中津万象園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中津万象園(なかづばんしょうえん)は、香川県丸亀市中津町に在る日本庭園。万象園とも呼ばれ、丸亀美術館が併設されている。
概要
面積5ヘクタールの池泉回遊式大名庭園は、貞享5年(1688年)に丸亀藩主である京極高豊の命により、丸亀城の城下町に近い中津の浜に面して造られた。庭園名は森羅万象に由来するとされる。京極氏の故郷である近江国の琵琶湖をかたどった八景池が掘られ、帆、雁、雪、雨、鐘、晴嵐、月、夕映と近江八景になぞらえ名付けられた島々が浮かび、橋で巡る事ができる。それとは別に朱塗りの邀月橋も池をまたいで掛かり、園内に彩りを添えている。池に面しては、潮の満ち引きが見られたという観潮楼、その近くには母屋が茶庭に面して建ち、樹齢六百年と言われ傘に似た形を持つ大傘松が広がる。これらの門として、くぐると長生きすると言われる松寿関が設けられている。
施設
- 万象園(日本庭園)
- 邀月橋
- 観潮楼
- 母屋 - 茶室、前庭に大傘松
- 魚楽亭
- 筆海亭
- 松帆亭
- 松寿関
- 石投げ地蔵尊
- 丸亀美術館
- 本館棟
- 懐風亭 - 庭園の池に面する和風レストラン
- 万象園ホール
- Nakatsu-bansho-en Marugame Kagawa pref01n4350.jpg
邀月橋
- Nakatsu-bansho-en Marugame Kagawa pref04n3690.jpg
- Nakatsu-bansho-en Marugame Kagawa pref09s3.jpg
参考文献
- 「丸亀藩京極家別館 中津万象園 丸亀美術館」バンフレット