ひばりが丘団地
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ひばりが丘団地(ひばりがおかだんち)は、東京都西東京市、東久留米市に立地する日本住宅公団の造成した公団住宅である。
概要
1959年(昭和34年)、当時の北多摩郡保谷町・田無町(両町は現:西東京市)・久留米町(現:東久留米市)の3町にまたがる区域に立地した中島航空金属田無製造所(中島飛行機の関連会社、一部は現住友重機械工業田無製造所)の跡地に造成された。造成当時、当団地は日本住宅公団最大の公団住宅でありマンモス団地の走りであるほか、野球場・テニスコート・市役所出張所・緑地公園・名店街・学校・スーパーマーケットなどを団地敷地内に擁し、当団地の街づくりは、後に建設された公団住宅の手本となった。
1960年(昭和35年)の皇太子・皇太子妃(今上天皇・皇后)の視察をはじめとして多数の要人が視察に訪れ、その様子は当時のニュースで配信された。また、その時2人が視察した部屋のベランダは、切り取られて53号棟の横に保存されている。
現在は住棟の老朽化が進んだために、「ひばりが丘パークヒルズ」へと建て替えが行われている。また、建て替え地区内の一部の古い住棟は様々な実験に用いられており、2008年(平成20年)には1列に4階立ちの住棟を3階建てに減築する実験が行われた。
また、一部区域については「ひばりが丘団地再生事業区域」として、民間による分譲住宅の開発が行われている[1]。
スターハウスの保存
当時4棟あった内の1棟のスターハウス(53号棟)が改修・保存されており、その1階部分が「ひばりが丘パークヒルズ管理サービス事務所」として利用されている。
基本データ(建て替え前)
- 竣工 - 1959年(昭和34年)
- 構成 - 180棟から構成、全2714戸
- 所在 - 東京都西東京市ひばりが丘三丁目(旧保谷市ひばりが丘三丁目および旧田無市ひばりが丘団地。合併時に田無市ひばりが丘団地はひばりが丘三丁目に編入)・東久留米市ひばりが丘団地
住棟構成
- 中層フラット棟 - 92棟(北・南廊下型)
- テラスハウス - 83棟
- スターハウス - 4棟(4階建て)
- 店舗棟 - 1棟
交通
- ひばりヶ丘駅(西武池袋線)
- 団地内のバス路線は西武バスにより、境・ひばりヶ丘線(境04・田43)、三鷹線(鷹22・ひばり81・深夜バス)、境線(境05・深夜バス)、古河団地線(境07・田44)があり、ひばりヶ丘駅を起点に田無駅・武蔵境駅、三鷹駅に発着する。