ティベリウス2世
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ティベリウス2世コンスタンティヌス(Flavius Tiberius Constantinus Augustus, Tiberius II Constantinus, 540年 - 582年8月14日)は、東ローマ帝国ユスティニアヌス王朝の第4代皇帝(在位:578年 - 582年)。第3代皇帝・ユスティヌス2世の娘婿にあたる。「ティベリウス1世」と表記される場合もあるが、先にローマ帝国第2代皇帝のティベリウスがいるので、「ティベリウス2世」とする事が多い。
574年、義父ユスティヌス2世がサーサーン朝に敗北したショックで精神異常になると、副皇帝となって実権を譲られ、578年にユスティヌスの死により正式に皇帝に即位。即位当時西方のイタリア半島ではランゴバルト人が、バルカン半島ではスラヴ人が帝国内に侵入が続いており、ローマ元老院は救援を要請していたが、帝国の全戦線で軍事行動をする財力がないのを実感したティベリウスは西方での軍事行動は諦めて補助金で対処し、東のサーサーン朝との戦いに力を注いだが、在位わずか4年にして死去した。