西富士道路
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西富士道路(にしふじどうろ)は、静岡県富士市から静岡県富士宮市に至る総延長 6.8kmの国道139号のバイパスである。
目次
概要
かつては、有料道路で全線を日本道路公団 (JH)及び中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)が管轄していた。地域高規格道路の路線等には指定されておらず、ウィキペディアでは便宜的にその他の自動車専用道路として区分している。
東名高速道路の開通により富士ICに接続する国道139号の交通集中による渋滞の対策として、富士市から富士宮市へ至るバイパスとして建設された。双方の合流地点である小泉ICまでの現道区間の総延長は7.4kmと距離的に大きな差はないが、日常的に混雑するこの区間の所要時間は西富士道路を通行した際の倍以上を要している。現在では西富士道路が無料化されたことにより、交通事情の改善が期待される一方で、新東名高速道路の開通も伴った西富士道路の混雑が懸念される。
通過する自治体
歴史
- 1974年(昭和49年) : 着工開始[1]
- 1982年(昭和57年)4月2日 : 富士IC-小泉IC間開通に伴い全線開通
- 2005年(平成17年)10月1日 : 日本道路公団からNEXCO中日本に移管
- 2010年(平成22年)6月28日 : 無料化社会実験開始
- 2011年(平成23年)6月19日 : 無料化社会実験終了
- 2012年(平成24年)4月1日 : 償還完了に伴い無料開放 道路管理者がNEXCO中日本から国土交通省に移管
- 2012年(平成24年)4月14日 : 新富士IC開通 新東名高速道路と接続
インターチェンジなど
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
BS | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|
静岡県道353号 国道1号・田子の浦方面 | ||||||
9 | 富士IC[2] | 静岡県道353号田子浦港富士インター線 | 0.0 | 静岡県 | 富士市 | |
国道139号 | 0.2 | |||||
東名高速道路 | 0.7 | ○ | ||||
広見IC | 静岡県道72号富士白糸滝公園線 | 1.7 | ||||
7 | 新富士IC[3] | 新東名高速道路 | 3.4 | |||
小泉IC | 静岡県道76号富士富士宮由比線 | 6.8 | 富士宮市 | |||
国道139号 富士宮道路・富士吉田方面 |
接続する道路
有料時代の料金
- 均一料金で、西富士TBでの単純支払い方式。
- 西富士料金所は小泉ICと広見ICの間にあるため、広見IC以南は無料で通行できた。
- 2009年(平成21年)3月28日からETC時間帯割引(深夜、通勤、平日夜間、平日昼間、休日特別)を実施。
- 2010年(平成22年)度に実施された高速道路無料化社会実験の対象路線として、2010年(平成22年)6月28日から2011年(平成23年)6月19日まで通行料金は無料であった。無料化社会実験が終了してから無料開放まではETC各種割引制度が適用されていた。
- 中日本高速道路株式会社より2012年(平成24年)4月1日から全線が無料開放された。[4]。
有料時代の通行料金
道路管理者
(2012年3月31日までは中日本高速道路株式会社 東京支社富士保全・サービスセンターが管轄していた)
車線・最高速度
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 |
---|---|---|
富士IC-広見IC | 4=2+2 | 60km/h |
広見IC-旧西富士TB | 80km/h | |
旧西富士TB-小泉IC | 60km/h |
交通量
- 2005年(平成17年)度平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサスによる[5])
- 富士IC-小泉IC(終点) : 21,465
- 2010年(平成22年)度平日24時間交通量(平成22年度道路交通センサスによる[6])
- 富士IC-小泉IC(終点) : 57,867
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:西富士道路- ↑ 【広報ふじ昭和55年】軟弱地盤に挑む(広報ふじ307号)
- ↑ 西富士道路起点部分については、「伝法IC」等の名称を用いて東名富士ICとの区別を図る例が一部の道路案内で見受けられる。
- ↑ 一般道との相互利用は不可のため、実質的にはジャンクションとなっている。
- ↑ 西富士道路を4月1日(日)午前0時より無料開放します
- ↑ 平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)静岡県 国道139号 平日24時間交通量
- ↑ 平成22年度 全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)一般交通量調査 集計表 静岡県 国道139号(西富士道路)