石弘之
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石 弘之(いし ひろゆき、1940年5月28日 - )は、日本の環境ジャーナリスト、環境問題研究者。
東京市(現東京都豊島区)生まれ。朝日新聞編集委員を経て東京大学教授、駐ザンビア特命全権大使等を歴任した。
その他にも国連環境計画上級顧問、国連開発計画上級顧問、東欧環境センター常任理事、国際協力機構参与、通商産業省産業構造審議会委員、運輸省運輸政策審議会環境部会長、持続可能な開発のための日本評議会議長。
教育学者の石三次郎(元東京教育大学教授)は父。経済学者の石弘光(一橋大学名誉教授)は実兄。
人物
学歴
- 1953年 - 東京教育大学附属小学校(現・筑波大学附属小学校)卒業
- 1959年 - 東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)卒業
- 1965年 - 東京大学教養学部教養学科卒業
職歴
- 1965年 - 朝日新聞社入社
- 1985年 - 朝日新聞編集委員
- 1994年 - 朝日新聞社退社、デビッド・スズキ財団研究所客員研究員
- 1996年 - 東京大学大学院総合文化研究科教授(国際環境科学担当)
- 1999年4月 - 東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻教授(開発環境学担当)
- 2002年10月 - 駐ザンビア特命全権大使
- 2005年5月 - 北海道大学大学院公共政策学連携研究部特任教授
- 2008年4月 - 東京農業大学教授
この間国際日本文化研究センター客員教授。
受賞
著書
単著
- 『蝕まれる地球』(朝日新聞社、1979)
- 『蝕まれる森林』(朝日新聞社、1985)
- 『地球生態系の危機 アフリカ奥地からのリポート』(筑摩書房・ちくまライブラリー、1987)「崩壊する地球生態系」ちくま学芸文庫
- 『地球環境報告』(岩波新書、1988)
- 『いま地球がたいへんだ (地球の健康診断)』(草土文化、1990)
- 『地球破壊-七つの現場から』(朝日選書、1990)
- 『地球への警告』(朝日文庫、1991)
- 『酸性雨』(岩波新書、1992)
- 『インディオ居留地 地球破壊で追われる先住民』(朝日選書、1994)
- 『このままだと「20年後の地球」はこうなる プロローグ篇』 (20年後シリーズ)(カタログハウス、1996)
- 『地球環境報告Ⅱ』(岩波新書、1998)
- 『知られざる地球破壊』 (小学館文庫、2000)
- 『私の地球遍歴―環境破壊の現場を求めて』(講談社、2002)のち洋泉社MC新書
- 『世界の森林破壊を追う―緑と人の歴史と未来』(朝日選書、2003)
- 『子どもたちのアフリカ―“忘れられた大陸”に希望の架け橋を』(岩波書店、2005)
- 『地球・環境・人間』(岩波書店、2006)
- 『地球・環境・人間Ⅱ』(岩波書店、2008)
- 『地球環境「危機」報告 いまここまできた崩壊の現実』(有斐閣、2008)
- 『キリマンジャロの雪が消えていく―アフリカ環境報告』(岩波新書、2009)
- 『火山噴火・動物虐殺・人口爆発 20万年の地球環境史』洋泉社・歴史新書y 2010
- 『地球環境の事件簿』岩波書店 2010
- 『名作の中の環境史』岩波書店、2011
- 『歴史を変えた火山噴火 自然災害の環境史』(世界史の鏡)刀水書房 2012
共編著
- 自然界の密航者 柏原精一共著(朝日新聞社、1986)
- 環境危機と現代文明 (講座 文明と環境)沼田真共編(朝倉書店 1996)
- 世界遺産のいま 平山郁夫,高野孝子共著(朝日新聞社、1998)
- 必読!環境本100 東京大学大学院新領域創成科学研究科石弘之環境ゼミ編著(平凡社、2001)
- 環境と文明の世界史 人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ 安田喜憲,湯浅赳男共著 洋泉社 2001.5 新書y
- 環境学の技法 東京大学出版会 2002.4
訳書
- 水―生命をはぐくむもの ラザフォード・プラット 梅田敏郎,西岡正共訳 紀伊国屋書店 1975
- 土は生きている ピーター・ファーブ 見角鋭二共訳 蒼樹書房、1976
- 石油汚染と海の生態 A.ネルソン=スミス(紀伊國屋書店、1977)
- 失われゆく大地―地球に迫る生態学的危機 E.P.エックホルム 水野憲一共訳(蒼樹書房、1978)
- 地球レポート―緑と人間の危機 エリック・P.エックホルム 水野憲一共訳 朝日選書、1984)
- 緑の世界史 クライブ・ポンティング 京都大学環境史研究会共訳(朝日選書、1994)
- 地球環境運動全史 ジョン・マコーミック 山口裕司共訳(岩波書店、1998)
関連項目
|
|
|