象とした無料の福祉バス(鶴見区役所・地下鉄門真南方面)を運行している[4]。
歴史
1999年頃から旧駅舎の老朽化と放出駅周辺の再開発計画に伴い、駅舎のリニューアル工事を実施し、2002年に橋上駅舎として新装オープンした。これに併せて南北自由通路が設けられ、それまでほとんど更地であった駅南側は整備・開発され、現在は分譲マンションが建ち並ぶようになった。また、旧駅舎は取り壊され、その跡地には2004年5月にテナントビルをオープンさせている。2008年12月には、ホームに待合室(1・2番のりばは鴫野方、3・4番のりばは徳庵方に)が設置された。
- 1895年(明治28年)8月22日 - 浪速鉄道が四条畷駅 - 片町駅間で開業した際に設置。
- 1897年(明治30年)2月9日 - 浪速鉄道が関西鉄道に路線譲渡。同社の駅になる。
- 1898年(明治31年)11月18日 - 当駅から網島駅までが開業。綱島方が本線扱いとなり、当駅 - 片町駅間は貨物支線となる。
- 1905年(明治38年)1月1日 - 貨物支線となっていた当駅 - 片町駅間の旅客営業再開。
- 1907年(明治40年)10月1日 - 鉄道国有法により国有鉄道の駅になる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。当駅を含む木津駅 - 桜ノ宮駅間が桜ノ宮線となり当駅もその所属となる。また、当駅 - 片町駅間は片町線となる。
- 1913年(大正2年)11月15日 - 桜ノ宮線 当駅 - 桜ノ宮駅間廃止。同時に桜ノ宮線の残存区間は片町線に編入される。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
- 2002年(平成14年)7月1日 - 橋上駅舎化。併せて南北自由通路の開設により、南側にも出口を設ける。
- 2003年(平成15年)
- 2008年(平成20年)3月15日 - おおさか東線 当駅 - 久宝寺駅間が開業。同時に管理駅に昇格(それまでは四条畷駅の被管理駅であった)。
- 2012年(平成24年)10月28日深夜 - 自動改札機がJR西日本テクシア製、AG50型に更新される。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color学研都市線(片町線)
- テンプレート:Color快速・テンプレート:Color区間快速
- テンプレート:Color直通快速
- (久宝寺駅 -) 放出駅 - 京橋駅
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Colorおおさか東線
- テンプレート:Color直通快速
- (京橋駅 -) 放出駅 - 久宝寺駅
- テンプレート:Color普通
- 放出駅 - 高井田中央駅
- テンプレート:Color直通快速
- ※直通快速はJR東西線 - 学研都市線 - おおさか東線 - 大和路線のルートで直通運転。