因島大橋
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因島大橋(いんのしまおおはし)は、広島県尾道市に架かる道路橋。瀬戸内海に浮かぶ因島と向島を結ぶ、西瀬戸自動車道「しまなみ海道」を構成する橋梁である。
概要
1983年12月供用開始、総事業費約675億円[1]。本州四国連絡橋尾道・今治ルートの本州側から2番目にある、吊り橋である。インターチェンジでは向島ICと因島北ICの間にあたる。
因島側の橋の袂は「因島大橋記念公園」として整備されている。
『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』において、工事中の因島大橋がロケ地に使われている。
通行料金
しまなみ海道は他の本州四国連絡道路と違い「瀬戸内海横断自転車道」として自転車歩行者道が整備されておりその通行料が発生する。サイクリングのメッカでありそのため整備が行われており、例えば2010年に自転車・原付と歩行者とに分離するよう自転車の通行区分帯変更が行われたり[2]、例えば2014年7月から2015年3月末まで「しまなみサイクリングフリー」として他のしまなみ海道筋の橋と同様に自転車歩行者道を無料開放している[3]。
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緑のカラー舗装が歩行者道。上下線非分離の対面通行
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因島大橋の歩行者・2輪車用通路入り口(因島側)
構造
諸元
- 路線名 : 国道317号バイパス(西瀬戸自動車道)
- 橋長 : 1,270m[4][5]
- 最大支間長 : 770m[4][5]
- 幅員 : 車道14m[4]
- 航路限界 : 50m[4][5]
- 橋梁形式 : 3径間2ヒンジ補剛トラス桁吊橋[4][5]
特徴
幅約800mの布刈瀬戸と呼ばれるこの海峡は、瀬戸内海における主要航路である来島海峡の副航路として1日あたり400隻の大型船舶が通行するため、桁下を50mと設定された[4]。これを実現するため長大橋とすることになり、当時国内最大級の吊り橋が架けられることになった[4][5]。
桁はトラス構造の補剛桁でダブルデッキつまり2層式であり、上が車道で下であるトラス内部に幅員4mほどの自転車歩行者道を併設している[4][5]。この橋は国内の吊り橋において初めて鋼床版を採用したものである[4][5]。世界で初めて素線数127本のストランドが用いられた橋でもある[4]。
ここで確立して技術経験が、のちの大鳴門橋や瀬戸大橋・来島海峡大橋・明石海峡大橋などの吊り橋架橋に活かされることになった[4]。なお完成当時としては日本最長の吊り橋であったが、2014年現在では国内8位の吊り橋となっている[6]。
ギャラリー
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