フリーデン
フリーデンとは
- フリーデン (Frieden) は、ドイツ語で平和の意。
- フリーデンは、アニメ『機動新世紀ガンダムX』に登場する、陸上および水上を航行する架空の戦艦である。本項で後述。
- フリーデンは、日本の畜産・食品加工を行う株式会社。
- ターニャ・フリーデンは、スイスのスノーボードクロス選手。
艦艇解説
テンプレート:機動兵器 フリーデンは、旧連邦軍が開発したアルプス級の双胴型陸上戦艦をバルチャーが改装した艦である。バルチャーの仕事として、主に旧連邦軍や宇宙革命軍の残したモビルスーツ等の物資の収集や交易などに用いられていた。武装は艦前方左の二連主砲一基のみの艦であったが、これは艦長であるジャミルが交易中心の良心的なバルチャーであることを顕示するためである。ブリッジのある左舷側が居住区となっており右舷側が貨物区画、後部にMSデッキを有し後部ハッチを下に下ろすことでMS発進用のランプとする。
艦長はジャミル・ニート。彼はバルチャーであり、特定の勢力には所属していない。
当初の乗組員は、サラ・タイレル、トニヤ・マーム、キッド・サルサミル、テクス・ファーゼンバーグ、シンゴ・モリなどである。のちにジャミルのニュータイプ探しの旅に加わったガロード・ランとティファ・アディールが、また専属護衛契約を結んだモビルスーツ乗りのウィッツ・スーとロアビィ・ロイも加わった。また、ブリッジクルー・MSパイロット以外にも整備員や医療班などが乗り組んでおり、総乗組員人数は作中では45-50人程度だと設定に記されている。
搭載モビルスーツはガロードのガンダムX、ウィッツのガンダムエアマスター、ロアビィのガンダムレオパルド。後にガロードが入手したガンダムダブルエックスが加わる。他に交易物資としてドートレスなどその他のモビルスーツを積み込むこともしばしばあった。
右舷側の胴体の貨物区および艦後部を使用した艦内工場にはキッドがかき集めたジャンクパーツが山積みされており、これを用いて損壊したX、エアマスター、レオパルドをそれぞれガンダムXディバイダー、ガンダムエアマスターバースト、ガンダムレオパルドデストロイに強化している。
フリーデンは新連邦軍が姿を現して以降、これらと幾度も激戦を繰り広げた。その後宇宙革命軍に拉致されたティファを救出するためにガロードが宇宙へバルトーク級巡洋艦で飛び立つ際、これを妨害する新連邦軍の移動要塞に体当たり攻撃を仕掛け大破した。
フリーデンII
フリーデンII(-ツー)は同作品に登場する宇宙戦艦。全長173m・全高76m。艦船のクラスとしては中規模の宇宙巡洋艦とLD付属の設定に記されている。元は北米の反新連邦組織が修復を進めていた艦であったが、月面の謎の施設D.O.M.E.にフリーデンクルーが向かう際に、当時北米の反地球連邦組織に所属していたカリス・ノーティラスから託された(が正式に組織の手続きを経たものでは無いため、実質的には強奪・奪取したも同然である)。武装は二連ビーム主砲塔が胴体左右に二基ずつ、艦底部に連装ミサイルランチャーが一基、艦橋近くに対空用のレーザー機銃座を左右三基ずつ、艦首に角状のビーム偏向フィールド発生器(ビーム攻撃の艦橋直撃を避けるためのもの)を装備。艦尾中央にMS発進用ハッチを有する。
カリスにより「フリーデン」と命名され、作中では一貫してそう呼ばれており「フリーデンII」の呼称は存在しない。なお最終話での後日談的場面でキッドが開業した修理工場が「フリーデンIII」と名づけられているため、区別の都合上書籍等の資料では当艦は「フリーデンII」と表記されている場合が多い。
搭載モビルスーツは上記フリーデン時代のガンダム各機に加え、カリスのベルティゴ、エニル・エルのジェニスカスタム。さらにパーラ・シスの戦闘機Gファルコンも搭載されている。