西宮市立西宮高等学校
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西宮市立西宮高等学校(にしのみやしりつ にしのみやこうとうがっこう)は、兵庫県西宮市高座町にある公立高等学校。近隣に所在する兵庫県立西宮高等学校と区別するため、地元では「市西」(いちにし)とも呼ばれる。
阪神甲子園球場で行われる全国高等学校野球選手権大会開会式の入場行進で、2年生の女子生徒が代表校のプラカードを持つことで有名。
沿革
- 1920年 - 西宮町立西宮高等女学校として開校。
- 1925年 - 西宮市立西宮高等女学校に改称。
- 1948年 - 西宮市立西宮高等学校と改称後、同年10月に西宮市建石高等学校と校名変更。
- 1950年 - 西宮市立西宮高等学校と校名変更。
- 1963年 - 定時制課程が西宮市立西宮西高等学校として独立。(現在の西宮香風高等学校)
- 1965年 - 現在地に移転。なお、移転前の校舎は西宮西高等学校が引き続き使用した。
特色・課程
- 普通科
- グローバル・サイエンス科
- 普通科では、理系コースが設けられている。
全国高等学校野球選手権大会とのかかわり
阪神甲子園球場で行われる夏の高校野球大会では、1949年(昭和24年)31回大会から本校の女子生徒が代表校のプラカードを持つことが慣わしとなっている。それは、戦後高校野球が再開された際、学制改革で代表校に多数の新制「高校」が出場してきたが、まだなじみの薄い学校名を印象付けるためプラカードに学校名を書いて行列の先頭に立つこととし、その提案に関わったひとりが本校関係者であったのと、当校(当時の西宮市立建石高等学校)が阪神甲子園球場に近かったためと、歴史的に女学校であったためである。最初の年は夏休みの直前であったが補欠を含め約30人の3年生が集められ、歩き方の審査もあったという。それ以降何年かは3年生が担当していたが、自分のプラカードの高校が勝ち進むと受験勉強に身が入らないということで現在では2年生が担当している。また、プラカードを持つ以外にも、開会式でのコーラスなどに同校の女子生徒が参加している。
施設・設備
- 2006年度、3年生の全普通教室に冷暖房設備が設置された。2007年度には2年生の全普通教室に、2008年度には1年生の全普通教室にも設置される予定である。この結果、本校のほぼ全ての部屋で空調が可能になることになる。
- 50mプールを備えている。
- ハンドボールコートを1面持つ。
著名な出身者
- 岩谷時子 - 作詞家
- 村上ポンタ秀一 - ドラム奏者
- 高岡健二 - 俳優
- 谷哲男- 元プロ野球選手
- 山中浩次- 元プロ野球選手
- 柿木園悟 - プロ野球審判員(パシフィック・リーグ所属)
- 岡村和哉 - サッカー選手(ロアッソ熊本)
- 横谷繁 - サッカー選手(京都サンガF.C.)
- 呉島竜希 - サッカー選手(関西国際大学)
- イシイジロウ - ゲームクリエイター(チュンソフト所属)
- 北夙川不可止 - 歌人・コラムニスト
- 服部喜久男 - 大阪フィルハーモニー交響楽団ホルン奏者
- 伊藤雄二 - JRA調教師
- 飛鳥裕 - 宝塚歌劇団月組男役
- 有瀬そう- 宝塚歌劇団月組男役
- 坂東利則 - 元競輪選手
- 蝦名純 - 走幅跳選手(ローマ五輪日本代表)
- 束芋 - 現代美術作家
- 橋本のりこ - 声優、ナレーター
関連項目
外部リンク
- 地学教師が撮り続けた阪神大震災 : 市立西宮高校とその周辺 神戸大学附属図書館Webページ内より被災校舎から新校舎建設までの写真集