一畑口駅
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一畑口駅(いちばたぐちえき)は、島根県出雲市小境町にある一畑電車北松江線の駅である。
2010年(平成22年)5月29日公開の松竹映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の主要な舞台となった駅の一つ。オープニングやラストシーンに登場する。
概要
「目のお薬師様」として知られている一畑寺(一畑薬師)の最寄り駅である。
開業当初、当駅は出雲今市(現・電鉄出雲市)方面から一畑寺(一畑薬師)への参詣鉄道を目的とした[1]一畑電気鉄道の中間駅であったが、1928年(昭和3年)4月に北松江(現・松江しんじ湖温泉)方面からの路線が当駅の出雲方面側に付け足されたため、両路線の接続駅となった。
その後、当駅から3.3km北の一畑駅までの区間は1944年(大正4年)12月に戦時中の鉄材供出で営業休止となり、1960年(昭和35年)4月には正式に廃止されている。その際、残存する線路はそのままにされたため、現在に至るまで平坦地に存在するスイッチバック駅となっている。
歴史
- 1915年(大正4年)2月4日 - 小境灘駅(こざかいなだえき)として開業。
- 1944年(昭和19年)12月10日 - 当駅 - 一畑間が休止。
- 1952年(昭和27年)10月1日 - 一畑口駅に改称。
- 1960年(昭和35年)4月26日 - 当駅 - 一畑間が廃止。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 一畑電気鉄道の持株会社移行に伴い、新設の一畑電車株式会社が鉄道事業を承継。
駅構造
単式・島式ホーム2面3線を有する地上駅。基本的に有人駅であるが、土休日は無人駅となる[2]。
両ホームは構内踏切によって接続されているが、遮断機や警報機はない。前述の廃線によって電車が踏切を通過する事もないため、電車が進入している時も通行できる[3]。
- 一畑口駅プラットホーム
1 | 津ノ森・秋鹿町・松江イングリッシュガーデン前・松江しんじ湖温泉方面 |
2 | 雲州平田・川跡・大津町・電鉄出雲市方面 |
3 | (現在使用停止) |
利用状況
1日平均の乗降人員は以下の通り。[4]
- 381人(1999年度)
- 220人(2000年度)
- 188人(2001年度)
- 249人(2002年度)
- 353人(2003年度)
- 221人(2004年度)
- 236人(2005年度)
- 152人(2006年度)
- 157人(2007年度)
- 164人(2008年度)
- 201人(2009年度)
駅周辺
隣の駅
- 一畑電車
- 北松江線
- テンプレート:Color特急「スーパーライナー」(平日朝方下り1本のみ運転)
- テンプレート:Color急行「出雲大社号」(休日のみ運転)・テンプレート:Color急行(平日夕方上り1本のみ運転)
- テンプレート:Color普通
かつて存在した路線
- 一畑電気鉄道
- 北松江線(廃止区間)
- 一畑口駅 - 一畑駅