大阪駅前ビル

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大阪駅前ビル(おおさかえきまえビル)とは、大阪府大阪市北区梅田一丁目に所在する建築物である。大阪市都市開発局による大阪駅再開発事業により建設された。第1ビルから第4ビルまである。

なお、第3ビルについては大阪駅前第3ビルを参照すること。

概要

  • 地下1階・2階は飲食店金券ショップが多い。特に金券ショップは国内最大級の密集地になっており、約30店が軒を連ねている。その為、激戦区となっており、独自性を狙って店によって独自の券種を取り揃えたり、値下げ合戦も起こっている。
  • 一等地だけに地下でも家賃が高く、区画によってはあまり人通りの多くないエリアもある。そのため、シャッター街となってしまっている区画もあるが、等価交換により入居した区分所有者が立ち退き前と同様の業態で営業を続けている区画もあり、八百屋や中古レコード店古書店パチンコ店などといった、オフィスビル地下のテナントとしては珍しい業種の店がビルの開業当初のまま残っている。ただ、それらの店舗も経営者の高齢化や家賃以外の支払いの関係で閉店するケースが増えている。
  • 上層階はオフィスとして利用されている。オフィスには、地方自治体の大阪事務所、地方ローカル局の大阪支社など、地方の団体・会社の大阪拠点が多く入居している。
  • 駐車場は地上3階・地下3階にある(第1ビルのみ地下4階にもある)。
  • 第2ビルの3階には徳兵衛大明神がある。
  • かつて、第2ビルと第3ビル間の地下1階北側の連絡通路には階段があったが、北新地駅建設工事に合わせて現在のようなフラット導線へ改修されている。また、第3ビルと第4ビル間の地下通路には銭湯が存在したが閉鎖され、通路に面した入り口のドアだけが残っている。
  • ジャンボ宝くじの発売時に限り、第4ビルの前にあるスペースにて特設売場を設営する[1]。この売り場は1億円以上の当選本数が累計で全国最多である(2008年11月現在)が、ここは宝くじを扱う業者が合同で販売するために設営しているだけで、第4ビル1階のみずほ銀行とは無関係である。
  • 1990年代まではゲームセンターが非常に多く存在したが、2014年現在ではそのほとんどが閉店しており、第1ビルや第4ビルに1店舗、第2ビルと第3ビルに数店舗があるのみとなっている。
  • 都心の一等地であることに加え、ビル内に多数のテナントが入居していることから集客が見込めるため、2000年代以降はコンビニや飲食店が相次いで開店している。コンビニについては、第1ビルにはローソン(地下1階)が、第2ビルにはファミリーマート(地上1階)とセブン-イレブン(地下2階)が、第3ビルにはセブン-イレブン(地下1階)が、第4ビルにはローソン(地下1階)とファミリーマート(地下2階)が、それぞれ営業中である(更に第4ビルと通じているディアモール大阪にも、ファミリーマートが開店している)。なお、第4ビル2階にもかつて個人経営のコンビニがあったが、それらの開店によって閉店した。飲食店はゲームセンター跡地に多く、タリーズコーヒーなどの喫茶店が見られるようになっている。
  • 正月三が日はビルが閉鎖されるため、全テナントが休業となる。また、毎日24時から翌朝7時までの間も閉鎖されるため、コンビニエンスストアなどもそれに合わせて閉店する。それゆえ深夜営業は不可能であるため、カラオケ店漫画喫茶など深夜の集客に依存する業態の店は存在しない(カラオケ店はかつて第3ビル地下1階に存在したが、周辺区域より営業時間で大きなハンデを負ったことから閉店した)。
  • エレベーターは、第1ビルは一般用が三菱製、業務用・非常用が日立製(2007年に改修)。第2ビルは全機オーチス製(非常用のみフジテック製)。第3ビルは全機日立製(非常用のみ三菱製)。第4ビルは低層用が三菱製、高層用が東芝エレベータ製、非常用がフジテック製。老朽化が進んでいるため、近く改修を予定している。ほぼ全機ランニングオープン(完全に到着する前から扉が開き、完全に開いたときにピッタリに着床する機能)を搭載している。
  • エスカレーターの案内図に未だに国鉄表記が残っていた(特に第3ビルは21世紀に入っても残っていた)が、サイン等の見直しにより今は見られなくなっている。
  • JR東西線の開業前、北新地駅の駅名が正式決定するまでの間、駅前ビルの商店主らが活性化を期待してJR西日本に対し、「桜橋駅」以外に複数の駅名候補を提案し続けたが、最終的にそれらは一切反映されず、北新地駅と決定された。駅前ビルの商店主らは当初この決定に猛反発し、北新地駅開業後に通路へ掲げた案内看板には「北新地駅」と書かず、「JR東西線⇒」などと書いて掲出した。その後は商店主の態度が軟化したこともあり、『』の部分だけ削除したものがそのまま随所に残されている(『JR東西線  ⇒』という状態)。
  • 2012年3月、特に築年数が古く老朽化している第1ビル・第2ビルを解体・撤去して緑地化する計画が関西経済連合会により検討されていることが判明した[2]が、運営業者側はこれを否定した。

沿革

最寄駅

テナント

大阪駅前第1ビル(大阪市北区梅田一丁目3番1号)

大阪駅前第2ビル(大阪市北区梅田一丁目2番2号)

大阪駅前第4ビル(大阪市北区梅田一丁目11番4号)

関連項目

脚注

  1. 大阪駅前第4ビル特設売場
  2. 大阪府計画:大阪駅南側も緑地化 駅前ビル取り壊し - 毎日jp(毎日新聞) 2012年3月28日(2012年3月30日時点のアーカイブ

外部リンク

テンプレート:梅田・中之島高層ビル群