まじかるハット
テンプレート:出典の明記 テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『まじかるハット』は方倉陽二の漫画およびそれを原作としたアニメ作品。
概要
漫画とアニメの企画が同時進行され、1989年に小学館の学習雑誌や『別冊コロコロコミック』などに漫画が掲載、テレビアニメが放送された。単行本はてんとう虫コミックスより全2巻、作者の方倉が1997年に死去したため未完となっている。
ストーリーは主人公の少年ハットが伝説の英雄「まじかるハット」の2代目として、地上征服を企む魔界の怪物ジアークやその息子のコワルと戦いながら、魔界の影響で分断された地上のウソン島を元に戻すためにそれぞれの島を仲間とともに冒険をするというもの。
アニメ
1989年10月18日から1990年7月6日にかけてフジテレビ系で月 - 金の『ティーンズゴールデンタイム』枠の毎週水曜日17時30分 - 18時、半年後に金曜16:00 - 18:00の『金曜アニメランド』枠の第2部の毎週金曜日16時30分 - 17時に移動して全33話放送された。但し、ローカルセールス扱いのため、テレビ新広島など全く放送しなかった局もある。監督は『おそ松くん』『ヤッターマン (2008年のテレビアニメ)』などを手がけた鴫野彰。キャラクターデザインは『ザ☆ウルトラマン』『からくり剣豪伝ムサシロード』の二宮常雄。アニメーションの製作はスタジオぴえろ。オープニング曲の「大丈夫、大冒険」と初代エンディング曲「メラ、テンテンキラクラ」は野沢直子が歌っていた。なお、「大丈夫〜」の歌詞にも登場する呪文「まじかるかるかれ しうぼのうほま」の一部を逆から読むと「まほうのぼうし」となる。
冒険を題材とした男児向けアニメだが、この手の作品に見られる肉体的な戦闘シーンはほとんどなく、使用できる魔法に何らの制限もない。ストーリーにはギャグ要素がふんだんに盛り込まれているため、むしろ冒険ギャグアニメと言った方がしっくりくる。
番組のスポンサーはセガで、主人公のハットが被っているターバン状の帽子や、作品中に登場するロボット生命体「ペタモ」のモデル等といったおもちゃの他、同社のメガドライブ用ゲームソフト『まじかるハットのぶっとびターボ!大冒険』も発売された。
原作漫画には当初は「ペダモ」は登場しなかったが、アニメ化にともない登場している。また当初は「べらんめぇ口調」であったロボッグもアニメでは舌足らず口調であり、これもアニメ化にともない漫画で変更されている。漫画ではクンチャンさんは古代文字が解読でき、重要な役割があったが、アニメでは「謎の中国人」的なキャラであった。
最終回は1990年6月29日に放送する予定だったが、秋篠宮文仁親王ご成婚による報道特別番組のため、1週間遅れて放送。
登場人物
- ハット
- 声 - 伊倉一恵
- 本編主人公。伝説の英雄「まじかるハット」の生まれ変わり。
- ホットケン
- 声 - 鈴木富子
- アレフ王の息子。臆病。
- タウじいさん
- 声 - 八奈見乗児
- ハットを導く謎の老人。正体はアレフ王の実弟。
- スピン
- 声 - 松井菜桜子
- ある事件で知り合った少女。わがまま娘。
- ロボッグ
- 声 - 西原久美子
- フェニックス族の幼生態をベースにタウじいさんが製作した変身ロボット。
- アレフ王
- 声 - 笹岡繁蔵
- 魔界の王。ホットケンの父親。
- モランボー
- オワル・ザ・ジアーク
- 声 - 内海賢二
- アレフ王と対立する魔界の実力者。アレフ王の義弟(妻がアレフ王の妹)。
- コワル・ザ・ジアーク
- 声 - 鈴木みえ
- オワルの息子。狐顔(祖父の隔世遺伝)。ホットケンの従兄弟。わがままで意地悪。スピンに恋しているが、利用されまくっている。
- ドグー
- 声 - 茶風林
- 土偶顔のジアーク側の手下。家族が多い。
- CO2
- 声 - 稲葉実
- ジアーク配下。
- ハオージュ
- クンチャン
- 声 - 亀山助清
- 謎の中国人キャラで、普段はラーメンの屋台を引いている。「クンチャンラーメンおいしいアルよ」が口癖。漫画版では役どころが異なる。
- ハットの両親
- 声 - 大滝進矢、佐々木るん
ペタモ獣
- G・コンガー(声 - 桜井敏治)
- Z・ザウラー
- W・イーグラー
- ギルギニ
- ガーゴイル
- シーゴーレム
スタッフ
- 原作:方倉陽二
- 製作:布川ゆうじ(ぴえろ)
- 企画:嶋村一夫(読売広告社)
- プロデューサー:清水賢治、立川善久(フジテレビ)、大野実(読売広告社)、鈴木重裕(ぴえろ)
- シリーズ構成:寺田憲史
- キャラクターデザイン:二宮常雄
- メインキャラクターデザイン:北山真理
- 美術監督:西川淳一郎
- 撮影監督:小澤次雄→小山信夫
- 音楽:Edison
- 音響監督:清水勝則
- 監督:鴫野彰
- 脚本:田口成光、雪室俊一、寺田憲史、高屋敷英夫、久島一仁、鴫野彰、静谷伊佐夫、並木敏
- コンテ・演出:鴫野彰、佐藤博暉、上村修、香川豊、河原祐二、横山広行、篠幸裕、飯島悠太、神谷純、菊池一仁、佐々木勝利、上妻晋作、友田政晴、生頼昭憲、八尋旭、遠藤克己、水野和則、石堂宏之、西浦哲
- 作画監督:二宮常雄、下田正美、南波一、楠本祐子、上村栄司、アベ正己、武内啓、飯田宏義
- 背景:スタジオユニ
- 撮影:イージーフィルム
- 編集:森田編集室
- 録音制作:ザックプロモーション
- 効果:野口透(アニメサウンドプロダクション)
- 調整:成清量
- 録音スタジオ:整音スタジオ
- 制作デスク:青木訓之、高江勇次
- 文芸:静谷伊佐夫
- 製作:フジテレビ、読売広告社、ぴえろ
- 著作:(C)方倉陽二/小学館・フジテレビ・読売広告社・ぴえろ
主題歌
- エンディングテーマ
- 「メラ・テンテンキラクラ」
- 作詞 - あさくらせいら / 作曲・編曲 - 見岳章 / 歌 - 野沢直子(シングル - ビクターより 1989年11月21日発売)
- 「Bye Bye Baby」
- 作詞・作曲 - Bob Crewe、Bob Gaudio / 編曲 - 船山基紀/ 歌 - いいとも青年隊 / K-chaps!(シングル - ポニーキャニオンより 1990年4月25日発売)