みすず書房
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テンプレート:Infobox みすず書房(みすずしょぼう)は、哲学、科学、心理学、現代史(20世紀)、西洋史、社会学などの専門書を中心にした出版活動を行う学術出版社である。小尾俊人、山崎六郎、清水丈男が創設。俳人でもある北野民夫(1913-88)が88年に死去するまで社長を務めた。
社長
人文科学分野では著名な出版社であるが、扱う内容の専門性が高いゆえ、高価格の本がほとんどである。また新刊販売や既刊常備は書店側の買い切りを原則としているため特別な場合を除き大型書店や各地区の老舗書店のみが行っており、それ以外の書店で店頭入手を行うには、客からの注文が必要となる。復刊増刷は絶えず行っている。 1996年7月に『みすず書房刊行書総目録 1946-1995』を出している。同社から出される本の装丁は白を基調としたものが多い。
赤瀬川原平はその内容の難しさに絡めて、同社を『白難解』とあだ名した(同様に現代思潮新社を『黒難解』と呼んでいる)。
主な出版
- 月刊PR誌『みすず』 1・2月号の「読書アンケート」が著名
- 丸山眞男『戦中と戦後の間』 大佛次郎賞受賞
- モーリス・メルロー=ポンティの著作(『眼と精神』『知覚の現象学』など)
- クロード・レヴィ=ストロースの著作(『野生の思考』『今日のトーテミスム』など)
- ロラン・バルトの著作(『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』など)
- クルツィウス『ヨーロッパ文学とラテン中世』
- ハロルド・ラスキ『現代革命の考察』
- 『シュテファン・ツヴァイク全集』全21巻
- ハンナ・アーレント『全体主義の起原』全3巻
- 山本義隆『磁力と重力の発見』全3巻 大佛次郎賞受賞
- ヴィクトール・フランクル『夜と霧』 元版・新装版2つの訳がある。
- ガヤトリ・C・スピヴァク『サバルタンは語ることができるか』
- 『現代史資料』<昭和史>の基礎資料、三十年以上にわたり刊行。
- アラン・ムーア/エディ・キャンベル『フロム・ヘル』 同社にとって初となるコミック(グラフィック・ノベル)作品