宮崎駅
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宮崎駅(みやざきえき)は、宮崎県宮崎市錦町にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である。 目次概要宮崎県の県庁所在地である宮崎市の代表駅で、全列車が停車する。特急「きりしま」「海幸山幸」の全列車と、「にちりん」「ひゅうが」の一部が当駅発着で運行される。 当駅は路線名称上としては日豊本線の単独駅であるが、日豊本線南宮崎駅を起点とする日南線の列車の約半数、日南線田吉駅を起点とする宮崎空港線の列車の大半が乗り入れており、日豊本線と日南線・宮崎空港線との実質的な接続駅の機能も持っている。宮崎駅 - 宮崎空港駅間には「空港線」の愛称が付けられている。 歴史宮崎駅へは、当時鹿児島本線の途中駅であった鹿児島県の吉松駅から吉都線・日豊本線の経路で国鉄が線路を順次建設した。これに合わせる形で宮崎駅の工事も進められていたが、青井岳付近の工事が遅延し、1913年(大正2年)2月の時点で宮崎駅だけ先に完成して宙に浮いた状態となっていた。この国鉄の駅を宮崎県が借り受けて宮崎県営鉄道の駅として1913年12月15日にまず開業した。さらに1915年(大正4年)3月20日、国鉄が建設を進めて完成させていた清武 - 宮崎間の線路を宮崎県が借り受けて、宮崎県営鉄道として運行を開始した。この時点では中間の未完成区間を馬車で連絡していた。 1917年(大正6年)10月25日、最後に残されていた青井岳駅 - 清武駅間が完成して国鉄宮崎線が全通し、清武 - 宮崎間の宮崎県営鉄道による借受営業が終了して、国鉄が宮崎駅に乗り入れてきた。これにより、宮崎駅は国鉄と宮崎県営鉄道の駅となった。1917年(大正6年)に宮崎県営鉄道が国有化されて、国鉄のみの駅となった。 1945年(昭和20年)8月12日に空襲を受けて被災したが、1950年(昭和25年)に建て替えられて本復旧した。この建物は昭和末期まで用いられた。駅と線路が東西方向の交通を遮断している状態を解消するために高架化工事が1988年(昭和63年)10月に着工され、1993年(平成5年)10月1日に新駅舎が完成している。 年表
駅構造島式ホーム2面4線を持つ高架駅で、基本的に上りと下りで島式ホームを1面ずつ使用する。各ホームから階段を下った所にそれぞれの改札があり、日本では他に帯広駅で見られる。 県庁所在地の中心駅としてはJR九州で唯一自動改札機が導入されておらず、宮崎県内には自動改札機のある駅が全く存在しない。また九州の県庁所在地の中心駅としては唯一、JR九州のIC乗車カード「SUGOCA」が利用できない。宮崎県内にはSUGOCAが利用できる駅が存在しない。2012年12月1日にSUGOCAの利用エリアが九州全域の都市圏近郊に拡大されたが、宮崎都市圏のみ導入されなかった。しかし当駅においてSUGOCA券売機(特別デザインカードのみ)が設置されている。 直営駅でみどりの窓口と楽チャリが設置されており、自動放送も導入されている。 高架化に伴い1993年に完成した新しい駅舎はJ・フェルナンド・テルヤによる設計である。デザインの都合上、開業後暫くは「宮崎駅」という漢字表記を掲げられなかった。高架化以前は、宮崎機関区や貨物の取り扱いもあり、かなり規模の大きな駅だった。その一方で、駅および線路が市街地を東西に分断していたため、東西間の往来には人も車も大きく迂回する必要があった。 商業施設「フレスタ宮崎」が併設されており、書店、軽食屋、ファーストフード等がある。
駅弁宮崎駅弁当が調製・販売する。主な駅弁は下記の通り。炊き込みご飯の上に椎茸・そぼろ・錦糸卵を乗せた「椎茸めし」が有名[2]。
利用状況2012年度の1日平均乗車人員は4,715人である。 近年の1日平均乗車人員推移は下表のとおりである。
駅周辺中心街は当駅南西方向に広がる。駅の東西に出入り口があるが西口周辺の方が発展している。
バス路線駅西口・東口にそれぞれバス乗り場が設けられている。 なお、2011年10月1日に駅西口にバスターミナルを兼ね備えた複合施設「KITEN」(正式名称:宮崎グリーンスフィア壱番館)が全面開業したことにより県外高速バスは一部を除き全てここから発着する。かつては一般路線バスと空港リムジンバス、高速バスの鹿児島線と長崎線においては当駅舎から向かい側にあった旧宮崎交通宮崎駅前バスセンター発着とし、それ以外の県外高速バスは駅構内西口に乗り場が設けられていたが、「KITEN」開業とともに発券窓口を移転・集約したことにより県外高速バスは全て「KITEN」1階高速バスターミナルに統一、他のバスは駅西口1 - 4番乗り場へ系統別に分散された。 一般路線バス・空港リムジンバスなど全て宮崎交通の運行。
宮崎駅前バス乗り場・路線一覧
西1
西2
西3
西4到着(降車専用) 東1
</div> 県外高速バス(「KITEN」1階 - 高速バスターミナル発着)宮崎交通が運行に関与している高速バスは、KITEN1階からの発着である。なお、夜行便は当初から一度も当駅へは乗り入れていなかったが、2011年3月12日から2013年3月31日まで試験的に夜行便の運行を再開していた福岡線「フェニックス号」が初めて乗り入れていた。 延岡行き「ひむか号」は西3のりばから発車する。
県外高速バス(東口発着)宮崎交通が運行に関与していないその他の高速バスは東口からの発着である。
隣の駅
参考文献
脚注関連項目外部リンク |